Neutral (23/05/22)

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが狭いレンジでの動きとなりました。

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Neutral (23/05/22)

Neutral

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:26839.6ドル(-0.64%)
イーサリアム:1805.14ドル(-0.62%)
リップル:0.45960ドル(-1.65%)
ビットコインキャッシュ:114.5ドル(-1.46%)

【概況】

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが狭いレンジでの動きとなりました。金曜日は小動きとなり、土曜日に上昇したものの日曜日に下落し、行って来いの動きとなりました。目先は債務上限問題の行方に注目が集まっており、やや警戒感の強まる状況ということが出来そうです。金曜日の米株は軟調地合いとなっています。ただ、ドル安が暗号資産市場の下値を支える展開となっており、債務上限問題の進展を見極めたいといった状況と言えそうです。その他のコインも大きな動きにはなっていません。

さて、債務上限問題や米国の金融政策などの動向に市場が一喜一憂する局面となっていますが、alternativeが公表しているFear & Greed Indexを見ると、ここ最近はNeutralな状況が継続しています。21日の段階では52となっており、この1か月で見るとやや楽観的ではあるものの、基本的には中立水準を挟んでの動きが展開されています。

一時的な上げ下げはあるものの、今年の1月半ばから持ち直しての動きとなっています。価格の上昇が意識されていますが、高値は70までとなっており、過度な楽観といった状況にはなっていないところです。ただ、去年は基本的に悲観的な見方が継続していただけに、ここ最近の楽観的な見方は市場の期待感が強まっているということができるでしょう。その一方で、上述の債務上限問題や米国の金融政策が懸念されるところであり、これらの問題がきっかけで一気に悲観的なムードが強まることも考えられるでしょう。

債務上限問題は今月の12日にも書いていますので、詳細は割愛しますが、今朝のNHKによると、バイデン大統領が記者会見で共和党案を受け入れがたいと述べたようです。G7の夕食会を途中退席したり、一部会議を欠席するなど異例の対応を取っており、状況は予断を許さないところとなっています。デフォルトなどといったことにはならないと思いますが、ぎりぎりまでもつれたことで格下げが行われたこともあるだけに楽観は禁物です。

逆に債務上限問題がうまく解決されれば、相場の上値を抑えていた要因が払しょくされるわけで、暗号資産市場にとっても追い風となり得るでしょう。どちらに転ぶにせよ大きな動きとなる可能性があるだけに、6月頭までは慎重な対応が求められそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである25910ドル前後の水準とバンドの中心線である27650ドル前後の水準を挟んでの動きとなっています。目先は方向感が見えにくく、上記の二つの価格が節目として意識される展開が継続しそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直し基調となっていますが、上値の重さが意識されており、横ばいでの推移です。しっかりとした動きからバンドの中心線まで持ち直すかどうかがポイントとなりそうです。ただ上値の重さが意識される中でバンドの-2σまで下落する可能性のほうが高いのではないかとみています。ただ、バンドの+2σが横ばいへと転じており、レンジ圏での動きが意識されやすくなる形となっている点には注意が必要でしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となっていましたが、伸びを欠く展開となっています。上げ下げを繰り返しながらも底堅い動きは維持されており、このまま上昇基調を継続するかどうかに注目です。%Kは目先下落に転じており、このまま下落基調を強めるかどうかに注目です。ただ、%Dがじり高基調に転じており、目先はやや下値の堅さが意識されそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きから調整の動きが入っています。目先はやや方向感の見えにくい流れとなっていますが、下落基調は維持されており、このままバンドの中心線まで下落する可能性は高そうです。ただ、そこでは支えられて持ち直す可能性が高いのではないかとみています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地はありそうで、大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。

ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがデッドクロスからの下落となってます。高値圏から外れる動きで、このまま下落基調を維持するかどうかに注目が集まるところです。下値余地は十分にあり、%Dの下落の勢いが強まっていることから売り圧力が意識されるところです。このまま上値の重い展開が継続するのではないかとみています。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
30000ドル:心理的な節目
29390ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
27650ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
27260ドル:昨日の高値

26840ドル:現在値

26810ドル:昨日の安値
25910ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
25210ドル:2022年7-12月の高値
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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