ビットコイン円、上昇後に反落するなど冴えない動き。約1カ月ぶり安値圏へ(4/25朝)

週明け24日(月)のビットコイン円相場は上昇後に反落するなど冴えない動き。

関連通貨:

ビットコイン円、上昇後に反落するなど冴えない動き。約1カ月ぶり安値圏へ(4/25朝)

ビットコイン円、上昇後に反落するなど冴えない動き。約1カ月ぶり安値圏へ

〇ビットコイン円、高値375.0万円まで上昇後、米国時間に362.8万円まで急落
〇上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り、テクニカルの地合いの悪化等が背景
〇テクニカルには主要サポートの下抜け、三役好転の消失等地合い悪化するも、強力な支持帯が支え
〇余程強いビットコイン売り材料が出てこない限り下値余地は限定的か
〇引き続き、ビットコイン円相場の持ち直し(一巡後の反発)をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:355.0万円ー385.0万円

昨日の概況

週明け24日(月)のビットコイン円相場は上昇後に反落するなど冴えない動き。(1)急ピッチな下落に対する反動(自律反発)や、(2)50日移動平均線を背にした押し目買い圧力、(3)米金利低下に伴うドル売り圧力が支援材料となり、アジア時間朝方にかけて、高値375.0万円まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、(4)上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売りや、(5)テクニカル的な地合いの悪化、(6)アルトコインの冴えない動き(暗号資産市場全体に広がる悲観ムード)、(7)暗号資産オプション市場のダウンサイドを織り込む動き(翌日物から3ヵ月物までのリスクリバーサルがBTCプットオーバーへ転換)が重石となり、米国時間午後にかけて、3/29以来、約1カ月ぶり安値となる362.8万円まで急落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4/25午前5時00分現在)では、367.7万円前後で推移しております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は4/14に記録した年初来高値411.3万円をトップに反落に転じると、昨日は一時362.8万円(3/29以来、約1カ月ぶり安値圏)まで急落しました。この間、日足・ローソク足が主要テクニカルポイント(21日移動平均線、ボリンジャーミッドバンド、一目均衡表転換線、一目均衡表基準線)を下抜けした他、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」も消失するなど、テクニカル的な地合いの悪化が警戒されます。但し、ダウンサイドに50日移動平均線やボリンジャーバンド下限、一目均衡表の分厚い雲といった強力な支持帯が控えていること等を踏まえると、ここからの更なる下落は容易では無いでしょう(余程強いビットコイン売り材料が出てこない限り、下値余地は限定的)。

事実、ここ最近では、複数の暗号資産アナリストがビットコインに対する明るい見通しを示しています。英スタンダード・チャータードのデジタル資産リサーチ責任者ジェフ・ケンドリック氏は昨日、「暗号資産の冬の時代が終焉を迎え、来年末までに10万ドルに達する可能性がある」との見解を述べました。また、ブルームバーグ・インテリジェンスのジェイミー・ダグラス・クーツ氏も「ビットコインが次回半減期の2024年4月頃までに5万ドルを付ける可能性がある」との見通しを示しています。更に、マトリックスポートの調査責任者マーカス・シーレン氏も「ビットコインが2024年4月までに6万5623ドル前後に達する」と予測しました。世界的な規制強化の思惑や、メタマスクで発生した原因不明の不正流出、休眠アドレスからの大量のビットコイン移動など、悪材料は残っているものの、当方では引き続き、ビットコイン円相場の持ち直し(一巡後の反発)をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:355.0万円ー385.0万円

注:ポイント要約は編集部

ビットコイン円、上昇後に反落するなど冴えない動き。約1カ月ぶり安値圏へ

ビットコイン円日足

関連記事

ページトップへ戻る