リップル相場のテクニカル分析(2019年5月後半)

XRPJPY相場は、5/14の急騰を経て、重要チャートポイントとして意識されてきた200日移動平均線の突破に成功しました。

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リップル相場のテクニカル分析(2019年5月後半)

リップル相場のテクニカル分析

1. はじめに

リップルの対円相場(以下、XRPJPY)は、昨年8月に付けた安値27.91円をボトムに底打ちすると、その後約8ヶ月間に亘る「三角持ち合い」からの「上放れ」を経て(添付チャートの赤丸)、心理的節目50円の突破に成功しました(添付チャートの黒丸)。5/16には、約6ヵ月ぶり高値となる52.45円まで急騰するなど、昨年11月に発生した仮想通貨大暴落「前夜」の水準を回復するに至っております。

リップル相場のテクニカル分析

こうした力強い動きの背景には、①世界的な金融緩和期待を背景にリスクアセットとしての仮想通貨需要が高まっていること、②資金決済法及び金商法の国会提出を経て仮想通貨市場に健全化ムードが広がりつつあること、③機関投資家参入を想起させ得る潜在的な好材料が増えつつあること、④米中貿易摩擦の激化やグローバルに広がる地政学的リスクを背景にリスク回避先としての仮想通貨需要が生まれつつあることなど、仮想通貨市場全体に見られるマクロ的な側面に加えて、⑤米国の大手仮想通貨取引所CoinbaseにてXRPがNY州でも取引可能となったこと、⑥格付け会社WeissRatingsにてXRPに最高位格付けが付与されていること、⑦xRapidを採用する国際送金会社MercuryFXなどで同サービスを用いた送金ルートの拡大が発表されたこと、⑧ドイツのシュツットガルト証券取引所にてXRPのETNが上昇されたこと、⑨SBIグループを中心にXRP関連ビジネスの拡大が報じられていることなど、ミクロ的な好材料も増えつつあることなどが挙げられます。
本稿では、XRPJPY相場の先行きについて、テクニカル分析の観点で考察いたします。

2. 移動平均線

2.	移動平均線

XRPJPY相場は、5/14の急騰を経て、重要チャートポイントとして意識されてきた200日移動平均線の突破に成功しました。足元では21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスが実現している他、来週(5/24頃)には21日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスの達成も見込まれます。5/17以降の急落時においても、200日移動平均線がサポートとして機能するなど、XRPJPY相場は「弱気相場→強気相場」へのトレンド転換が期待されます。

3. ボリンジャーバンド

3.	ボリンジャーバンド

トレンドの方向性を示唆するボリンジャーバンドのミッドバンド(上段チャートの赤線)は、5/13以降、「右肩上がりの傾斜」に転じました。また、ボラティリティの大きさを表すバンドワイズチャート(中段チャートの青線)は、5月中旬にかけて、トレンドの始まりを表す「スクィーズからの上放れ」が実現しました。バンド上限に沿って上昇を続けるバンドウォークこそ失敗に終わったものの、ミッドバンドの向き、スクィーズからの上放れを考慮すれば、XRPJPY相場が「上昇トレンド」に突入した可能性は相応に高いと判断できます。

4. 一目均衡表

4.	一目均衡表

5月中旬以降の急騰劇を経て、XRPJPY相場は、①転換線の基準線上抜け、②ローソク足の雲上限上抜け、③遅行線のローソク足上抜けが全て揃う「三役好転」が出現しました。足元反落に転じるも下値は堅く、強い買いシグナルを表す「三役好転」に下支えされる相場展開が見込まれそうです。

5. RSI

5.	RSI

オシレータ系インジケーターのRSIは、一時過熱感(買われ過ぎ感)を表す70%超まで急騰しましたが、足元では再び57.9%まで低下しております。俄かXRPロングの投げは一巡したと推察され、ポジションは相応に軽くなったと考えられます。

6. 他通貨との相対比較

6.	他通貨との相対比較

2019年1月1日時点を100として時価総額上位6通貨を標準化すると、リップル以外の5通貨が全て150を上回る中(年初比大幅プラス)、リップルのみ100前後と(年初比同水準)不冴えな状態が続いております。背景には、①2017年後半以降の本邦におけるXRPブームを経て、既に持ち値の悪いロング保有者が国内に多数存在すると考えられること、②発行体や通貨の性質上、他の5通貨と異なる部分が多く見受けられることなどが挙げられます。この為、XRPは他の一般的な仮想通貨と既に無相関になっている可能性は否ませんが、仮想通貨として「一括り」に捉えた場合、リラティブ・バリューの観点でXRPJPY相場は「割安な水準」にあると判断できそうです。

7. まとめ

以上の通り、XRPJPY相場は、①心理的節目50円の突破や、②200期移動平均線の半年ぶり上抜け、③移動平均線のゴールデンクロス、④ボリンジャーバンドにおけるスクィーズからの上放れ、⑤一目均衡表三役好転など、テクニカル的にみて、「弱気相場→強気相場」へのトレンド転換が期待されます。⑥他通貨との相対比較でもXRPは引き続き割安な状態にあることから、下値余地が限られる一方、上昇期待は大きいと判断できます。足元では50円突破後に反落に転じましたが、持ち値の悪いXRP保有者による「やれやれ売り」が一巡すれば、再び上昇に転じる可能性は相応に大きいでしょう。5/16に記録した直近高値52.45円を突破できれば、昨年11月に付けた高値64.60円を試す動きも視野に入ります。5/24頃に予定される21日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスがトリガーとなる可能性もあり、5月後半は、XRPJPY相場が「底固めから上昇に転じる」展開をメインシナリオとして予測いたします。

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