市場と当局の乖離 (23/05/24)

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが上昇しての推移となっています。

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市場と当局の乖離 (23/05/24)

市場と当局の乖離

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:27195.5ドル(+1.20%)
イーサリアム:1852.26ドル(+1.86%)
リップル:0.46360ドル(+0.48%)
ビットコインキャッシュ:115.5ドル(+0.35%)

【概況】

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが上昇しての推移となっています。『香港で個人投資家への仮想通貨取引所へのアクセスを開放へ』といった報道などが好感されて買い意欲が強まる展開となりました。しかし、米株が引けにかけて下げ幅を拡大したことやドルインデックスの堅調地合いなどを眺めて上値を抑えられる流れとなりました。その他のコインも底堅い動きとなりましたが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが維持されています。

さて、債務上限問題は依然として解決に向けた動きがなかなか進行せず、市場にも警戒感が強まる状況となっています。決裂してデフォルトといった動きになるとは考えていませんが、米国の格下げに関しては可能性があるとはみています。そうなった場合の金融政策がどうなるのかは注視する必要がありそうですが、その前にリスク回避的な動きが急激に強まるであろうことは容易に予想できるところです。

では、債務上限問題で共和党と民主党の間で妥協が成立した場合、金融政策はどういった動きとなるのかは考えておく必要があるでしょう。このあたりは以前にも述べていることではありますが、暗号資産市場に与える影響は大きく、意識せざるを得ないところです。

最終的には経済指標次第というのはこれまで関係者からたびたび指摘されていることです。そうした中で注目されるのは来週末に発表される米雇用統計でしょう。この結果がどういったものとなるのかで流れが大きく変わってきそうです

ちなみに、6月のFOMCは14日に行われますが、現状先物市場においては25bpの利上げを28.5%織り込んでいます。7月のFOMCでは45.2%の織り込みとなっており、今のところ市場では6月は現状維持、7月に利上げの可能性あり、といったイメージとなっているのではないでしょうか。8月はFOMCが開催されませんが、年末に向けて利下げが意識されている状況となっています。

米国の金融政策において懸念しているのは、市場の考えと当局の考えとの間に乖離が大きくなっている点ではないでしょうか。市場はハト派的な思惑が強く、当局はタカ派的な思惑が強いといった状況であり、こういった乖離が相場に悪影響を与えかねない局面となっているのではないでしょうか。

仮に6月に予想に反して利上げなどということになれば、株価は急落するものと思われます。そうなればビットコインなども軒並み下落するでしょう。おそらくは資金の避難先として上昇などといった動きにはならないでしょう。ドルの上昇を受けて下値を拡大といった展開となる可能性が極めて高いでしょう。

金融政策は株価などに左右されるものではありませんが、実際に株価の急落とそれに伴うリセッションなどということになれば、FEDとしてもタカ派的な金融政策の修正に動くことになりかねません。そうなれば、ビットコインなども持ち直す動きとなっていくのではないでしょうか。

目先の状況はかなり不透明でリスク回避的な動きが強まる可能性が高まっていますが、積極的に売り込むよりも大きく下げた場合は押し目買いというのがうまく作用するのではないかと考えています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである25880ドル前後の水準とバンドの中心線である27460ドル前後の水準を挟んでの動きが継続しています。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、ここをブレイクした場合はバンドの+2σである29050ドル前後の水準を目指すことになりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-1σを挟んでの動きから買いの流れが強まりバンドの中心線にヒゲで到達する形となっています。このまま上昇基調を強めてバンドの中心線を抜けてくるかどうかに注目です。バンドの+2σは下落、-2σはほぼ横ばいとなっており、バンド幅は縮小傾向です。流れとしてはまだレンジ圏での動きが意識されそうで、方向感の見えにくい展開となるのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となっています。目先上昇の勢いが強まっており、このまま上昇基調を継続することが出来るかどうかに注目です。上値余地は十分にあるので買い優勢の流れが意識されています。このまま上昇基調を維持してバンドの中心線を抜けて上昇といった動きとなる可能性も十分にありそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから一気にバンドの+2σまで上昇する展開となっています。バンドブレイクが意識されましたが、そこからバンドウォークとはならずに下落してバンドの中心線を目指す形となっています。バンドの+2σは上昇、-2σは横ばいといった動きであり、ここからの動きに注目です。+2σが上昇基調を維持して-2σも上昇に転じるか、+2σが横ばいとなってバンドの±2σが横ばいとなるかで流れは変わってきそうです。ただ、下値の堅さは意識されそうで、バンドの中心線では支えられるのではないかとみています。
ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがデッドクロスからの下落となって高値圏から外れる動きとなっています。%Kはやや持ち直す動きを見せていますが、下落の流れが維持された場合は売り圧力が強まることになるでしょう。下値余地は十分にあるので、先行きに対する警戒感が強まりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
30000ドル:心理的な節目
29050ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
27460ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
27450ドル:昨日の高値

27200ドル:現在値

26800ドル:昨日の安値
25880ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
25210ドル:2022年7-12月の高値
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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