暗号資産の未来(その1)

2024年も1か月が経とうとしていますが、今回から3回、暗号資産の未来について考えてみたいと思います。

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暗号資産の未来(その1)

暗号資産の未来

2024年も1か月が経とうとしていますが、今回から3回、暗号資産の未来について考えてみたいと思います。今回はその1回目です。

ビットコインは2009年に誕生し、そこから紆余曲折があったものの、ここまで成長を続けてきたということができるでしょう。ブロックチェーン技術は非常に優れた技術であり、暗号資産以外の分野でも成長が見込まれるところとなっています。

そうした中で数千種類の暗号資産が登場し、それぞれが独自の特徴や目的をもって開発が進められています。その中にはほとんど利用されていないものや、利用が停止されているものもありますが、ビットコインを法定通貨として採用する国が現れるなど、その進化は今もまだ続いているということができるでしょう。銀行間の送金の手数料を下げることや金融サービスから取り残されてしまった人々が金融サービスの恩恵を受けることが出来るようになる、いわゆる金融包摂も暗号資産の登場によって可能性が高まっているということができるでしょう。また、デジタルコンテンツの著作権などはこれまで保護されにくいものでしたが、NFTによりデジタル上の資産の作成者や所有者を証明することが出来るようになりました。

暗号資産の進化はこれからも続いていくでしょうし、それにより便利なサービスなども増えていくものと思われます。しかし、暗号資産の先駆けとなったビットコインに関しては、当初の思惑とはかけ離れた進化となってしまったことは否定できないところでしょう。これに関しては『仮想通貨』から『暗号資産』へと変化したことが実態を如実に表しているのではないかと思っています。

つまり、もともとは『通貨』として存在することが目的だったにもかかわらず、現状では『資産』となってしまったということです。『通貨』と『資産』は似た側面もありますが、『資産』のほうがより広域であり、『通貨』は『資産』の一分野といったところかと思います。そして、ビットコインは『通貨』として性質もまだ残してはいるものの、通貨以外の資産的な側面を強めてしまったと言えるでしょう。それは投資家からすれば利便性が高まったということが出来るかもしれませんが、昔からビットコインの開発などに携わってきた人からすれば、面白くない変化と言えるのかもしれません。

とはいえ、ビットコインはその性質上、価格が上昇することが必要という側面があることも事実です。それは半減期の存在です。ビットコインは4年前後に1度のペースで半減期が訪れます。そして、それによりマイナーの収益が減少します。そのマイナーの収益を補うのが取引手数料であり、価格の上昇ということになります。

仮に取引手数料が上昇ということになれば、送金手数料の低減という思惑から外れていくことになります。現状においてはまだそういった場面は稀ですが、今後の展開次第では取引手数料が大きく上昇ということも起こり得るでしょう。現に、ビットコインに関してはオーディナルズにより急騰する場面が見られています。現状では高止まりといった動きにはなっていませんが、これまでのように低位安定ということは難しいかもしれません。

一方、価格の上昇に関しては過去から考えればかなりのレベルに到達していることは事実ですが、次の半減期を通過した際にマイナーの中には苦境に陥る可能性があるのではと懸念されています。そうなると価格が上昇してこないとビットコインのセキュリティの問題が生じる可能性が高まるでしょう。これらのことを考えると、ビットコインは現状でかなりの問題を内包していることがわかります。そして、これらの問題は『通貨』としてのビットコインの存在を揺るがすものではないでしょうか。

その一方で『資産』としてのビットコインはその地位を高めていると思われます。オプション取引、先物取引そしてETFといったように金融商品としてのすそ野が広がってきています。特にビットコイン現物ETFは機関投資家の流入を加速させると期待されています。現状においてはまだ様子見といった所もありそうで、今後の展開次第といった所はあるかと思いますが、少なくとも全くポートフォリオに入れないというのはリスクとして認識されるのではないでしょうか。投機的な側面を持つ資産ではありますが、組み入れる割合などをしっかりと考えれば有用な投資先として認識される可能性は高いとみています。

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