ビットコイン円、心理的節目400万円を再び突破し、約3週間ぶり高値圏へ上昇
〇ビットコイン円、米国時間午前にかけて、約3週間ぶり高値となる406.2万円まで急伸
〇テクニカル的に、地合いの好転を強く印象付けるチャート形状となりつつある
〇ファンダメンタルズも「4つの期待」がビットコインを下支え
〇米FOMCを無難に通過できれば、アク抜け感からもう一段上値を試すシナリオも想定
〇本日の予想レンジ:395.0万円ー415.0万円
昨日の概況
19日(火)のビットコイン円相場は堅調な値動き。ブルトラップ(騙し上げ後の急反落)に見せかけた仕掛け的なBTC売りが重石となる中、アジア時間早朝にかけて、安値393.6万円まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(1)下落局面を待ち構えていた勢力による押し目買い圧力の高まりや、(2)テクニカル的な地合いの強さ(日足ローソク足が再び50日移動平均線や一目均衡表雲下限、心理的節目400万円や27000ドルを上方ブレイク→短期筋のストップBUY誘発)、(3)暗号資産市場全体に広がる楽観ムード(アルトコインの堅調な値動き)、(4)オプション市場のアップサイドを織り込む動き(リスクリバーサルのBTCコールオーバー拡大や、ローデルタBTCコールのnaked buy活発化)、(5)米FOMCを控えたポジション調整が支援材料となり、米国時間午前にかけて、約3週間ぶり高値となる406.2万円(8/29以来の高値圏)まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間9/20午前5時40分現在)では、402.0万円前後で推移しております。
本日の見通し
ビットコイン円相場はアジア時間早朝に発生した急落劇(405.0万円→393.6万円)から一転、全値戻し(393.6万円→406.2万円)を達成しました。この間、日足ローソク足が主要テクニカルポイント(対円の節目400.0万円、対ドルの節目27000ドル、21日移動平均線、50日移動平均線、200日移動平均線、ボリンジャーミッドバンド、一目均衡表転換線、基準線、一目均衡表雲下限)を上抜けした他、強い上昇トレンド入りを示唆する強気のバンドウォーク(日足ローソク足がボリンジャーバンド上限に沿って上昇し続ける状態)も点灯するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転を強く印象付けるチャート形状となりつつあります。また、ファンダメンタルズ的に見ても、ビットコイン現物型ETFの早期承認期待や、来年4月に予定されている半減期に向けての需要増加期待、伝統的金融機関の相次ぐ参入期待、伝統的金融市場のリスクオン継続期待など、4つの期待がビットコインを下支えする構図が続いています。
本日予定されている米FOMCやパウエルFRB議長記者会見を無難に通過できれば、アク抜け感からビットコイン円相場がもう一段上値を試すシナリオも想定されるため、当方では引き続き、ビットコイン円相場の続伸をメインシナリオとして予想いたします(目先は8/29高値410.6万円を試すシナリオを想定。同水準を突破できれば、8/8高値432.5万円や、7/3に記録した年初来高値454.1万円が射程圏内に)。
本日の予想レンジ:395.0万円ー415.0万円
注:ポイント要約は編集部
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