若い世代への詐欺被害 (23/11/14)

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが下落しての推移となっています。

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若い世代への詐欺被害 (23/11/14)

若い世代への詐欺被害

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:36767.6ドル(-0.99%)
イーサリアム:2092.35ドル(+1.51%)
リップル:0.71200ドル(+7.34%)
ビットコインキャッシュ:239.2ドル(+0.55%)

【概況】

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが下落しての推移となっています。大きな動きにはなっていませんが、ポジション調整の動きが意識される展開となっています。ダウが小幅に上昇、米国債利回り低下、ドルインデックス下落といった状況下でビットコインにも追い風が吹いていましたが、ここまでの上昇への修正の動きが意識される流れとなっています。ただ、米国のインフレ懸念が後退する流れであり、リスク志向の動きが強まりやすい局面となっています。先行きに関しては下げ渋る可能性もありそうです。また、その他のコインは全体的にはしっかりとした動きが展開されました。

さて、英大手銀行のロイズ銀行が発表したプレスリリースによると、暗号資産投資の詐欺被害が前年同期比で20%超の増加となったようです。投資家、特に若年層の間でSNSに投稿される偽の広告を通じた詐欺の被害が広がっているようです。また、詐欺の一人当たりの平均被害額も増加しているようです。

これに関してはいくつかの要因があるものと思われますが、まず挙げられるのは今年に入ってからのビットコインの上昇が考えられるところです。価格の上昇により注目度が高まり、資産を簡単に増やすことが出来るのではないか、といった見方が広がっているのではないでしょうか。

さらに若年層はSNSとの親和性が高く、そういった方面から詐欺が拡大しているものと思われます。若年層であれば投資への教育や経験が不足している可能性が相対的に高く、加害者としても詐欺を成功させやすいといった思惑があるのではないでしょうか。

他にもインフレや失業などによって困窮した若年層が一攫千金を夢見て詐欺に引っかかってしまうなどということもあるのではないでしょうか。こうした様々な要因が組み合わさって詐欺の被害が広がってしまっているのではないかと予想されるところです。そして、この状況は英国に限らず、米国などでも広がっているとみられています。

こうした詐欺に関しては加害者が悪いのは事実です。しかし、暗号資産が悪いわけではないにもかかわらず、暗号資産に対するイメージを損ねていることもまた事実でしょう。こういった取り締まりは地道に行うしかなく、当局の対応にも期待するとともに、投資家もしっかりと判断する能力が求められるところです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである37450ドル前後の水準とバンドの中心線である35330ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いています。目先は+2σから下落して中心線を目指しての動きとなっています。この二つの価格が節目として意識される一方、直近に意識された35000ドルを維持できるかも注目でしょう。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きから調整の動きが入り、バンドの中心線を目指す動きとなっています。このまま下落基調を継続するかに注目です。バンドの±2σはじり高基調となっており、トレンドそのものは上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、下値の堅さが意識されやすい形であり、バンドの中心線までは下値余地がありそうですが、押し目買い優勢の流れで再度+2σを目指すのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となっています。高値圏から転落する動きで、このまま下落基調が維持されるかどうかがポイントとなりそうです。下値余地は十分にあるので、仮に下落基調が強まった場合はバンドの中心線まで下落しそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σを意識しての動きとなっています。目先は方向感が見えにくいものの、ここをブレイクするかどうかに注目です。バンド幅は比較的狭く、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性もあるでしょう。その場合はバンドの+2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがデッドクロスからの下落となって下値圏を意識しての動きです。ただ、目先は上げ下げを繰り返す動きで、やや方向感の見えにくい流れです。%Kが下落基調、%Dが上昇基調となっており、やや売り優勢といった状況です。ただ、%Dが上昇基調を維持した場合は買い戻しの動きが強まりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
40000ドル:心理的な節目
37450ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
37400ドル:昨日の高値

36770ドル:現在値

36600ドル:昨日の安値
35330ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
33200ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
31400ドル:2023年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
16500ドル:2023年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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