1.ウォレット業者に対する規制の要否等
日時:平成30年11月12日(月)16時00分~18時00分
「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第9回)議事次第
〇仮想通貨のウォレット(Wallet)の種類
1.オンラインウォレット
(1)秘密鍵の管理場所
①ウォレット業者(交換業者に移行する者も多い)
➁仮想通貨交換業者
(2)手順
①仮想通貨交換業者で口座開設し、アドレスを作成=秘密鍵は仮想通貨交換業者が管理
➁仮想通貨を移転(送金)したいときは仮想通貨交換業者に指図
(3)特徴・リスク:
①仮想通貨交換業者がハッキングを受けるリスク
➁仮想通貨交換業者の破綻リスク
2.ソフトウェアウォレット
(1)秘密鍵の管理場所:個人のPCやスマホ
(2)手順:
①PCやスマホにアプリをダウンロードし、アドレスを作成
➁仮想通貨を移転したいときは秘密鍵を用いて移転
(3)特徴・リスク:
①オープンソースや特定の仮想通貨交換業者が提供するアプリが多数存在
➁端末のハッキングリスク
3.ハードウェアウォレット
(1)秘密鍵の管理場所:個人が購入した専用のUSBデバイス等
(2)手順:
①アドレスを生成できるデバイスを購入
➁仮想通貨を移転したいときはデバイスをPCに接続して『秘密鍵』を用いて移転(送金)
(3)特徴・リスク:
①複数の仮想通貨交換業者が販売
➁1(オンラインウォレット)や2(ソフトウェアウォレット)よりセキュリティに優れていると考えられる
③ウィルス感染した端末に接続した場合には、ハッキングのリスクもあり
④USBデバイス等の紛失リスク
4.ペーパーウォレット
(1)秘密鍵の管理場所:紙
(2)手順:
①専用サイトにアクセスして、アドレス作成
➁アドレス・秘密鍵が印字された紙を印刷
③仮想通貨を移転(送金)したいときは、上記のウォレットで秘密鍵をインポートし、当該ウォレットに移行(送金)
(3)特徴・リスク:
①記載した紙の紛失リスク
➁他人にカメラで撮影されるリスク
金融庁はウォレットを上記の4種類に分類していますが、もうひとつ「ブレインウォレット」と呼ばれる、『脳(brain)』に記憶させる方法もあります。
また、その他にも下記のような分類もあります。
5.インターネットに接続
①されている=ホットウォレット
➁されていない=コールドウォレット
6.送金に必要な秘密鍵・電子署名の数
①ひとつ=シングル・シグアドレス
➁複数=マルチ・シグアドレス
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