ミームコインは宝くじ?(23/05/15)

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが小動きとなって推移しました。

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ミームコインは宝くじ?(23/05/15)

ミームコインは宝くじ?

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:26944.4ドル(+0.14%)
イーサリアム:1798.43ドル(-0.24%)
リップル:0.42524ドル(+0.10%)
ビットコインキャッシュ:114.5ドル(+1.06%)

【概況】

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが小動きとなって推移しました。金曜日にミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を大きく下回ったことなどを受けて米株が一時下げ幅を拡大する展開となったことでビットコインにも売りの流れが意識されましたが、その後は売られ過ぎ感から買い戻しの動きが意識されました。土日は大きな動きにはならず、様子見ムードが強まりました。

さて、ビットコインの取引手数料が急騰したことは今月の9日に書きましたが、その中でミームコインの熱狂が影響しているのではないかといった見方が広がっているという指摘があります。現状においては取引手数料は急落していますが、それでもなお普段と比べると若干高い水準での推移となっています。ここからさらに落ち着いてくる可能性も十分にありますが、いずれにせよかなりの乱高下を見せたことは事実でしょう。

ミームコインの取引をする投資家は暗号資産版の宝くじを買っているといった指摘も出ています。米国の調査によると、宝くじを買う割合は貧しい層ほど多いという研究結果が出ています。一攫千金で厳しい状況からの脱出を図りたいといった思惑があると言われています。

本来宝くじに関しては期待値で考えるとやるべきではないのですが、実際に厳しい環境に置かれていた場合、宝くじを買うという行動が経済的に見て間違っていたとしても、それにすがってしまうことは十分に考えられるでしょう。そして、こういった動きがミームコインにおいても見られているということになるわけです。

ただ、ミームコインに関しては上がるかどうかがまずは重要となりますが、次いでうまいタイミングで決済ができるかがポイントとなります。最近急騰したPEPEなどは急激な上昇を見せたのちに一気に50%超の下げとなるなど、乱高下しています。PEPEに関してはそれでもまだ高い水準にあることは事実ですが、タイミングを逃すと大きな損失が出ることも十分に考えられるでしょう。

ミームコインは突然急騰といったことが起こることもあるので、面白い投資先ということが出来るかもしれません。しかし、乱高下しやすいこともまた事実であり、先行きに関しては予測しづらい側面があります。株式市場における仕手銘柄のような性質を持っており、投資をする際にはその点を留意する必要があるでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである26480ドル前後の水準を大きく下回る動きとなりましたが、そこからは押し戻されている状況です。依然として-2σは意識されるところですが、持ち直し基調が強まった場合はバンドの中心線である28290ドル前後の水準が節目となりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、-2σを意識しての動きとなっています。一時下げ幅を拡大しましたが、買い戻しの動きとなり長い下ヒゲとなっています。ここから持ち直し基調を強めた場合はバンドの中心線が意識されることになるでしょう。バンド幅は緩やかに拡大していますが、バンドの+2σは横ばいでの動きに転じており、ここから下落となる可能性も高まっています。バンドの±2σが下落する形となれば、大きな動きにはなりにくいものの下落トレンドが意識され、戻り売り優勢の局面と言うことになりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となり、下値圏から外れる動きとなっています。このまま上昇の流れを継続できれば買い優勢の局面となるでしょう。上値余地は十分にあるので、目先は買い戻しの動きが継続してバンドの中心線を目指す形となるのではないかとみています。

今日は週初ですので、週足分析をやろうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きから調整の動きが入り、バンドの中心線を目指す形となっています。このまま中心線まで下落する可能性も十分にありそうです。バンドの+2σが下落に転じ、-2σは上昇基調を強めています。バンド幅が縮小傾向となっていますがまだ縮小の余地はありそうで、大きな動きにはなりにくいところでしょう。バンドの中心線まで下落してそこで支えられる、といった動きになるのではないかとみていま売🅂。

ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがデッドクロスからの下落で、高値圏から外れる動きです。%Kは目先下げ渋りからじり高となっていますが、%Dの下落基調は維持されており、流れとしては売り優勢の局面で再度下落に転じる可能性も十分にありそうです。下値余地は十分にあるので、%Kが再度下落となれば下値を拡大しやすい状況と言えそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
32000ドル:2022年6月に意識された水準
30110ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
28290ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
27180ドル:昨日の高値

26940ドル:現在値

26610ドル:昨日の安値
26480ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
25210ドル:2022年7-12月の高値
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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