2.投資に関する金融規制を要するICOに係る規制の内容…4
日時:平成30年11月26日(月)10時00分~12時00分
「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第10回)議事次第
下記のような『投資性を有するICOに関する規制の調整・検討』が必要と考えられるか?
(3)事業・財務状況のスクリーニング、業規制
〇既存の資金調達の例
主幹事証券会社やクラウドファンディング仲介業者が法令上の審査義務を負い、具体的な審査項目は『自主規制』で定められている。
・新規の株式公開(IPO)に伴う元引受けでは『主幹事証券会社』
・株式投資型・ファンド型クラウドファンディングの仲介では『クラウドファンディング仲介業者』
〇株式投資型クラウドファンディングの場合、下記の審査が行われている。
・インターネットにて、非対面で行われる資金調達であることの特質
・発行者や事業の実在性、事業計画の妥当性等
〇ICOに関しても下記審査の必要性が考えられる。
①詐欺的な行為
②内容が曖昧な権利の発行・流通の防止
③キャッシュフローの裏付けとなる、事業の実現可能性
・発行者と異なる第三者が、トークン表示権利の発行者に係る『事業・財務状況』を審査すること
・ICO特有の審査項目は、どのようなものが考えられるか?
〇金融商品取引法において
・有価証券の取扱業者は、取扱有価証券の流通性の高低に応じて区別され業規制が課されている。
①第一種金融商品取引業 ➁第二種金融商品取引業
・トークン表示権利は、事実上『多数の者に流通』する可能性がある点で①と同様である。
・有価証券のうち、集団投資スキーム持分等の発行者自らが販売を行う場合(自己募集)、➁の登録を要する。
・トークン表示権利の取扱業者は、①または同等の業規制対象とすることが適当と考えられるか?
〇ICOにおけるトークン表示権利
・詐欺的な行為・内容が曖昧な権利の発行について流通の防止を行う必要ある。
・自己募集型の危険の排除、審査実務の蓄積・発展の必要がある。
〇投資型クラウドファンディングにおける仲介業者は、第三者である仲介業者による審査を経るが
ICOも自己募集型よりも、クラウドファンディング仲介業者型の方が、より望ましいと考えられるか?
仮に自己募集を認める場合、下記の案が考えられるか?
①金融商品取引業のような業の登録を求め、業規制の対象とする
➁業規制の対象とはせず、発行に係る開示規制を課した上で、開示内容等の審査を厳格に行う
・将来における投資回収の機会に至るまで継続的に監督下に置くという観点
・①➁両案の中では、業登録の仕組みを活用することも考えられるか?
- 関連通貨:
関連記事
-
暗号資産(仮想通貨)情報
Edited by:照葉 栗太
2023.09.23
ビットコイン分析『日米金融政策イベント通過に伴うアク抜け感から上昇トレンド再開に期待』(9/23朝)
今週は週央にかけて406.2万円(8/29以来、約3週間ぶり高値圏)まで持ち直すなど、ビットコイン円相場に復調の兆しが見えつつあります
-
暗号資産(仮想通貨)情報
Edited by:山中 康司
2023.09.22
暗号資産週報「短期高値を見てやや下押ししやすい流れに」(9月第4週)
株式市場のリスクオフの動きがビットコインにも影響し、上げる前のもみあい水準に押しての週末となりました。
-
-
-