大口の売りか?
主要仮想通貨価格(日本時間6時)
ビットコイン:3817.0ドル(-1.85%)
イーサリアム:104.20ドル(-1.91%)
リップル:0.34356ドル(-1.15%)
ビットコインキャッシュ:139.16ドル(-4.69%)
【概況】
昨日の仮想通貨取引は、ビットコインが続落しての推移となっています。アルトコインも全体的に上値の重い展開であり、先行きに対する警戒感は根強い状況です。特段大きな材料があったわけではなさそうですが、日本時間の6日1時頃から大口が売っていたといった話もあります。大口は今年の大幅安でかなりの損失を被っている可能性が高く、現金化のための手じまい売りを出す可能性があるだけに、懸念されるところではあります。
昨日、イーサリアムクラシックのリーディング開発組織が開発を中止といったニュースについて書きましたが、仮想通貨の急落に伴う法定通貨への現金化の流れは依然としてとどまるところを知らないといった状況となっています。マイナーも価格の下落に伴い手持ちの仮想通貨を決済せざるを得ない状況に追い込まれており、ここからさらに下値を拡大するといった話も出ています。
現状において、米国ドルや日本円などの法定通貨に対する信頼は高く、こうした状況が続く限り仮想通貨に対する需要が劇的に高まるといった展開は期待しにくいでしょう。ただ、もともとは送金手数料の安さなどがメリットとして挙げられていた仮想通貨ですので、そういった側面が見直されれば、また持ち直す場面もあるかと思います。現状においては投機的な側面であったり、法定通貨への換金売りが意識されているために下げ止まらないといった状況でしょう。個人的にはゆっくりと現物を仕込むのは面白いとは思っていますが、長期的な視点とある程度の難平が必要な局面ではないかと思っています。まだ下値余地は十分あるとみており、あまり焦る必要もないでしょう。『頭と尻尾はくれてやる』といった考えで対応したほうが無難ではあるでしょう。
【ビットコイン節目】
ビットコインは再度4000ドルを割り込み下落しています。直近の安値水準に迫ってきており、ここを抜けるかどうかに注目です。価格は3660ドル前後の水準が意識されそうです。また、押し戻した場合は直近の高値4470ドル前後がめどとなりそうですが、その前に日足のボリンジャーバンドの中心線である4420ドル前後の水準が意識されそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの-1σを意識した動きが展開されています。上値の重い流れであり、再度バンドの-2σを目指して下落する可能性もあるでしょう。直近安値を下抜けた場合はそういった展開となる可能性が高まるだけに注意が必要です。ただ、バンド幅は縮小傾向であり、レンジが意識されやすくなってきています。現状バンドの-2σは3250ドル前後の水準ですが、ここを抜けてバンドウォークといった流れにはなりにくいのではないかとみています。
また、ストキャスティクスを見ると、%Kが再度下落しています。%Dもじり安基調を維持しており、先行きに対する警戒感は強まっています。%Dの下落の勢いは弱いものの下値圏を意識していることから、上値の重い展開となりそうです。
ビットコイン4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線から下落し、バンドの-2σに到達しています。上値の重さが意識されていますが、バンドの±2σが下落しており、トレンドそのものは下向きながらもバンドブレイクからバンドウォークといった展開にはなりにくい状況です。一時的には持ち直す可能性が高いのではないかとみています。ただ、戻り売り圧力に上値は抑えられそうです。
ストキャスティクスで見ると%Kは下値圏で持ち直しています。このまま上昇基調を維持できるかがポイントとなりそうです。一方、%Dは下落しています。中長期的には上値の重さが意識されそうで、一時的に押し戻しても戻り売り優勢の局面ということができるのではないでしょうか。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
7000ドル:心理的な節目
6800ドル:9月22日前後に意識された水準
6200ドル:6月13日・7月13日の安値水準
6080ドル:7月12日の安値水準
6000ドル:心理的な節目
5600ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
5000ドル:去年の8月末に意識された水準、心理的な節目
4470ドル:直近の高値水準
4420ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
4000ドル:心理的な節目
3820ドル:現在値
3660ドル:直近の安値水準
3500ドル:心理的な節目
3250ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
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