G20でFATFのガイダンス採用(7/2)

過去24時間の価格と比較するとビットコインは2.4%の下落、イーサリアムは0.8%の上昇、リップルは2.2%の上昇となっています。

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G20でFATFのガイダンス採用(7/2)

G20でFATFのガイダンス採用

仮想通貨(暗号資産)はまちまちの動きになっています。9時時点の価格を過去24時間の価格と比較するとビットコインは2.4%の下落、イーサリアムは0.8%の上昇、リップルは2.2%の上昇となっています。

大阪で行われたG20サミットが終了し、首脳宣言の中で仮想通貨(暗号資産)にふれた部分がありました。「暗号資産は、現時点ではグローバル金融システムの安定に脅威をもたらしていないが、われわれは注意深く進展を監視するとともに、既存のおよび生じつつあるリスクに警戒を続ける」といった記述でした。また「FATF(金融活動作業部会)の解釈ノート及びガイダンスの採択を歓迎」との記述もありました。これによって6月21日のFATFの全体会議で採択された、マネーロンダリング及びテロ資金供与への対策のための仮想資産や関連業者に対する新基準の適用が承認されたと見てよいと思われます。

このFATFのガイダンスでは仮想通貨サービスプロバイダーに対して銀行なみのマネーロンダリング及びテロ資金供与対策を求めるものでした。そうなると仮想通貨サービスプロバイダーの負担がかなり大きくなります。また本人確認の厳格化などを嫌う顧客が、認可された仮想通貨サービスプロバイダー経由の取引を避け、規制のかからない直接取引に流れる可能性が高くなるでしょう。そうなると取引を把握することがより難しくなる可能性が高くなります。

このように厳しすぎる規制は逆効果になる可能性が高く、そのことは規制当局も理解しています。それは大阪宣言の中でも「デジタル時代に適応した規制アプローチ及び枠組みに関するグッドプラクティスの共有を支持する」という記述が採用されたことからも分かります。

ビットコインの上昇や出来高の増加などで資金の流入が確認された仮想通貨(暗号資産)市場ですが、その存在感が大きくなればより厳しい規制がかけられることも考えられ、市場の発展を阻害しない形での規制を当局が採用することを期待します。

G20でFATFのガイダンス採用

【BTC/JPYのテクニカル分析】
チャートはBTC/JPYの時間足と一目均衡表とMACDです。
ビットコインは一時1,090,000円まで下落しましたが1,162,000円付近で反発しました。最初の安値1,200,000円付近が短期的なレジスタンスになっています。

【テクニカルポイント】

時間足ベース
1,495,000 直近高値
1,264,700 一目雲の上限
1,233,600 一目雲の下限、
1,155,000 一目基準線
1,147,000 現在値
1,127,800 一目転換線
1,090,000 本日安値
961,000 17日安値
820,000 10日安値
743,500 5月17日安値
617,000 5月6日安値
614,900 5月4日安値

日足ベース
1,495,000 直近高値
134万円付近 2017年12月高値231万円付近~2019年1月安値365,000円の50%戻し
1,292,700 一目転換線
1,221,900 5日移動平均線
1,157,600 一目基準線
1,147,000 現在値
1,118,900 20日移動平均線
930,000 60日移動平均線
881,400 一目雲の上限
775,000 一目雲の下限
743,500 5月17日安値

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