リップル相場のテクニカル分析(2019年5月前半)

リップルの対円相場は、昨年8月に付けた安値27.91円をボトムに底打ちすると、その後約8ヶ月間に亘る「三角持ち合い」を経て、

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リップル相場のテクニカル分析(2019年5月前半)

1. はじめに

リップルの対円相場(以下、XRPJPY)は、昨年8月に付けた安値27.91円をボトムに底打ちすると、その後約8ヶ月間に亘る「三角持ち合い」を経て、3月下旬から4月上旬にかけて「上放れ」を実現しました(チャート上の赤丸部分)。背景には、①世界的な金融緩和期待がリスク選好ムードをもたらしていること、②資金決済法及び金商法の国会提出を経て、XRP保有者が多いとされる本邦にて仮想通貨市場の健全化ムードが広がりを見せ始めたこと、③米国の主要仮想通貨取引所CoinbaseにてXRPが上場されたこと、④格付け会社WeissRatingsにてXRPに最高位格付けが付与されたこと、⑤xRapidを採用する国際送金会社MercuryFXなどで同サービスを用いた送金ルートの拡大が発表されたこと、⑥SBIを中心にXRP関連ビジネス拡大への期待感が広がり始めたことなどが挙げられます。4/3には一時41.68円まで上昇するなど、昨年12月以来、約3ヶ月半ぶり高値を更新しました。

1.	はじめに

ところが、同水準で伸び悩むと失速し、NY州司法長官によるBitfinexとTether社を訴追したとの報道を契機に主要アルトコインが総崩れとなると、4/24から4/25にかけて、XRPJPYも急反落。本邦大型連休前の4/26には、約1ヵ月ぶり安値となる32.11円まで下げ幅を広げるなど、地合いの弱さが確認されました。
本稿では、XRPJPY相場の先行きについて、テクニカル分析を用いて考察いたします。

2. 移動平均線

2.	移動平均線

XRPJPY相場は、21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスを契機に上昇モメンタムを強めましたが、重要チャートポイントである200日移動平均線(42円前後)がレジスタンスとなる形で続伸を阻まれ、その後は根強い売り圧力に押されながら反落に転じました。上値トライ失敗で本格的な上昇トレンド入りは持ち越された格好です。足元では21日移動平均線と90日移動平均線が再びデッドクロスに転じるなど、力強さに欠ける地合いが確認されます。

3. ボリンジャーバンド

3.	ボリンジャーバンド

トレンドの方向性を示唆するボリンジャーバンドのミッドバンド(上段チャートの赤線)は、「緩い傾斜の右肩下がり」で且つ、「ローソク足が上髭を含めて17日間連続でミッドバンドの下側で推移している」ことから、XRPJPY相場は「緩やかな下落トレンド」と整理できます。

ボラティリティの大きさを表すバンドワイズチャート(中段チャートの青線)は、3月下旬から4月上旬にかけて、トレンドの始まりを表す「スクィーズ」からの「上放れ」が期待されましたが、その後再び膠着姿勢を強めるなど、「横ばい→持ち直し」のサイクル変化が失敗に終わったことが確認されます。

相対的な価格の高低差を表す%b(下段チャートの緑線)は、本邦ゴールデンウィーク中に持ち直し、下限バンドに沿って下落を続けるバンドウォーク・リスクはひとまず回避されました。%bの0.5回復が実現すれば、XRPJPY相場の「底打ち→横ばい→持ち直し」を意識した短期筋によるロングエントリーが見込まれます。

4. 一目均衡表

4.	一目均衡表

4月下旬にかけて、①転換線の基準線下抜け、②ローソク足の雲下限下抜け、③遅行線のローソク足下抜けが全て揃う「三役逆転」が実現しました。ゴールデンウィーク中にやや反発に転じるも、転換線がレジスタンスとして続伸を阻むなど、引き続き「上値の重い」状態が続いております。

5. RSI

5.	RSI

オシレータ系インジケーターのRSIは、4月中旬以降のXRPJPY相場の反落を受けて、一時「売られ過ぎ」を表す30%付近まで低下しました。同水準は本年1月後半以来の水準でもあり、3月下旬から4月上旬にかけて造成された「俄かロング・ポジション」は既に相当数がロスカットされたと考えられます。XRPJPY相場の場合、RSI30%が押し目のタイミングとしてここ半年ほど機能していることから、本邦大型連休明けの反発に期待が持てます。

6. 他通貨との相対比較

6.	他通貨との相対比較

2019年1月1日時点を100として時価総額上位6通貨を標準化すると、リップル以外の5通貨が全て100を上回る中(年初比プラス)、リップルのみ100を下回る(年初比マイナス)不冴えな状態が続いております。通貨の性質上、他の5通貨とリップルとでは異なる部分があるものの、リラティブ・バリューの観点で単純化して考えれば、現在のXRPJPY相場の価格は「割安」と捉えることができるでしょう(但し、リップルが既に仮想通貨市場と無相関になっている可能性がある点には留意が必要です)。

7. まとめ

以上の通り、XRPJPY相場は、短・中期移動平均線のデッドクロス、一目均衡表の三役逆転など、テクニカル的にみれば、弱気相場の継続が見込まれます。但し、ボリンジャーバンド下限でのバンドウォークを回避しつつあること、RSIが30%水準に達したあと反発の兆しが見られること、他通貨との相対比較で既に十分な割安状態にあること等を考慮すれば、下値余地も限られそうです。前回安値32.11円や、1月に付けた安値30.60円を死守できれば、月末にかけて200日移動平均線を試す動きも想定されます。

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