仮想通貨週刊レポート テザー暴落で仮想通貨市場も不安定に(10月第3週)

今週のBTCは先週のトライアングル下抜けによる下げで上値の重たい展開でスタートしましたが、今週のトピックスでも取り上げた、

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仮想通貨週刊レポート テザー暴落で仮想通貨市場も不安定に(10月第3週)

テザー暴落で仮想通貨市場も不安定に

今週の仮想通貨レンジ

時価総額が大きい4つの仮想通貨の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。
Crypto Index(仮想通貨インデックス)の詳細は、サイト右側メニューの「仮想通貨分析情報」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

       始値   高値   安値   金曜東京12時

BTC/USD  6331.2  7554.7  6302.5  6621.7
BCH/USD  451.43  521.00  439.86  445.26
ETH/USD  200.60  240.00  194.28  206.84
XRP/USD  0.4235  0.5177  0.3987  0.4692
Crypto Index 112.67

テザー暴落で仮想通貨市場も不安定に

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週も個人的に気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。どちらもステーブルコインについて取り上げました。

15日(水)
*ニュース
 「テザー暴落でビットコイン急騰」

*筆者コメント
15日に下げて始まったBTCが上値の重たい中、東京後場に急騰しました。午後2時の水準が6300ドル台後半、15時台に7500ドル台半ばまで1200ドル弱、率にして2割近い急騰を見せました。後からわかったこととして、大口でテザー売り、ビットコイン買いが入ったとのことです。
テザーは法定通貨である米ドルに連動することで、相場変動を無くして使い勝手をよくする目的で発行された仮想通貨です、このような仮想通貨をステーブルコインと呼び、他にも多くのステーブルコインが発行されてきました。その中でもテザーは大きなシェアを持っていましたが、以前から発行元がテザーを発行するにあたって同額の米ドルを持っていないのではないかとの疑惑が出ていましたが、15日に大口の資金移動が出たことで一気に火が点いたということのようです。
このような動きが出てくるようではまだまだ仮想通貨市場は未熟と言わざるを得ません。ある程度の規制強化をしなくてはならない段階に来ているように思います。

12日(金)
*ニュース
「MUFGがステーブルコインの名称を変更」

*筆者コメント
年初からMUFGがステーブルコインを発行するという話が出ていましたが、当初は三菱UFJのネームブランドを考えてMUFG COINという名前で発行すると言われていました。17日の日経新聞によると、MUFGの冠を取って単にcoinという名前で発行することにしたとのことです。一般名詞にすることで、より広範な用途を目指し、他業態との協業も模索するとのことです。さすがにMUFGが発行するステーブルコインが問題を起こすとは思えないものの、テザーが急落した直後だけに今後何らかの規制が入ってくる可能性もありそうです。いずれにしても、本来の決済手段という面が最近では過小評価され、相場変動ばかりに目が行っているようですが、こうした動きは相場的には危険で、飽きられたら最後、急速に市場が縮小する方向につながりかねません。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。

 *中長期の動きと今週の振り返り(日足)

テザー暴落で仮想通貨市場も不安定に 2枚目の画像

*この日足チャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週のBTCは先週のトライアングル下抜けによる下げで上値の重たい展開でスタートしましたが、今週のトピックスでも取り上げた、テザー急落の裏返しでビットコインが急騰する動きとなりました。個人投資家の中には急騰直前の下げでストップ狩りにかかってしまった方もいて、その後の急騰は何だと思われた方もいたようです。ほぼ2割に達する上げというのは通貨では新興国通貨くらいでしかありえない動きです。そうした点でも、ビットコインの実態はトルコリラ程度に考えていた方が良いと思わせる値動きでした。前週の下げ(6203.5)と今週の上げ(7554.7)で当面の上下は見たと言えそうです。

テザー暴落で仮想通貨市場も不安定に 3枚目の画像

 *来週の見通し(4時間足)

4時間足にも日足チャートを同じラインを引いてありますが、急騰後の動きを見ると700ドル以上の水準は上ヒゲでしたつけておらず、現状では7000ドルの大台が引き続きレジスタンスになっていると考えられます。さらに急騰後の動きはじり安となっていて、すでに61.8%押しと重なる先週の高値を下回る水準にあります。テザーが落ち着きを見せているという面もあるでしょうが、高いところでコストの悪い買いを持った投資家による投げも出ている動きです。
次のサポートとしては先週安値と今週高値の78.6%(61.8%の平方根)押しとなる6490ドルとなっています。来週はこの水準と重なる6500ドルの大台をサポートとしつつ、6800ドル超えでは上値が重くなってきていますので6850ドルをレジスタンスとする流れを見ておきます。乱高下した後ですが、引き続き急な動きには注意が必要そうです。

ディスクレーマー

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