BTC4万ドル割れ、FOMC後のパウエルFRB議長発言でドルが動く可能性も(週報1/24)

ビットコイン現物ETFの売買が開始されてから10日ほど経過したが、ビットコインの価格は、23日には4万ドルを割り込むなどさえない。

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BTC4万ドル割れ、FOMC後のパウエルFRB議長発言でドルが動く可能性も(週報1/24)

BTC4万ドル割れ、FOMC後のパウエルFRB議長発言でドルが動く可能性も

ビットコイン現物ETFの売買が開始されてから10日ほど経過したが、ビットコインの価格は、23日には4万ドルを割り込むなどさえない。日本円ベースでも600万円を割り込んだ。

相場の格言通り「噂で買って事実で売る」を体現しており、ほぼ想定線の状況だ。日本株のように急ピッチな上昇が連日で続く方が、参戦していいのかどうかわからないので、今のビットコインの動きの方がある意味落ち着いて見ていられる。

〇FTX被害者への返済原資作りのGBTC売り

誕生したビットコイン現物ETFのうち、投信から転換したグレースケールのGBTCの売りの大きさが話題だったが、売られた22億ドルのうち多くが破綻したFTXの遺産だったと伝わっている。昨年9月、裁判所が清算を認めたFTXの36億ドル相当の資産の一部と見られており、GBTC売りの規模は6億ドル-10億ドルとの話で、被害者への返済原資との見方だ。

もともとグレースケールのGBTCは、ETFに転換した後は売り需要が多いとの予想だったことから、この売り需要も特段ネガティブなニュースではない。つまり、足元の下げは昨年12月以降の上昇分が剥落しただけで調整の売りに過ぎないと考える。

〇FOMCには要注意か

ただ、1月30日から31日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)前後のビットコインの値動きは少々気を付けたい。

今年最初のFOMCでは、政策金利据え置きがコンセンサスとなっており、ドットチャートの公表もない会合だけに無風での通過との見方が強い。

一方、2024年に3回の利下げ(1回につき0.25%の利下げなので0.75%利下げ)を米連邦準備制度理事会(FRB)は想定しているが、市場はその倍近い5-6回の利下げ実施を見込んでおり、大きなズレが生じている。

FRBは米経済に対する揺るぎない自信を持っており(タカ派)、景気の軟着陸(ソフトランディング)を前提とした3回利下げを見据えている一方、市場は自分たちに都合がいい(株価が上がるロジック作り)ように「利下げを催促しているだけ」との見方だ。

そんなFRBと市場のズレは、ドットチャート公表のない今回のFOMCでは特に解消されないだろう。

〇注目点はパウエルFRB議長の発言に限る

では、今回のFOMCの注目点とは何か?

それは、パウエルFRB議長の記者会見での発言だ。昨年末の12月13日(東京時間14日未明)のFOMC後の記者会見にて、パウエルRB議長は、

「政策金利はピークに近い可能性があるだろう」
「高い金利水準を長く維持し過ぎるリスクを意識する」
「いつになったら金融引き締めを戻すのが適切なのかという疑問については視野に入ってくるし、今日の会合でも議論した」

これまでの「ややタカ派」な発言から「中立」を飛び越えて「ややハト派」に転換した。雇用に関する懸念はさほどなかったことから「ハト派」ではないと考えるが、この転換はインパクトがあった。

実際、ドルは売り圧力が強まりFOMC前に146円だったドルは12月末には140円割れ寸前の水準まで下落した。ドル・インデックスも104台から100台まで下落するなど、ドルは主要通貨に対して全面安となった。

基本的にドルが売られると、負の相関関係にあるビットコインは上昇する傾向がある。(これはその時のマーケットの状況によって反応が異なるので一概には言えない)。今のところ、昨年末をボトムにドルは上昇基調が強まっており、対円では148円、ドル・インデックスは103台まで戻している。

この同時期、ビットコインは4.1万ドルから4.3万ドルまで上昇し、年明けにビットコイン現物ETF承認後に、4.9万ドル近くまで急騰した。正直、年末年始のビットコインは、ドルの上昇・下落とは違う次元で動いているにも見えるが、ドルが動く可能性があるFOMCイベントは念のため注意しておきたい。

「ややハト派」となったパウエルFRB議長が「中立派」もしくは「ややタカ派」に戻った場合、為替はややこしい動きとなるだろう。消化不良の地合いが一番面倒だ。なお、メディアが言葉尻を捉えているだけで、当のご本人の主張は一貫して「中立派」のつもりかもしれないが。

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