【ビットコイン原論文1】ビットコイン:P2P 電子通貨システム
ビットコインの原論文(ホワイトペーパー)である【Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System】は、2008年にSatoshi Nakamotoと名乗る人物によって公表されました。現在、このオリジナル英語版はbitcoin.orgにて読むことができます。そして、翌年2009年にプログラムが実装され、ビットコインの運用が開始されました。
ビットコインの『論文』と呼ぶからには、膨大な文章の文量を想像しますが、A4でたった9ページしかありません。ビットコインとブロックチェーンの開発者であるナカモト・サトシという名前の人物、またはグループの正体は不明であり、また「中本哲史」という漢字が当てられることがありますが、この英語の原論文しか存在しないためこの漢字も定かではありません。
タイトルの「 A Peer-to-Peer Electronic Cash System」の"Peer-to-Peer"は略して"P2P"とも記載されます。この"Peer"は同等・対等者を指しますので、"Peer-to-Peer"は「お互いが同等/対等な者から者へ」という意味になります。
つまり、パソコン/モバイル同士での直接のやり取りを指します。
"Peer-to-Peer"の代表例としてSkypeがあり、パソコン/モバイル同士でメッセージの交換や通話ができます。対する技術がクライアント・サーバー型システムであり、中央にサーバー(サービス提供者=中央管理者)が存在し、クライアント(依頼者=利用者)はそのサーバーを介してサービスの提供を受けなければなりません。こちらの代表例はYoutubeで、視聴させる側のクライアントはサーバーに接続して動画をアップロードし、視聴する側のクライアントはサーバーに接続してアップロードされた動画を視聴します。"Peer-to-Peer"と違い、クライアント同士が直接接続して動画を見せ合うシステムではありません。
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