ビットコイン円、上海アップグレードを控えたポジション調整で高値圏から反落(4/13朝)

12日(水)のビットコイン円相場は約10ヵ月ぶり高値圏から急反落。

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ビットコイン円、上海アップグレードを控えたポジション調整で高値圏から反落(4/13朝)

ビットコイン円、上海アップグレードを控えたポジション調整で高値圏から反落。

〇ビットコイン円、昨日アジア時間早朝に約10ヵ月ぶり高値408.5万円まで急伸
〇買い一巡後は、上海アップグレードを控えた警戒感に米国時間に395.2万円まで反落
〇テクニカルにはダウンサイドに複数のレジスタンスポイント並び続落余地乏しいか
〇米国のインフレピークアウト期待高まり、米金利低下からの米ドル売りとリスクアセット上昇がサポート
〇ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:380.0万円ー410.0万円

昨日の概況

12日(水)のビットコイン円相場は約10ヵ月ぶり高値圏から急反落。(1)株式市場の堅調推移や、(2)テクニカル的な地合いの強さ、(3)オプション市場のショートガンマ操作を背景に、アジア時間早朝にかけて、昨年6/9以来、約10ヵ月ぶり高値となる408.5万円まで急伸しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、(4)急ピッチな上昇に対する反動売り(利食い売り)や、(5)上海アップグレードを控えた警戒感(上海アップグレードを経て、バリデータがロックアップした資産を引き出すことが可能となるため、イーサリアムの売り圧力に繋がるとして警戒されている重要イベント)が重石となり、米国時間にかけて、安値395.2万円まで反落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4/13午前5時10分現在)では、397.7万円前後で推移しております。尚、昨日発表された米3月消費者物価指数(結果+5.0%、予想+5.1%、前回+6.0%)は市場予想を下回る結果となりましたが、ビットコイン円相場の反応は限定的となりました(本来であれば、ビットコインの買い材料に繋がるものの、上海アップグレードを控えていることもあって反応は限定的)。

本日の見通し

ビットコイン円相場は、アジア時間早朝に約10ヵ月ぶり高値408.5万円まで急伸しましたが、その後は利食い売りやポジション調整主導で395.2万円まで押し返される展開となりました。但し、ダウンサイドに複数のレジスタンスポイントが並んでいること(押し目買いポイントが複数あること)や、強い買いシグナルを示唆する「強気のパーフェクトオーダー」「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、続落余地は乏しいと判断できます。また、ファンダメンタルズ的に見ても、昨日発表された米3月CPIの伸び率鈍化を受けて、米国のインフレピークアウト期待が高まっているため、今後は米金利低下→米ドル売り→ビットコイン上昇の波及経路と、米金利低下→株高→リスクアセット上昇→ビットコイン上昇の波及経路の組み合わせがビットコインを下支えすると考えられます。

事実、暗号資産オプション市場では、リスクリバーサルのBTCコールオーバー拡大傾向が継続するなど、アップサイドを織り込む動きが確認されます。米国の大手金融機関バンク・オブ・アメリカも、4/10付けレポートの中で、「ビットコインにはさらなる上振れ余地があるかもしれない」との見方を示しました。本日の日本時間午前7時頃に予定されている上海アップグレードが波乱なく終われば、暗号資産市場全体に楽観ムードが戻ってくると考えられるため、当方では引き続き、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:380.0万円ー410.0万円

ビットコイン円、上海アップグレードを控えたポジション調整で高値圏から反落。

ビットコイン円日足

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