リップル相場のテクニカル分析(2019年4月)

昨年8月に一時27.91円まで急落したリップルの対円相場は、その後約8ヶ月間に亘る「三角持ち合い」からの「上放れ」を経て、

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リップル相場のテクニカル分析(2019年4月)

1. はじめに

昨年8月に一時27.91円まで急落したリップルの対円相場は、その後約8ヶ月間に亘る「三角持ち合い」からの「上放れ」を経て、足元で上昇モメンタムを強めつつあります。背景には、①世界的な金融緩和期待を背景にリスク選好ムードが強まっていること、②資金決済法及び金商法の国会提出を経て、仮想通貨市場に健全化ムードが広がりつつあること、③米国の主要仮想通貨取引所CoinbaseにてXRPが上場されたこと、④米格付け会社WeissRatingsにてXRPが最高位格付けを取得したこと、⑤xRapidを採用する国際送金会社MercuryFXが同サービスを用いた送金ルートの拡大を発表したことなど、ポジティブ材料が相次いだことが挙げられます。

1.	はじめに

4月3日には一時41.68円まで上昇するなど、年初来高値を更新しました。足元はやや反落に転じていますが、35円前後で底固めできれば、来月に向けて心理的節目50円(赤の点線)へのトライも視野に入ります。本稿では、リップル相場の短期的な見通しについて、テクニカル分析を用いて考察したいと思います。

2. 移動平均線

2.	移動平均線

今月に入り、90日移動平均線(緑)と21日移動平均線(青)を共に上抜けしました。21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスも実現するなど(赤丸印の部分)、横ばい相場からの脱却が期待されます。但し、年初来高値更新後に反落するなど、200日移動平均線(赤)が強力なレジスタンスとして行く手をふさいでいます。このため、本格的に上昇トレンド入りしたとは言い切れず、同移動平均線の突破が今後の鍵となりそうです。

3. 一目均衡表

3.	一目均衡表

3月下旬から4月上旬にかけて、一目均衡表雲上限を突破しました。その後も、遅行線の実体上抜け、転換線の基準線上抜けが続くなど、現在は強い買いシグナルを表す「三役好転」が実現しています。足元でやや反落に転じていますが、基準線や雲上限が控える35円から37円ゾーンでは押し目買い意欲も根強く、下げ渋る動きが確認されます。同水準で踏ん張れることが出来れば、雲の動きに沿って、再び上昇モメンタムを強めるでしょう

4. ボリンジャーバンド

4.	ボリンジャーバンド

トレンドの方向性を示唆するボリンジャーバンドのミッドバンド(上段チャートの赤色の線)は、しっかりと「右肩上がり」の形状を描いています。この為、リップル相場のトレンドの向きは上方向と判断できます。但し、足元でローソク足がミッドバンドに絡み始めましたので、リップル相場の上昇モメンタムがやや弱まりつつある点に留意が必要です。

ボラティリティを表すバンド幅(中段チャートの青色の線)は、極度の膠着を表すスクィーズゾーンからの上放れが確認されます。一般的にバンド幅が極度に狭まるスクィーズの出現は「トレンドの始まり」を、バンド幅が極度に広がるボージの出現は「トレンドの終焉」を示唆します。3月~4月にかけて見られているのは、トレンドの始まりを表す「スクィーズ」からの「上放れ」です。従って、年初から続いてきた膠着相場が終焉し、足元で上昇トレンドが始まることが期待されます。

相対的な価格の高さを表す%b(下段チャートの緑色の線)は、4月以降、+1.0(=+2シグマ)を超えた水準での推移が続いていましたが、足元で「中立的」な水準への低下が見られます。ミッドバンドの向きが右肩上がりである点、バンド幅がスクィーズから上放れしている点を考慮すれば、現在の%bの水準は押し目買いの好機と捉えることが可能です。

5. RSI

5.	RSI

オシレータ系指標の代表格であるRSIは、ここ数日の反落を受けて、買われ過ぎゾーン(70%超)から中立ゾーンへ低下しました(51.8%)。短期筋によるロングの利食いは一巡したと見られ、ポジションは軽くなったと考えられます。余程強いリップル売り材料が出てこない限り、同水準では押し目を拾う動きが強まりそうです。

6. まとめ

以上の通り、リップルの対円相場は、テクニカル的にみれば、①三角持ち合いからの上放れ、②移動平均線のゴールデンクロス、③一目均衡表の三役好転、④右肩上がりのミッドバンド、⑤スクィーズからの上放れなど、「上昇トレンド」の始まりが強く意識されます。4月9日の中国国家発展改革委員会(NDRC)による、ビットコインマイニング禁止の報を受けて、仮想通貨市場全体が下げに転じましたが、そもそもPoWのコンセンサス・アルゴリズムを有さないリップルにとっては無関係の話でもあり、下落の反応は一時的なものに留まるでしょう。一目均衡表雲上限や、21日移動平均線、90日移動平均線にサポートされれば、今月後半にかけて再び上昇に転じる展開も想定されます。また、%bやRSIからは現在の水準35-37円ゾーンは押し目の好機と捉えることもでき、余程ネガティブなニュースが出ない限り、下値余地は限られそうです。1-3月期に比べて地合いは明らかに好転しており、同水準で下げ止まることが出来れば、今月後半にかけて200日移動平均線突破を試す動きが広がりそうです。

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