インドの仮想通貨に対する姿勢
インドでは仮想通貨取引禁止が6日に施行される予定です。4月6日に中央銀行であるRBI(インド準備銀行)は銀行に対して仮想通貨取引業者と個人に対する取引の停止を求めました。
インドの最高裁判所はRBIの決定に対する一部企業等からの差し止め請求を拒否し、6日の施行が迫っています。
BRICSの一角であるインドは既存の仮想通貨に対しては否定的なようです。インド財務省は1月に仮想通貨を価値がないと批判、主要銀行は仮想通貨取引の口座封鎖などを実施しました。
一方でRBIは仮想通貨の技術的側面で金融システムが効率化されることに関しては肯定的ですが、消費者保護やマネーロンダリングに関しては否定的です。
ただRBIは独自の仮想通貨を作る構想もあるようです。
新興国の政府は資本の移動にはどこも敏感です。これらの国々は総じて資本不足のため外国人による自国への投資は大歓迎ですが、自国からの資金の流出には厳しい措置をとります。ですからこれら資本移動の規制の抜け道になる可能性がある仮想通貨に対しては否定的なのかもしれません。
過去24時間で対円はBTCは2.1%、ETHは2.8%、XRPは3.15%、BCHは2.6%の上昇となり総じて上昇しています。
チャートはETH/JPYの日足です。6月29日の安値4.5万円から5.1万円付近に上昇していますが、ボリンジャーバンドの20日線である5.2万円付近を完全に上抜けできません。
ここを上抜けできればボリンジャーバンド2シグマ、60日移動平均線(EMA)、6月21日の戻り高値の5.9万円付近への上昇の可能性があります。
一方で20日線を上抜けできないと、5日移動平均線が(EMA)5.1万円、ボリンジャーバンドの2シグマが4.5万円付近に位置しています。
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