7. Reclaiming Disk Space:ディスク領域の開放2
※【ビットコイン原論文29】7. Reclaiming Disk Space:ディスク領域の開放1の続編です
古いブロックは『マークルツリー』の木の枝である『ハッシュ値』を切り落とすことで、サイズを小さく圧縮することができます。
この際、内部のハッシュを保存する必要はありません。
ブロック内の、『取引処理(トランザクション)』データを除いた、『ブロックヘッダー』の部分の容量は約80バイトとなります。
『ブロックヘッダー』にはそのブロックの情報(ブロック識別データ)である、そのブロックが生成される直前までの取引情報で算出された『ハッシュ値』がまとめられて記録されています。
仮に、このブロックが10分毎に1ブロック生成されるとすると、1年で、80バイト×6(=1時間)×24(時間)×365(日)=4.2MBとなります。
2008年(ビットコインの原論文「ホワイトペーパー」が書かれた時期)の時点で、一般的に販売されているパソコンのメモリ(RAM:Random access memory)は2MBです。
18か月で2倍になると言われる半導体業界の経験則『ムーアの法則』に従えば、メモリの容量の伸びは年1.2GB程度のペースとなります。(この法則に従えば、現在2019年は約16GBになります。)
従って、『ブロックヘッダー』をメモリに保存しなければならないとしても、容量の問題にはならないと予想されます。
[ビットコインのホワイトペーパー原文及び図は、bitcoin.org様より転載させていただきました。
Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System]
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