リスク回避?(19/5/10)

昨日の仮想通貨取引は、ビットコインが上昇する一方でイーサリアムなどのアルトコインは全般的に下落する展開となっています。

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リスク回避?(19/5/10)

リスク回避?

主要仮想通貨価格(日本時間6時)

ビットコイン:6234.8ドル(+1.10%)
イーサリアム:168.99ドル(-0.53%)
リップル:0.29552ドル(-2.11%)
ビットコインキャッシュ:284.35ドル(-0.13%)

【概況】

昨日の仮想通貨取引は、ビットコインが上昇する一方でイーサリアムなどのアルトコインは全般的に下落する展開となっています。ここ最近のビットコイン買い・アルトコイン売りの流れにより、ビットコインドミナンスは上昇基調を強め、ついに去年の高値水準を突破しています。現状のビットコインドミナンスの水準は2017年5月以来となります。2017年5月といえばビットコインに対する買いに弾みがつき始めた頃のことではありますが、価格で言えば2000ドル前後の水準を動いていた時期にあたります。ビットコインドミナンスがここまで上昇しているということは十分に認識すべき局面に入っているということができるのではないでしょうか。

さて、ビットコインドミナンスが上昇する中で時価総額を見てみると、じり高基調となっています。これだけを見ると仮想通貨市場に懸念は少ないとみることも可能かもしれません。しかし、ビットコインを除く時価総額を見てみると、横ばいからじり安といった展開となっています。やはりアルトコインからビットコインへと資金の流入が継続していることがうかがえる状況です。

こういった状況は為替相場に置き換えて考えてみると多少わかりやすくなるかもしれません。『有事のドル買い』という言葉をご存知の方も多いかと思います。これはリスク回避的な動きが強まった場合、安全資産と言われる米ドルが買われる現象のことを指します。現状においては9.11で米国が直接攻撃されるといったことが起こるなど、米ドルに対する信認が低下していることもあり、一概には言えない現象ではありますが、リスク回避的な動きが強まる局面においては基軸通貨などの安全と思われる資産へと避難させる動きが起こることはよくあることではあります。

他の資産から安全とみなされている資産へと資金が移動する動きはまさに現状のアルトコインからビットコインへの資金移動に通じるものがあります。仮想通貨市場全体の先行きに対する警戒感が意識されている可能性があるのではないでしょうか。もちろん、これは株式市場などのその他の市場の動きとはリンクしていません。ダウとビットコインとの相関性は現状では見受けられないことはたびたび指摘していることです。目先はたまたま米中貿易摩擦に対する警戒感から株価は軟調地合いですが、それとの直接的な関係についてはそこまで重視することはないと思っています。

話が逸れましたが、仮想通貨市場の先行きに対する警戒感が高まっていることによるビットコイン買い、アルトコイン売りという局面であるのであれば、ビットコインにとってもいずれ逆風となるでしょう。もちろん、先日新規の資金の流入の可能性についても述べましたが、現状はあまり楽観できない局面ではないかと考えています。ここでビットコインに対する利食い売りなどが入って下げ幅を拡大といった動きが見られたら、アルトコインに対する売りが殺到し、一気に局面が変わるといったことも頭の片隅には入れておいたほうが良いのではないかとみています。逆にビットコインの上昇にアルトコインが追随することができれば、仮想通貨市場全体が盛り上がるといった流れが形成される可能性も残っているだけに、ここからの動きは先行きを占う上でも重要と言えるのではないでしょうか。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σを意識しての動きが継続されています。ザラ場で年初来高値を更新しており、上値のめどが見えにくい状況です。6500ドル前後の水準は去年の11月からの下落局面のスタート地点の価格であり、節目として意識される可能性はありそうです。一方、調整が入った場合は価格的な節目である6000ドル、もしくはバンドの中心線である5690ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σを意識しての動きです。バンドの±2σが上昇する中でじり高基調を維持しており、買い意欲の強さが意識されることです。ただ、ここからバンドブレイクして上値を拡大といった動きにはなりにくく、いつ調整の動きが入ってもおかしくはないでしょう。ただ、トレンドそのものは上向きですので、積極的に売りといった展開にはなりにくいでしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏での推移でじり高基調となっています。買われやすい地合いであり、底堅い動きが展開されそうです。%Kが天井打ちから下落して高値圏から外れてくるといった動きになってこない限りは買い目線での対応となりそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線で支えられて持ち直し、再度バンドの+2σまで上昇し、そこで抑えられて下落するといった動きです。バンド幅が縮小傾向に入っており、方向感が見えにくくなってきています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われますが、現状はまだバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいのではないかとみています。比較的狭いレンジでの推移となるのではないでしょうか。

ストキャスティクスで見るとデットクロスから下落していましたが、%Kが持ち直しての動きを見せいています。ただ、再度じり安基調となっており、上値の重さも意識される状況です。%Dの下落の勢いが落ちていますが、この方向感に注意しておいたほうが良さそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

6500ドル:去年11月の持合い時期の水準
6340ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準

6230ドル:現在値

6000ドル:心理的な節目
5690ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
5040ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
5000ドル:心理的な節目
4280ドル:2/24の高値水準

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