リップル上昇に暗雲
主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】
ビットコイン:7688.1ドル(-0.79%)
イーサリアム:241.18ドル(-1.03%)
リップル:0.41743ドル(+4.86%)
ビットコインキャッシュ:382.74ドル(-2.62%)
【概況】
昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に下落しての推移です。ここにきてやや様子見ムードが意識されているように思われます。週末には米雇用統計が発表となり、そこを意識している可能性もあるでしょう。また、その他のコインは全体的には小幅に下落していますが、リップルは持ち直す動きを見せています。
リップルに関してはハッキングされ、半数以上がすでにロンダリングされているといった噂が流れています。しかし、価格そのものは大きく上昇するなどよくわからない動きを見せています。状況がはっきりしないだけに断定的なことは申し上げにくいところではありますが、反動が起こってもおかしくない局面であり、警戒を要するところではないかとみています。
ただ、リップルに関しては出来高水増し疑惑に対する方針として、リップルの販売量を減少させる可能性を示唆しています。また、リップル社がスイスに新支社を設立したといったニュースなどもあり、買い材料があることも事実です。
とはいえ、ハッキングの被害を受けたコインに対して買い圧力が強まるという展開は違和感を覚えるところです。ハッキングに関してはまだはっきりしないところではありますが、実際にハッキングされてロンダリングも終了しているということになれば、リップルに対する売り圧力が強まる可能性もあるでしょう。現状では日本円で10億円前後のリップルが盗まれたといわれており、今後の展開次第では仮想通貨(暗号資産)市場への波乱要因となりそうです。
また、昨日コインチェックで上場されて売却が一時停止となるなど混乱がみられたモナコインは上値を抑えられる流れです。とはいえ、上場前の水準から考えるとやや下げ過ぎの感じもします。その他のコインの動向にもよりますが、騒ぎが収まれば押し戻す可能性もありそうです。
【ビットコイン節目】
ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線を下抜けて下落しています。目先は-1σを意識しての動きですが、-2σまでは下落する可能性が高いとみています。価格としては7280ドル前後の水準が意識されそうです。一方、バンドの中心線は8160ドル前後の水準であり、ここが戻りの節目として意識されそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの-1σを意識しての動きです。上値の重さが意識されており、バンドの-2σまで下落する可能性は高そうです。ただ、バンドの±2σはほぼ横ばいから若干縮小傾向といった動きであり、大きな方向感は見えにくいところです。-2σまで下落するもののそこでは支えられるといった動きになるのではないかとみています。その後、バンドの中心線まで上昇するものの、そこで抑えられて再度下落といった動きとなり、三尊天井を形成するのではないかとみています。
またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは下落して下値圏に入っています。売り圧力が強まる流れであり、警戒感の強まるところです。%Kが上昇基調に転じるかどうかに目先は注目といったところでしょう。
ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σを意識しての動きから調整が入り、中心線を目指しての動きとなりました。しかし、中心線には届かずに再度下落しています。上値の重さが意識されていますが、バンドの-2σが上昇に転じており、バンド幅は縮小傾向です。ここからは大きな動きにはなりにくく、目先は狭いレンジを意識しての流れとなりそうです。
ストキャスティクスで見ると%Kは上昇に転じています。一方。%Dは下落基調を維持しています。現状では上値の重さが意識されやすいのではないかとみており、%Kの方向感に注目といったところでしょう。これが下落に転じた場合は売り圧力が強まるでしょう。
ビットコイン価格の注目ポイント】
9100ドル:直近高値水準
9040ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
9000ドル:心理的な節目
8160ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
8000ドル:心理的な節目
7690ドル:現在値
7280ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
7000ドル:心理的な節目
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