米中貿易戦争とビットコイン(19/7/3)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に上昇しての推移です。

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米中貿易戦争とビットコイン(19/7/3)

米中貿易戦争とビットコイン

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:10728.0ドル(+1.73%)
イーサリアム:287.30ドル(-0.90%)
リップル:0.39571ドル(-0.77%)
ビットコインキャッシュ:400.08ドル(-2.97%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に上昇しての推移です。一時ビットコインは対ドルで10000ドルを割り込む場面もありましたが、そこからは持ち直しています。その他のコインは小幅に下落しての推移です。その他のコインは下落基調を維持する展開であり、ビットコインドミナンスが若干上昇する展開です。ビットコインドミナンスに関しては今月の1日に60%を超える水準での推移となっていることを書きましたが、最近の水準としてはかなり高いレベルにあり、その動向は注意しておいたほうが良いかもしれません。

さて、仮想通貨(暗号資産)取引所のビットメックスのアーサー・ヘイズCEOが米中貿易戦争の休戦がビットコインにネガティブな影響を与える可能性があるとコインテレグラフ日本版の取材に対して述べたことが伝えられています。米中貿易摩擦の激化が株安をもたらし、中銀への金融緩和圧力を強め、それがビットコイン価格に追い風になるといった見方です。

これに関しては6月24日の『ビットコインと米2年債利回り』で米国の金融政策の先行きに対する思惑とビットコイン価格の関連性について述べましたので詳細は割愛させていただきますが、米国債利回りの低下とビットコイン価格の上昇は中長期的に見れば関連があるのではないかとみています。つまり、今回のヘイズCEOの発言も個人的には納得できる話ではないかと考えています。

仮に上記の仮定がある程度正しいとするのであれば、今後の流れはどういったものとなるでしょうか。

まず、米中貿易摩擦に関してははっきり言えば先行きが見通しにくいといわざるを得ません。現状は休戦となっていますが、米議会はこれを非難する動きを見せています。このまますんなりと貿易摩擦が解消されていくかというと懸念を抱いているところです。その一方で米国の金融政策に関しては昨日、メスター・クリーブランド連銀総裁が利下げを支持する用意はまだない、と発言をしています。現状において当局は経済データを見てから判断といった姿勢を崩していません。もちろん、市場がかなりのスピードで利下げを織り込んでしまったこともあり、その軌道修正をしたいという思惑の下での発言である可能性は高いと思われますが、株価の堅調などもあって7月の50bpの利下げというのは難しいのではないかとみています。となると、下落している米国債利回りが逆流といった展開も十分に考えられるでしょう。

もちろん、米国の金融政策に関しては7月に25bpの利下げであっても年内にまだ利下げを行う姿勢を見せれば急上昇といった展開とはならない可能性もあります。ただ、利回りの下落の勢いが衰える可能性は十分にあり、ビットコイン価格の上値を抑える展開も視野に入れておいたほうが良いかもしれません。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σから中心線を目指して調整の入る展開です。中心線である10360ドル前後の水準とバンドの+2σである12910ドル前後の水準が意識されるレンジであり、節目としても意識されるのではないでしょうか。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σを意識しての動きから調整の動きです。バンドの中心線を目指す動きであり、ここにきて下げ渋っている状況です。バンドの中心線で支えられる可能性もあるでしょう。ただ、バンドの中心線を下抜けて下げ幅を拡大した場合はバンドの-2σまで下落する可能性が高まるだけに注意が必要です。バンド幅は縮小傾向となっており、目先はバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいレンジ圏での動きが意識されるのではないでしょうか。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはデットクロスからの下落です。%Kは小幅に持ち直す気配を見せていますが、まだはっきりとしないところであり、上値の重さが意識される局面ということができるのではないでしょうか。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直し、バンドの中心線まで上昇ています。ただ、バンドの中心線では抑えられており上値の重さが意識されています。このままバンドの中心線で抑えられて下落といった動きとなる可能性もあり、そうなった場合はバンドの-2σまで下落する流れとなるでしょう。10000ドルを再度割り込む可能性もありそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇です。ただ、%Kは腰折れ気配を見せており、上昇基調を維持できるかが不透明な局面です。%Dの上昇の勢いは強く、底堅い動きが意識されそうですが、若干の警戒感も残る局面と言えそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

14000ドル;心理的な節目
12910ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
12000ドル:心理的な節目

10730ドル:現在値

10000ドル:心理的な節目
10360ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
7810ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

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