リップルがやや荒い動き
主要仮想通貨価格(日本時間6時)
ビットコイン:3901.3ドル(-0.73%)
イーサリアム:136.06ドル(-0.73%)
リップル:0.31743ドル(-2.91%)
ビットコインキャッシュ:131.79ドル(-1.02%)
【概況】
昨日の仮想通貨取引は、ビットコインが下落しての推移です。そこまで大きな動きではありませんが、昨日の上昇に対する調整の動きが意識されています。その他の仮想通貨も上値の重さが意識されています。ビットコインにつれ安となっていますが、リップルを除いては全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。
さて、仮想通貨のリップルがやや荒い動きをしていますが、コインベースに上場というニュースが原因で急騰し、その後上値を抑えられているといった状況です。これに関しては判断が難しいところではありますが、期待感で上昇したものの、実際問題としてそこまで相場を押し上げる材料であるかというと疑問も残るところです。
もちろん、コインベースに上場されることによる利用者の増加は好感されるところではあります。しかし、リップルはすでにほかの取引所で上昇されています。いまさらコインベースで上場されたことで取引が急増するという展開になるかどうかといったところは懐疑的な見方も根強いようです。FXで例えるなら、FX取引業者であるA社で新しくトルクリラ/円が取引できるようになった、というニュースで実際トルコリラ/円が上昇するかといったところでしょうか。B社やC社ですでに取引ができるのであれば、トルコリラ/円をやりたい投資家はA社で口座を持っていてもB社やC社でも口座を開設して取引をするのではないでしょうか。そう考えると、リップルがコインベースに上場というニュースも瞬間的には期待感で上昇しましたが、価格に与える影響は大きくはないといった見方が広がり押し戻されたといったところではないでしょうか。
ここ最近は多少仮想通貨に動きが出てきており、ちょっとした材料に動きやすくなってきているように感じます。2017年から2018年頭の上昇のインパクトが大きかったため、再びそういった動きを期待することもわからなくはありませんし、可能性がゼロというつもりもありませんが、あそこまで急騰・急落を演じた相場がすぐにまた戻してくるかという点を慎重に考えるべきではないでしょうか。
【ビットコイン節目】
ビットコインはボリンジャーバンド日足の中心線を意識して持ち直し基調です。ただ、目先は上値の重さも意識されており、ここからの方向感に注目が集まります。バンドの+2σである4190ドルを目指すのか、中心線である3820ドルを目指すのかといったところです。まずはこの2本のラインで挟まれたレンジが意識されそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが意識され、バンドの中心線を目指す動きとなったものの、バンドの中心線には届かずに持ち直しています。ただ、上値の重さも意識される局面であり、ここから+2σまで上昇することができるかがポイントです。バンドの+2σはじり安基調に転じており、-2σは上昇基調を強めています。バンド幅が縮小傾向となる中で方向感の見えにくい展開となってきています。狭いレンジでの動きとなりやすくなっている状況と言えそうです。
また、ストキャスティクスを見ると、%Kは再度下落しての動きです。一方、%Dは下落基調を維持しています。売り圧力が意識されやすい状況で、上値の重い展開となりそうです。
ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから調整の買い戻しが入っていましたが、中心線に届かずに目先は上値の重い展開となっています。バンドの±2σが下落している状況で、トレンドは下向きです。再度バンドの-2σまで下落する可能性は高そうです。
ストキャスティクスで見ると%K、%Dは底打ちから上昇となっています。ゴールデンクロスが意識されての上昇です。現状では買い優勢の局面であり、バンドの中心線まで押し戻す可能性も十分にあるでしょう。ボリンジャーバンドの形とともに考えると、バンドの中心線までは戻りの余地があるものの、そこで抑えられて下げ幅を拡大するといった展開が予想される状況です。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
5000ドル:心理的な節目
4380ドル:直近の高値水準
4210ドル:年初来高値水準
4190ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
3900ドル:現在値
3820ドル:心理的な節目・ボリンジャーバンド日足の中心線
3450ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
3220ドル:直近の安値水準
3000ドル:心理的な節目
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