ロシアが2位に浮上 (23/04/25)

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが小幅に下落しての推移となりました。

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ロシアが2位に浮上 (23/04/25)

ロシアが2位に浮上

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:27454.0ドル(-0.18%)
イーサリアム:1839.82ドル(-0.49%)
リップル:0.46193ドル(+0.20%)
ビットコインキャッシュ:119.3ドル(-1.89%)

【概況】

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが小幅に下落しての推移となりました。日中はレンジ圏での動きとなりましたが、結局往来相場となっており、方向感は見えにくい格好となっています。米株の方向感が見えにくい状況となる一方、米国債利回りは大きく低下してドルを押し下げています。ドル安はビットコインにとっては追い風となりやすいところですが、戻りは弱くなっています。先行きに対する警戒感などから手仕舞い売りが意識される状況となっています。また、その他のコインは小幅まちまちとなっています。全体的に様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい展開となりました。

さて、暗号資産マイニングのコロケーションサービスを提供するビットリバーによると、今年の第一四半期にロシアがマイニングパワーで世界第2位の地位を獲得したと発表しています。マイニングに関してはケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターのデータが用いられることが多いのですが、現状においては米国が1位となっていますが、最近は中国のマイニングが復活しているといったデータもあり、はっきりしたことはわかりにくい状況となっています。そうした中でロシアが2位になったということは実際はどうなのかは定かではありませんが、注目すべき状況ということが出来そうです。

基本的にマイニングは出来れば安く、そして安定的に供給される電力が必要となります。中国の規制を受けてマイナーは米国やカザフスタンなどに拠点を移しました。しかし、カザフスタンでのマイニングの環境が悪化したことを受けてロシアなどにも移動しているのではないかとみられています。こうした動きがロシアのマイニングパワーを押し上げているのではないかと予想されています。

現状においてロシアはウクライナ戦争の影響を受けてエネルギーの輸出先が制限されている状況です。特に欧州向けの天然ガスが売れなくなったとされています。そうした中で中国などが大量に買っているといった話はありますが、価格は安く抑えられていると言われています。

このあたりはロシアが戦争中で情報が錯綜しているため事実確認が難しいのですが、仮にエネルギーが余っている状況となれば、マイニングなどで利用させるといったことが起こる可能性はあるでしょう。欧米などからの制裁に対抗する思惑もあるのではないかと予想されるところです。

また、米国の暗号資産に対する明確な規制が制定されないことに対する警戒感を背景に、米国からのマイナーの離脱といった動きが加速する可能性もあり、ロシアの地位が高まる展開も頭の片隅には入れておいたほうが良いでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である28930ドル前後の水準と-2σである26650ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いており、まずはこの二つの価格が節目となりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線と-2σで挟まれたレンジを動いています。目先はやや上値の重さが意識されているものの、大きな動きにはなっていません。このままバンドの-2σまで下落するかどうかに注目でしょう。バンド幅は緩やかに拡大しているものの、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところではないかとみています。バンドの-2σまで下落してもそこでは支えられるのではないでしょうか。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となり、下値圏に入っています。一時的な持ち直しなどはあるものの、上値の重い展開が継続しています。目先は%Dがじり高となっていますが、このまま上昇基調を維持するかどうか、%Kが底打ちから持ち直すかどうかに注目が集まりそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線と-2σで挟まれたレンジを動いています。ここまでは中心線で抑えられる動きであり、上値の重さが意識される展開となっています。ただ、バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる形ですので、バンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意が必要でしょう。

ストキャスティクスで見ると%K下上昇基調、%Dがじり安基調となっています。やや持ち直し基調が意識されるところですが、%Dの下落基調が維持された場合は上値を抑えられる展開となりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
32000ドル:2022年6月に意識された水準
31210ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
28930ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
27980ドル:昨日の高値

27450ドル:現在値

27050ドル:昨日の安値
26650ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
25210ドル:2022年7-12月の高値
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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