情報技術革新・データ革命と中央銀行デジタル通貨(19/2/20)

昨日の仮想通貨取引は、ビットコインが続伸しての推移です。

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 情報技術革新・データ革命と中央銀行デジタル通貨(19/2/20)

情報技術革新・データ革命と中央銀行デジタル通貨

主要仮想通貨価格(日本時間6時)

ビットコイン:4033.9ドル(+1.69%)
イーサリアム:146.87ドル(+1.18%)
リップル:0.33284ドル(+2.75%)
ビットコインキャッシュ:145.34ドル(+1.46%)

【概況】

昨日の仮想通貨取引は、ビットコインが続伸しての推移です。その他の通貨も軒並み続伸しています。買いの流れが継続されて上値を拡大する展開です。一時的な利食い売りなどもみられていますが、底堅い動きが展開されている状況です。

さて、今回は日本銀行が発表した論文『情報技術革新・データ革命と中央銀行デジタル通貨』について考えてみたいと思います。日本銀行が19日に公開したものですが、その中で『日本銀行を含む多くの主要中央銀行は、現時点では銀行券を代替するようなデジタル通貨を発行する計画はない』としています。ただ、スウェーデンやウルグアイなどの中央銀行が具体的な検討や試験的な発行を進めるといった状況を指摘しており、まずはそういった動向などを見守りたいといったところではないかと思われます。

論文の中ではデジタル通貨発行に関するメリット、例えば現状は紙幣である銀行券には保管や輸送、警備などさまざまなコストを伴うが、デジタル通貨であれば支払決済の効率性・安全性の向上や経済全体のコスト低下につながるのではないか、などといった考えが挙げられています。また、現状のビットコインなどの暗号資産は投機色が強く、消費者保護の観点から問題が多いが、中央銀行が自らデジタル通貨を発行すれば、デジタル支払決済手段を求める人々が敢えて暗号資産を入手するニーズは減り、暗号資産を巡る投機も抑制できる可能性を指摘しています。

ただ、解消すべき問題点が残っていることも指摘しています。例えば、中央銀行デジタル通貨をだれが保有できるのかといった範囲の問題です。銀行券と同様に広範の人々が保有できるようにするのか、銀行などの大口決済専用の中央銀行デジタル通貨とするのかといった点や、匿名性を持たせるのか、それとも犯罪や脱税の対策強化のために敢えて匿名性を持たない中央銀行デジタル通貨を作り出すのか、などといった問題を考える必要があると指摘しています。

このように、日銀としても検討はしているものの、すぐに動きがあるといった状況ではないようです。ただ、現状において発行のメリットも十分に認識しており、今後議論が深まり、また技術的な進歩を受けて機運が盛り上がる可能性はあるでしょう。そうなった場合、上記にも述べましたが、現在あるビットコインなどの暗号通貨に対するニーズが減少する可能性もあるだけに、仮想通貨業界にとっては手放しで喜ぶべきニュースとも言えない点は認識しておくべきでしょう。

※ちなみに、この論文の中では中央銀行デジタル通貨は「円」や「ドル」といったソブリン通貨単位を用いることが想定されることから、この意味で中央銀行デジタル通貨は暗号資産には分類されないとしています。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの+2σをブレイクしてバンドウォークが展開されており、このまま上値を拡大する可能性が十分にある状況です。4000ドルも突破したことで、次は今年の高値水準である4200ドル前後の水準ということになりそうです。一方、調整に転じた場合はバンドの中心線である3650ドル前後の水準が意識されるのではないでしょうか。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクして上昇しそのままバンドウォークとなっています。昨日指摘した通り、安易な戻り売りはリスクが高いでしょう。バンドの-2σの方向感に注目が集まりそうで、仮に下落基調を維持した場合はバンドウォークの継続が、横ばいから上昇に転じた場合は調整の下落となるでしょう。

また、ストキャスティクスを見ると、%K、%Dは上昇基調を継続しています。高値圏に入っており
買い優勢の流れが展開されています。%Kが目先横ばいに転じていますが、上値余地がないために横ばいとなっているだけで、これが下落に転じてこない限りは売り圧力は意識されにくい状況が続くでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、+2σをブレイクしてバンドウォークとなり上値を拡大しました。しかし、目先は調整の動きが意識されており、このままバンドの中心線を目指しての下落となる可能性もあるでしょう。バンドの-2σが横ばいから上昇へと転じており、バンドの±2σが上昇する流れです。トレンドそのものは上向きながら、調整を入れながら上値を拡大する展開となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%Kは天井打ちから下落しての推移です。まだ高値圏での動きですが、このまま下落基調を維持するかどうかに注目です。一方、%Dは上昇基調を維持して高値圏での推移を継続しています。流れとしては底堅い動きが意識されそうで、一時的に調整の下落となっても下値は支えられそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

5000ドル:心理的な節目
4380ドル:直近の高値水準
4210ドル:年初来高値水準

4030ドル:現在値

3960ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
3800ドル:心理的な節目
3650ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
3340ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
3220ドル:直近の安値水準
3000ドル:心理的な節目

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