仮想通貨マイニング日記10 ~中国でマイニングが禁止になると

中国で仮想通貨マイニングが禁止になるのではないかというニュースが発表されました。

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仮想通貨マイニング日記⑨ ~中国でマイニングが禁止になると

中国で仮想通貨マイニングが禁止になるのではないかというニュースが発表されました。
中国の国家発展改革委員会(NDRC)は4月8日に、促進や制限、もしくは排除するべき産業分野のリストを発表しました。そのリストなかで、当局が「排除」を検討している分野として、仮想通貨のマイニングが含まれていたのです。
なぜ仮想通貨マイニングが排除の対象になったのかと言うと、「安全な生産条件が欠如し、多大なリソースを浪費し、環境を汚染したから」というのが、中国当局の言い分のようです。
確かに、仮想通貨のマイニングにはハイスペックなコンピュータをたくさん動かさなければならないため、多大な電気を使います。中国では発電の多くを火力に頼っているため、発電に際して大量の石炭を用います。石炭が燃やされれば、二酸化炭素が排出されます。中国は相対的に電気代が安く、かつ北方に行けば気温が低いため、コンピュータの放熱対策も十分に行えるといった理由から、最近は世界最大の仮想通貨採掘市場になりました。

中国ではただでさえ二酸化炭素の排出量が年々増えています。実際問題、中国の経済力が増大するにともなって、環境の悪化は国家的な問題にまでなっています。何しろ、中国の二酸化炭素排出量は世界1位です。2015年というちょっと古い数字で恐縮ですが、世界の二酸化炭素排出量を比較すると、中国は圧倒的に多く28.4%を占め、第2位である米国の15.4%を大きく上回っています。ちなみに日本は3.5%で世界第5位でした。
そのような状況ですから、仮想通貨のマイニングに必要な電力を確保するため石炭がどんどん燃やされ、空気中に大量の二酸化炭素を排出さえることを、中国政府としては看過できなかったのでしょう。
では、もし中国で仮想通貨のマイニングが禁止ということになったら、仮想通貨にどのような影響が及ぶのでしょうか。中国がどれだけのマイニング大国かは、世界でマイニングされている仮想通貨の何パーセントを中国が行っているのかという数字を見れば分かりますが、現状、何パーセントどころの話ではなく、7~8割が中国でマイニングされていると言われています。もし、中国でマイニングが禁止されたら、その影響は非常に大きなものになると考えられます。

まず、マイニングの収益に対して及ぶと思われる影響ですが、7~8割を占める中国でのマイニングが禁止となれば一旦、マイニングを行う際の計算能力の高さを示すハッシュパワーは落ちるでしょう。そうなれば当然、採掘量は減ります。採掘量が減れば、その分だけ「掘りやすくなる」とは言えるかも知れません。
しかし、採掘量が減れば、これまで上昇の一途をたどってきたディフィカルティ(採掘難易度)が下がるため、それをチャンスと見てマイニングに参入してくるところが出てくる可能性もあります。もちろん、ビットコインをはじめとする仮想通貨の価格水準がどうなるのかにもよりますが、中国でのマイニングが禁止されたとしても、それ以外のどこかの国で再びマイニングが活発に行われるようになれば、採掘量自体は長期的に考えて、激的に減るようなことにはならないかも知れません。

ただし、今マイニングする際に利用しているマイニング企業が中国である場合は、大なり小なり影響を受けるかもしれないので、自分が今利用しているマイニング企業が中国にあるものなのかどうかについては、きちんと確認しておきましょう。今のところ、具体的にどのような影響が生じてくるのか、分かりませんが、中国でのマイニングが禁止となれば、少なくとも他の国に移すまで、そのマイニング企業は使えなくなる恐れがあります。
もし、中国でのマイニングが禁止になったら、今、中国でマイニングしていたマイニング会社はどこにいくのでしょうか。中国でマイニングが禁止されても、他の国が禁止しなければ、電気代が安い国を探して、そこに移転するところが増えていくでしょう。現在、カナダかロシアが採掘地として有望だと言われているので、今後はその両国で新しいマイニング会社がどんどん立ち上がっていくかも知れません。

私たち個人がマイニングを行う際には、ちょっとだけですが、メリットもあります。それは、マイニングを事業としてやっていた企業が撤退することになれば、それにともない、大量のパーツが中古市場に流れてくる可能性があるということです。
今までも仮想通貨の価格低迷により、マイニングマシンがかなりお得な値段で売られているという事はあったのですが、今回のように禁止という判断になった場合、今まで以上に大量のマイニングマシンが売却され、かなりお得な値段で採掘のためのGPUや専用マシンを購入できるようになるのではないでしょうか。
そうなると、これをチャンスとして捉え、マイニングマシンを作ってマイニングを始めても良いかも知れません。
今回の改訂については5月7日まで一般から意見を募るということですので、まずはその様子待ってみようと思います。

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