ビットコイン円、下落後に持ち直すも上値は重たい。米CPI後のボラティリティ拡大に要警戒(5/10朝)

9日(火)のビットコイン円相場は下落後に持ち直すも上値は重たい。

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ビットコイン円、下落後に持ち直すも上値は重たい。米CPI後のボラティリティ拡大に要警戒(5/10朝)

ビットコイン円、下落後に持ち直すも上値は重たい。米CPI後のボラティリティ拡大に要警戒

〇ビットコイン円、バイナンス社の引き出し停止、ビットトレックス社破産申請等で360万円まで下落
〇その後は米金利低下、急激な売りへの反動で海外時間に370万円台を回復
〇ビットコイン円、上値の重い展開続く、今晩の米4月CPIが強めの場合もう一段の下落も
〇ビットコイン円相場の短期的な下落をメインシナリオとして予想
〇CPI後に思ったほど下がらない場合は、ビットコインのショートカバー誘発のシナリオも想定される
〇本日の予想レンジ:355.0万円ー385.0万円

昨日の概況

9日(火)のビットコイン円相場は下落後に持ち直すも上値は重たい。(1)暗号資産取引所大手バイナンス社によるビットコインの引き出し停止や、(2)米ビットトレックス社(かつての米国最大手の暗号資産取引所)の米連邦破産法11条(チャプター11)適用申請が重石となり、アジア時間早朝にかけて、安値369.0万円(4/26以来、約2週間ぶり安値圏)まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(3)急ピッチな下落に対する反動買い(自律反発)や、(4)米金利低下に伴うドル売り圧力(米ドルと逆相関性の強いビットコインの上昇要因)が支援材料となり、米国勢参入後に、高値376.9万円まで反発しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、(5)重要イベント(米4月消費者物価指数)を控えた警戒感や、(6)米金利上昇に伴うドル買い圧力、(7)ビットコインの取引手数料高騰およびトランザクション詰まりを嫌気したビットコイン売りが重石となり、日本時間0時過ぎに、一時370.4万円まで反落しました。引けにかけて反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間5/10午前5時10分現在)では、374.8万円前後で推移しております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は上値の重い展開が続いております。日足ローソク足が主要テクニカルポイント(一目均衡表転換線、一目均衡表基準線、一目均衡表雲上限、21日移動平均線、50日移動平均線、ボリンジャーミッドバンド)を軒並み下抜けした他、4時間足などの下位足で強い売りシグナル(一目均衡表三役逆転や21MAと90MA・200MAのデッドクロス)が点灯するなど、テクニカル的に見て、地合いの悪化を印象付けるチャート形状となりつつあります。こうした動き(ビットコイン相場の冴えない動き)の背景としては、米FRBによる追加利上げ観測の再燃が挙げられます(バイナンス絡みのヘッドラインやビットトレックスの破産申請などは本質的なビットコイン売り材料では無く、米国の追加利上げ観測がビットコインの下落要因)。

今晩(日本時間21:30)予定されている米4月消費者物価指数が市場予想を上回る結果となれば、次回6月FOMCでの25bp利上げ観測がもう一段織り込まれると見られることから、直後のマーケットは「米金利急上昇→米ドル高騰→米ドルと逆相関性の強いビットコイン下落」の経路と、「米金利急上昇→株式市場急落→市場心理悪化→リスクアセット下落→ビットコイン下落」の経路の組み合わせで、ビットコイン円相場に強い下落圧力が加わるものと推察されます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の短期的な下落をメインシナリオとして予想いたします。但し、4/24に記録した直近安値362.8万円付近ではひとまず下げ渋る可能性がある他、米CPI終了後は材料出尽くし感(あく抜け感)から全般的にリスクオフの巻き戻し(売り一巡後にビットコイン円相場が持ち直すシナリオ)が進む可能性もあるため、安値圏での突っ込み売りは回避したいところ(基本的には米CPI後の下落を想定するが、思ったほど下がらない場合は、「下値の堅さを再確認→ビットコインのショートカバー誘発」のシナリオも想定されるため、下落後の急反発リスクにも念のため注意が必要)。

本日の予想レンジ:355.0万円ー385.0万円

ビットコイン円、下落後に持ち直すも上値は重たい。米CPI後のボラティリティ拡大に要警戒

ビットコイン円日足

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