ビットコインの分析『GBTCによる解約売り一巡期待でビットコインは週末にかけて急反発』(1/27朝)

ビットコイン円相場、週央にかけて、安値572.4万円まで下げ幅を広げましたが、週末にかけては一転、624.2万円まで持ち直す動きとなりました。

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ビットコインの分析『GBTCによる解約売り一巡期待でビットコインは週末にかけて急反発』(1/27朝)

1. 直近1週間のBTC相場

1.	直近1週間のBTC相場

今週(1/21−1/27)のビットコイン円相場は、週初617.5万円で寄り付いた後、(1)上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り(ロングポジションの解消連鎖)や、(2)オプション市場のダウンサイドリスクを織り込む動き(フロントエンドのリスクリバーサルがBTCプットオーバー方向に急拡大)、(3)JPモルガンによる「グレイスケール・ビットコイン・トラストからの資金流出がビットコイン価格に今後数週間さらなる下押し圧力をかける可能性あり」との見解発表、(4)米エリザベス・ウォーレン上院議員による「米会計検査院の新たな報告書は、ならず者国家が制裁を回避し、国家安全保障を損なうために暗号資産を使用していることを確認している。暗号資産も他の通貨と同じようにマネーロンダリング防止ルールに従うべき時が来ました」との見解発表(更なる規制強化の思惑)、(5)米FRBによる早期利下げ観測の後退(3月FOMCでの25bp利下げの織り込み度合が40.5%まで急低下)、(6)対円の節目600万円および対ドルの節目40000ドル割れに伴う仕掛け的なビットコイン売り圧力、(7)アルトコインの冴えない動き(暗号資産市場全体に広がる悲観的なムード)、

(8)CNBCのJim Cramer氏による「ビットコイン相場のさらなる下落を予想している」「最近見られる冴えない動きは今後訪れるであろう厳しい下落トレンドの始まり」とのネガティブ発言、(9)経済学者Peter Schiff氏による「ビットコインの現物型ETFを購入した投資家は更に悪い結果に直面するだろう」とのネガティブ発言、(10)マウントゴックス社による被害者へのビットコイン返済に向けた動きの進展(真偽は不明ながら一部の顧客が身元確認やアカウント内容に関するメールを受け取ったとの報告あり)が重石となり、週央にかけて、週間安値572.4万円(昨年12/2以来の安値圏)まで急落しました。

しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(11)急ピッチな下落に対する反動買い(自律反発主導の買い戻し)や、(12)ドナルド・トランプ前大統領の支持率上昇(ロイター/イプソスによる11月の米大統領選に関する世論調査によると、トランプ前大統領の支持率が40%、バイデン現大統領の支持率が34%)、(13)上記12を背景としたビットコインのトランプラリー期待(資産運用会社VanEckのアナリストは先月、「トランプ前大統領がホワイトハウスを奪還する場合、2024年12月までにビットコインが10万ドルに高騰する」との予測を発表。また、米下院トム・エマー氏は今月、「トランプ前大統領がホワイトハウスに復帰すれば、暗号資産業界にとってより有利な規制環境が到来する可能性がある」と発言)、(14)グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)による解約売りの緩和期待(JPモルガンによる「GBTCの利益確定はほぼ終了しているためビットコインのさらなる下落圧力は限定的」との見解発表)、(15)短期筋のショートカバーが支援材料となり、週末にかけて、週間高値624.2万円まで急伸しました。

引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間1/27午前4時40分現在)では、623.2万円前後で推移しております。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急反発を受けて、日足ローソク足は90日移動平均線と50日移動平均線を上抜けしました。強い買いシグナルを示唆する強気のパーフェクトオーダー(上から順番に21日線、50日線、90日線、200日線が並ぶ状態)も継続する中、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。目先は21日移動平均線を突破できるか否かに注目が集まります。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急反発を受けて、日足ローソク足は、ボリンジャーミッドバンドに接近しました。強い下落トレンド入りを示唆する弱気のバンドウォーク(ローソク足がボリンジャーバンド下限に沿って下落し続ける状態)も消失するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転が期待されます。目先はボリンジャーミッドバンドを突破できるか否かに注目が集まります。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急反発を受けて、日足ローソク足は一目均衡表の分厚い雲を上抜けしました。強い売りシグナルを示唆する一目均衡表三役逆転(ローソク足が雲下限下抜け+転換線の基準線下抜け+遅行線の26日前ローソク足下抜けの全てが揃う状態)も消失するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転が期待されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、中立圏(30~70%ゾーン)での推移が続いています。上昇トレンドの終焉を示唆するベアリッシュ・ダイバージェンス(日足ローソク足とRSIの方向が逆行する現象)も消失するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転が期待されます。

6. まとめ

6.	まとめ

ビットコイン円相場は1/11に記録した約2年2カ月ぶり高値715.0万円(2021年11月15日以来の高値圏)をトップに反落に転じると、週央にかけて、安値572.4万円(12/2以来、約2カ月ぶり安値圏)まで下げ幅を広げましたが、週末にかけては一転、624.2万円まで持ち直す動きとなりました。日足ローソク足が幾つかのテクニカルポイント(50日線、90日線、一目均衡表転換線、雲上下限)を突破したことや、強い売りシグナルを示唆する「弱気のバンドウォーク」「一目均衡表三役逆転」「ベアリッシュ・ダイバージェンス」が消失したこと、強い買いシグナルを示唆する「強気のバンドウォーク」が継続点灯していること、対円の節目600.0万円や対ドルの節目40000ドルを回復したこと等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いの好転が期待されます。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)現物型ETF承認後のsell the factが一巡したことや、(2)GBTC(グレイスケール・ビットコイン・トラスト)からの資金流出圧力が緩和しつつあること、(3)半減期到来に伴う需給逼迫期待、(4)伝統的金融機関による新規参入期待、(5)伝統的金融市場のリスクオン再開(ダウ平均株価とS&P500が年初来高値更新)など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が増えつつあります。米FRBによる利下げ開始時期の後ずれ観測や、売り遅れた勢力によるやれやれ売り圧力など、ビットコイン円相場の上値抑制に繋がり得る懸念要因も燻っていますが、買い材料の多さに比べて売り材料の乏しさが際立っているため、当方では短期的な見通しを「ベア」から「ブル」へと変更いたします。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 580.0万円−650.0万円

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