ビットコインとダウ30種平均の相関関係(その8)

週末の仮想通貨取引は、土曜日にビットコインが大幅上昇となり、日曜日はザラ場で高値を更新したものの、戻り売りも意識される展開となっています。

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ビットコインとダウ30種平均の相関関係(その8)

ビットコインとダウ30種平均の相関関係

主要仮想通貨価格(日本時間6時)

ビットコイン:7140.1ドル(+2.81%)
イーサリアム:189.91ドル(-3.86%)
リップル:0.31255ドル(-4.85%)
ビットコインキャッシュ:360.22ドル(+6.60%)

【概況】

週末の仮想通貨取引は、土曜日にビットコインが大幅上昇となり、日曜日はザラ場で高値を更新したものの、戻り売りも意識される展開となっています。日曜日などは高値更新から8時間余りで600ドル近い下げとなるなど、かなり荒い動きが展開されています。その他のコインも土曜日に大きく上昇しています。上昇基調が強まる中で証拠金取引などでの買い意欲が特に意識されているようです。

さて、先月の15日に『ビットコインとダウ30種平均の相関関係(その7)』と題しまして文章を書いた際に『ビットコインとダウ30種平均の相関関係が薄れる流れとなった場合、ここまでの傾向としてはビットコインは下落する傾向』と指摘しました。その時点からのからの動きを見ていくことにしましょう。

15日からの相関性は0.8を超える水準が意識されていましたが、4月23日に0.8を割り込んでから下落基調となり、現状は-0.8を意識する水準まで下落しています。高い相関性が意識される相場から逆相関が意識される水準まで下落したことになります。こういった動きを見る限りではビットコインとダウ30種平均の相関関係はないといわざるを得ません。

ここ最近の動きとしてはビットコインの価格が上昇する一方で、ダウ30種平均の価格が下落することで両者は逆相関の関係にあるわけです。これに関して、『米中貿易摩擦に対する警戒感からリスク回避的な動きが強まり、株式市場などでは売り圧力が強まる一方、資金の避難先としてビットコインに対する買い意欲が強まった』などといった分析がなされていることがあります。しかし、1か月ほど前までは米株の上昇とビットコインの上昇が同時に発生し、相関性が高い時期があったわけです。その時期は『リスク志向の動きの強まりを受けて株式市場が上昇し、余剰資金がビットコインにも流れ込んだ』などといった分析がなされていたわけです。つまり、ビットコインの上昇に現状では関係がないといわざるを得ないのではないでしょうか。

もちろん、株式市場の上下動でビットコインの価格が変動する事も時にはあるかもしれません。しかし、株価の変動によってビットコインがどちらに動くのかがわからないのであれば分析としては役には立ちません。その点はしっかりと頭に入れておくべきことではないかと思っています。

とはいえ、私の『相関関係が薄れる流れとなった場合にビットコイン価格は下落しやすく、相関関係が強まる流れとなった場合は上昇しやすい』といった仮説も現状ではあまり有効ではありません。現に、先月からの分析においても相関関係は薄れたにもかかわらず、ビットコイン価格は上昇しています。その点に関しては謝罪したいと思います。ただ、相関分析に関してはまだ10回も行っていないものですので、今後も継続しつつ様々な角度から展望を予想していきたいとは考えています。

とりあえず現状においてビットコインとダウ30種平均の相関性は-0.8に迫っています。これまでの傾向では±0.8を超える水準では逆流する傾向にあることから、しばらくしたらビットコインとダウ30種平均は相関関係を強める流れとなることが予想されます。つまり、ビットコイン価格は米株に追随する流れとなりやすい局面となるでしょう。もちろん、この分析に関してはまだまだはっきりしないところも多いので、その点は十分にご留意いただければと思います。

ビットコインとダウ30種平均の相関関係

※グラフにつきまして

青い線がビットコインとダウ30種平均の相関性を、オレンジの線がビットコインの価格となっています。直近20日のデータの相関性を求め、それをラインチャートにして表示してあります。

青い線の単位は左の軸の-1~1の間で推移しているもので、1に近づけば正の相関が、-1に近づけば負の相関があります。また、0は相関性がないことを示しています。また、オレンジの線の単位は右の軸で、ドルとなっています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σを意識しての動きが継続されています。再度年初来高値を更新しており、買い意欲が強まっています。バンドウォークが継続する中でさらに上値を拡大といった動きとなってもおかしくはありません。上値目標となる価格が見えにくくなっていますが、7500ドル前後がとりあえず意識されそうです。一方下値はバンドの中心線である5920ドル前後の水準といったところとなりそうです。

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σを意識しての動きです。バンドの-2σがじり高基調から下落に転じており、バンド幅の拡大が再度見られています。バンド幅がかなり拡大しているなかでの動きであり、買い意欲の強さがうかがえますが、市場にはエネルギーがかなり発散されており、ここからさらに急伸といった動きとなるかは疑問も残ります。バイイングクライマックスとなる可能性も頭の片隅には入れておいたほうが良いのではないかとみています。ただバンドの-2σが下落し、バンド幅が拡大基調にある状況ですので、安易な売りはリスクが大きいという点は意識しておくべきでしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏での推移を継続しています。ただ、デットクロスが意識されており、このまま下落基調を強めるかどうかに注目が集まります。特に%Dが下落に転じているのが懸念されるところであり、このまま高値圏から外れる動きとなるのかどうかに注目といったところではないでしょうか。

今日は週初ですので週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークが展開されています。バンドの-2σも下落基調であり、バンド幅の拡大を伴いながらの流れです。このままバンドウォークを継続する可能性も高く、上値を追いやすい格好です。この形の時はバンドの-2σの方向感に注意して対応すべきでしょう。-2σが下落基調を維持すればバンドウォークは継続されやすくなるでしょう。

ストキャスティクスで見るとデットクロスが意識される状況です。%Dもじり安となっており、やや先行きに警戒感が出てきています。ただ、%K、%Dともに高値圏での推移であり、高値圏での動きを維持できれば買いの流れも維持されるでしょう。懸念は残るものの、積極的に売り込むにはまだ時期尚早といったところではないでしょうか。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

7500ドル:心理的な節目

7140ドル:現在値

6940ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
6000ドル:心理的な節目
5920ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
5000ドル:心理的な節目
4900ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
4280ドル:2/24の高値水準

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