米SEC長官のビットコインETFに関する発言
仮想通貨(暗号資産)は下落となっています。13時時点の価格を過去24時間と比較するとビットコインは3%の下落、イーサリアムは3.6%の下落、リップルは5.7%の下落となっています。
6/7に行われたNBCのインタビューで、SEC(米証券取引委員会)のジェイ・クレイトン長官がビットコインETFの承認に関する条件について方針を語りました。主張は従来通りだったのですがその中でも、ビットコインの健全なカストディアン(資産の保管や管理)の環境が整備されること、相場操縦が行われないことの2点を強調しました。
カストディアンは投資家の資産を守るという意味で、投資家から資産を集めて運用する投資ビークルにとっては必要不可欠なものです。この機能がなければ投資家は安心して資金を預けることが出来ません。
相場操縦に関してクレイトン長官は、証券市場には監視するルールとツールがあるが、仮想通貨(暗号資産)市場には基本的にどちらも無い。SECはこの分野に力を入れており、証券市場に適用されているものが、仮想通貨(暗号資産)市場に必ずしも通用するとは限らないため、なかなか問題解決に至らないと述べました。
健全な市場にとって相場操縦の排除が必要なことは言うまでもありませんが、流動性の問題も含めて問題の解決には時間がかかりそうです。
チャートはBTC/JPYの時間足と一目均衡表とMACDです。
808,000円付近がサポートされた後の戻りは、881,600円で80~88万円のレンジが続いています。戻り高値の881,600円からは上値を切り下げながら82万円まで下落しましたが、82万円が短期的にサポートされています。
一目均衡表の基準線が841,900円付近に位置しており、短期的なレジスタンスとなっています。上抜けできると一雲の下限が857,900円付近、上限が859,900円付近に位置しており、このレベルがターゲットになります。
【テクニカルポイント】
時間足ベース
989,000 直近高値
859,900 一目雲の上限
857,900 一目雲の下限
841,900 一目基準線
840,400 10日高値
833,500 現在値
832,900 一目転換線
820,000 10日安値
743,500 5月17日安値
617,000 5月6日安値
614,900 5月4日安値
日足ベース
1,084,000 2018年4月高値
989,000 直近高値
890,100 20日移動平均線
881,500 一目転換線
866,700 一目基準線
848,900 5日移動平均線
833,500 現在値
755,000 一目雲の上限
743,500 5月17日安値
744,900 60日移動平均線
668,200 一目雲の下限
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