久しぶりの移動(23/04/24)

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが上値を抑えられる展開となりました。

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久しぶりの移動(23/04/24)

久しぶりの移動

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:27503.7ドル(-0.50%)
イーサリアム:1848.95ドル(-1.12%)
リップル:0.46151ドル(-1.77%)
ビットコインキャッシュ:119.0ドル(-2.54%)

【概況】

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが上値を抑えられる展開となりました。金曜日に下げ幅を拡大する展開となり、土曜日に小幅に持ち直したものの、日曜日に再度売り圧力が強まる展開となっています。調整の動きからストップロスを巻き込んでの下落などが意識されており、下値を拡大しています。その他のコインも上値の重い展開となっており、先行きに対する警戒感が強まっています。米株などは企業決算の動向などを睨みながら神経質な動きが継続しています。そうした中での軟調地合いとなっています。

さて、ブロックチェーンの追跡や分析を行う『Lookonchain』は20日、9年超の間3071.5BTCを保有していたクジラが2071.5BTCを送金したと伝えています。そして、その翌日の21日にビットコインを10年間保有していた大口保有者が1128BTCのうち279BTCを送金したと伝えています。前者は日本円にして80億円相当、後者も10億円相当となっており、かなり大きな送金だったということができるでしょう。

これらの送金に関しては単に換金売りであった場合は市場に売り圧力が強まることとなり、警戒感が高まることになります。ここ最近のビットコインはやや売り圧力が強まる状況であり、決済に動いた、もしくは決済したために売りの流れが強まったといったことが起こった可能性はあるでしょう。

その一方でハッキングやハッキングに対する懸念から古いウォレットから新しいウォレットへと移動させたのではないかといった見方も出ているようです。先週、大量のイーサリアムを保有しているクジラのウォレットから不正流出があったとみられており、これに関連しての動きではないかといった予想がされているところとなっています。

今回の移動がどういった理由であったのかは定かではありませんが、仮に不正流出であった場合、価格が下落する可能性以外にもビットコインそのものに対する信頼が損なわれることとなるでしょう。そうした懸念が直近のイーサリアムの下落の要因となっている側面があり、ビットコインの動向にも注意を払う必要があるかもしれません。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である28960ドル前後の水準を下抜けて-2σである26740ドル前後の水準を目指しての動きとなっています。目先はこの二つの価格が節目として意識される展開が継続しそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σからの調整の動きが強まり、バンドの中心線を抜けて下値を拡大しています。そろそろバンドの-2σに届きそうな局面となっていますが、ここをブレイクするかどうかに注目が集まりそうです。バンドの-2σはじり安ですが、+2σが横ばいであり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかは不透明です。特にバンドの+2σの方向感を意識しての対応となりそうですが、現状ではバンドの-2σでは支えられるのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となり、下値圏に入っています。%Kは一時持ち直す動きを見せましたが、再度下落しての動きです。下値圏での動きが継続している状況で、売り優勢の局面といそうです。このまま下値圏での動きを維持した場合、バンドの-2σをブレイクする可能性も出てくるので、注意したいところです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていきます。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きから調整の動きが入っています。現状はまだ大きな動きとなっていませんが、バンドの中心線を目指す動きが展開されています。バンドの±2σが上昇しており、トレンドそのものが上向きです。一時的に調整の動きが入っても下値は堅そうで、再度上値を拡大する可能性が高そうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがデッドクロスから下落し、高値圏から転落する動きとなっています。このまま下落基調を維持するかどうかに注目です。下値余地は十分にあるので、下落基調が維持された場合はバンドの中心線まで下落といった動きが意識されるのではないかとみています。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
32000ドル:2022年6月に意識された水準
31180ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
28960ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
27820ドル:昨日の高値

27500ドル:現在値

27390ドル:昨日の安値
26740ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
25210ドル:2022年7-12月の高値
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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