仮想通貨週報 ビットコインは上昇トレンド継続もペースは緩やかに(5月第2週)

8日にはバイナンスでビットコインの不正流出という悪材料があったにも関わらず上昇を続け、本日現在6292ドル台にまで水準を切り上げています

仮想通貨週報 ビットコインは上昇トレンド継続もペースは緩やかに(5月第2週)

今週の仮想通貨レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨の週間レンジを示しています。
始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値~金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨レンジ

Crypto Index(仮想通貨インデックス)の詳細は、サイト右側メニューの「仮想通貨分析情報」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。
算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。

この日足チャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

ビットコインは前回執筆時以降も強い地合い3日には昨年7月の戻り高値8482ドルとその後の安値となった12月安値3158ドルとの半値戻し5820ドルを上抜け、さらに7日には昨年11月の急落後初の6000ドルの大台回復を見ました。
そして8日にはバイナンスでビットコインの不正流出という悪材料があったにも関わらず上昇を続け、本日現在6292ドル台にまで水準を切り上げています。

今後は次のターゲットである61.8%戻しにあたる6448ドルに近い6500ドル水準を目指す流れになってきます。日足チャートを見てもわかりますが、5月に入ってからの上昇スピードがやや速いこと、6000ドルの大台を見たことによる達成感もあり、ここからの上昇はやや鈍くなってくると考えられます。
4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

*短期的な見通し(4時間足)

*短期的な見通し(4時間足)

前回引いた4月初めの急騰を起点とした上昇チャンネル(ピンク)を上抜けし、現在は4月30日安値を起点とした上昇チャンネル(青)の中での推移へと上昇スピードを上げてきています。日足チャートで示した61.8%戻しにあたる6448ドルは赤の水平線です。
こうして見ると、本日段階の高値圏は青の平行チャンネル上限に近づいてきていることもあって、いったん押しを挟んだ後に6500ドル水準を目指す可能性が高いチャートです。ただ、その場合でも6000ドルの大台はサポートとなってくると考えられますので、来週は6050ドルをサポートに6450ドルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。
取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

4月27日(土)夕刊
*国内ニュース
「仮想通貨情報会社を提訴」

*筆者コメント
国が認定した特定適格消費者団体「消費者機構日本」が、消費者に代わって仮想通貨情報会社を提訴したとのこと。同団体に購入者40人から相談が寄せられ、虚偽の情報を使った詐欺的商法であると主張しています。

仮想通貨に限らず、FXなどの金融商品には詐欺的商法が後を絶ちません。低金利であるが故に通常よりも利回りが高い、儲かるといった言葉に騙されてしまうのでしょう。しかし必ずもうかる金融商品というのは存在しませんし、利回りが高い=リスクと背中合わせという認識でいれば、少なくとも詐欺商法に合うことは無いはずです。自身の資産を守るためにも金融リテラシーを身につけることが今後ますます重要になってくると思われます。

5月9日(木)朝刊
*国内ニュース
「ビットコイン45億円不正流出」

*筆者コメント
世界最大手の仮想通貨交換所バイナンスにおいてビットコインが不正流出したとのこと。ビットコインをはじめアルトコインはネット上でのみ出し入れが行われるため、ハッキングの対象となりやすく、しかも業者のセキュリティが堅牢と思われても、どこか一つセキュリティホールがあればハッキングされるリスクがあります。
現在ミサイル実験を再開した北朝鮮は、経済的な困窮を理由に不正なハッキングに力を入れてくるでしょうし、基本的に業者システムのプログラマーより、不正ハッキングを行うクラッカーたちの技術の方が高いという状況があります。今後もこうした流出が無くなることはないでしょうが、より高度な対策が求められる時代になるでしょう。

今週のコラム「下値不安が残るリップル(2)」

前回(2週前)のコラムでリップルが下値不安を残すチャートとなっていることを示しましたが、その後に週足終値が確定し、更なる下値を試しやすいチャートとなってきました。
今週も今一度リップルの週足チャートを示しておきます。
今回は比較としてビットコインに週足チャートを下段に示しました。

今週のコラム「下値不安が残るリップル(2)」

(週足チャート 上:リップル/ドル、下:ビットコイン/ドル)

リップルが史上最高値前からのサポート(上段ピンクのライン)を2週前の終値で下抜けが確定したのに対して、ビットコインは同時期からのライン(下段ピンクのライン)を早い段階で下抜け、逆にレジスタンスライン(下段青のライン)を上抜けと、明確に方向性が異なっています。

直近ではビットコインが上昇、リップルが下降、イーサリアムは横方向とそれぞれの方向性が変化してきています。これは技術面ではなく相場面で、アルトコインをアセットクラスと考える投資家が以前よりも減ってきているのではないかと思わせる動きです。

なお、ビットコインではサポートラインがレジスタンスとなりやすいことを考えると、現時点で6500ドル台半ばを緩やかに上昇していますので、その点からも来週のレンジは6500ドルを大きく超える動きは難しそうであると言えるでしょう。

ディスクレーマー

アセンダント社が提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。また、使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダント社および二次的に配信を行う会社は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。アセンダント社および二次的に配信を行う会社は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。なお、許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

関連記事

ページトップへ戻る