5連続難化 (23/11/13)

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが上昇しての推移となっています。

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5連続難化 (23/11/13)

5連続難化

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:37138.1ドル(+0.35%)
イーサリアム:2052.35ドル(-0.31%)
リップル:0.65984ドル(-2.11%)
ビットコインキャッシュ:236.9ドル(-1.00%)

【概況】

先週末の暗号資産市場は、ビットコインが上昇しての推移となっています。金曜日に米株が持ち直し基調となったことなどを眺めて買い優勢の流れとなって上値を拡大しました。土・日曜日に調整の動きが意識されて小幅に下落したものの、下値の堅さが意識される流れとなっています。その他のコインも日曜日は上値を抑えられましたが、全体的にはしっかりとした動きが展開されています。

さて、日本時間のあけて今日にビットコインの難易度調整が行われ、5連続難化といった結果となりました。5連続の難化は今年の2月25日~4月20日にもみられており、そこまで珍しいものでもありませんが、それでも平均ハッシュレートの上昇基調が継続しており、ビットコインのセキュリティを考えると望ましい状況ということができるでしょう。

ここ最近は原油価格も下げ渋ってはいるものの、一時の上昇基調からは落ち着いた動きとなっており、WTI原油は80ドルを割り込んでの動きとなっています。ウクライナ情勢やパレスチナ情勢への不透明感が払しょくできない状況ではありますが、目先は市場全体に落ち着きが見られていることも事実です。こういっては語弊がありますが、相場の材料としてはウクライナ情勢もパレスチナ情勢もそこまで意識されなくなってきているように思われます。もちろん、どういった形であれ解決に向かえば、インフレに対する警戒感が和らぐことになりそうで、そうなればリスク志向の動きが強まりやすくなるでしょう。

とはいえ、地政学の問題は簡単に解決するものではなく、今後もくすぶり続けることになるでしょう。ただ、現状においては膠着状態となりつつあり、それが原油価格の上値を抑え、ビットコインの難易度調整においても難化傾向を維持させる要因の一つになっているのではないでしょうか。

半減期を来年に控えていることを考えると、問題は半減期後かと思われますが、今年に関しては上昇基調をこのまま維持する可能性も十分にあるでしょう。そうなれば、今年は平均ハッシュレートが年初から倍になる可能性もあるでしょう。

ちなみに前回の半減期は2020年5月11日に12.5BTCが6.25BTCとなったわけですが、その前の難易度調整においても上昇基調が継続し、1年で平均ハッシュレートは2倍以上になりました。そして、半減期を通過して初めて難易度調整で6.00%、続いての難易度調整で9.29%の低下となりました。とはいえ、その次の難易度調整で14.95%の上昇となっていることを考えると、半減期を挟んでの平均ハッシュレートの調整期間は短かったということができるでしょう。しかし、それから1年の平均ハッシュレートの上昇は2倍を大きく下回っており、半減期が難易度に与える影響はやはり大きいというべきでしょう。そう考えると、今回も半減期を経て調整の動きが意識されるということになりそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである37300ドル前後の水準を意識しての動きとなっています。まずはここが節目として意識される形です。仮にここから上昇基調を強めたら40000ドルが意識されそうです。調整の動きが強まった場合はバンドの中心線である35190ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きとなっています。ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。ただ、目先はバンドの+2σで抑えられていることや、バンド幅が縮小余地を残している状況となっていることなどを考えると、バンドの+2σで抑えられてバンドの中心線まで下落といった動きになる可能性が高いのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏を意識しての推移となっています。一時的な上げ下げはあるものの、しっかりとした動きが意識される局面です。ここから高値圏での動きとなるのか、下落して下値圏を目指すのかで流れは変わってきそうですが、目先はまだ下値の堅い動きが維持されそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやろうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクしてバンドウォークとなっています。バンドの-2σも下落基調を維持しており、バンド幅の拡大を伴いながらの動きであり、さらに上値を拡大する可能性もあるでしょう。バンドの-2σの方向感に注意する必要がありますが、下落基調が維持されれば上値を拡大しやすいでしょう。

ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがゴールデンクロスからの上昇で高値圏での推移となっています。上値余地はほとんどありませんが、高値圏での横ばいであり、下値の堅さが意識されやすい状況です。高値圏での動きを継続すれば、買い優勢の流れが継続されそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
40000ドル:心理的な節目
37300ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
37220ドル:昨日の高値

37140ドル:現在値

36760ドル:昨日の安値
35190ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
31400ドル:2023年1-6月の高値
33070ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
30000ドル:心理的な節目
16500ドル:2023年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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