マイニング収入は急低下
主要暗号資産価格【日本時間6時】
ビットコイン:26487.0ドル(+0.29%)
イーサリアム:1809.60ドル(+0.24%)
リップル:0.45223ドル(-0.39%)
ビットコインキャッシュ:112.0ドル(-0.27%)
【概況】
昨日の暗号資産市場は、ビットコインが小幅に上昇しての推移となっています。債務上限問題に対する警戒感やドルの上昇などが上値を抑える一方、前日の下落に対する調整の動きや米ハイテク株の上昇などが下値を支える展開となりました。その他のコインは小幅まちまちで、全体的に様子見ムードが強まる状況です。方向感の見えにくい中で債務上限問題の動向などを固唾をのんで見守るといったところではないでしょうか。
さて、今月の9日に『取引手数料の急騰』、15日に『ミームコインは宝くじ?』の中で取引手数料が急激に上昇したことと、その後はすぐに下落してしまったことを書きましたが、マイニング収入もドルベースで急騰、そして急落といった動きとなっています。まだ急騰前の水準までは落ち込んでいませんが、ピーク時と比べて1/3程度になってしまっています。とはいえ、急騰前の水準と比べると4倍くらいの水準ではあります。
取引手数料に関しては依然として下落基調を継続しており、マイナーにとっては期待外れの動きということができるでしょう。送金する側としては取引手数料の低下は歓迎すべき事態ではありますが、実際にマイナーの収益が見込みにくくなった場合、ビットコインのセキュリティなどにも問題が生じてくるため、バランスが難しいところです。
今後も半減期が到達すればマイナーの報酬は減少します。価格の上昇や取引手数料が無ければマイナーの集約化が進むこととなるでしょう。そうなった場合、51%問題なども再度議論されるかも知れません。
とりあえず現状においてはハッシュレートも上昇基調となっていますし、警戒する必要は無さそうですが、先々のことを考えると問題が大きくなる可能性はあるでしょう。
【ビットコイン節目】
ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である27190ドル前後の水準と-2σである25990ドル前後で挟まれたレンジでの動きを継続しています。目先はこの二つの価格が節目とし意識されそうですが、バンド幅が縮小してきているので、注意は必要でしょう。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線で抑えられて下落し、バンドの-2σまで下落しました。しかし、バンドの-2σをヒゲで意識した後持ち直しての動きとなっています。このまま上昇基調と維持できるかに注目です。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきてきています。動き出したら大きくなる可能性があるため、特にバンドの-2σでの動きには注意が必要でしょう。
またストキャスティクスを見ると、%Kは下落基調から持ち直す動き、%Dは下落基調を維持する動きとなっています。やや上値の重さが意識されるところですが、方向感の見えにくい状況であり、様子見ムードが意識されるでしょう。まずは%K、%Dともに方向感を探りながらの展開となりそうです。
ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σを意識しての動きから持ち直し基調となっています。バンドの中心線を目指す動きが展開されており、中心線までは上昇する可能性が高そうです。ただ、バンドの±2σが下落している状況であり、トレンドそのものは下向きですので、バンドの中心線では抑えられる可能性が高そうです。
ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがゴールデンクロスから上昇しての動きとなっています。まだ上値余地も十分にあるため、このまま上昇基調を維持する可能性もありそうです。まだ上値余地はありそうで、目先は買い優勢の流れということが出来そうです。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
68990ドル:史上最高値
30000ドル:心理的な節目
28390ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
27190ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
26590ドル:昨日の高値
26490ドル:現在値
25990ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
25890ドル:昨日の安値
25210ドル:2022年7-12月の高値
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値
(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。
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