リブラ(Libra)とフェイスブックの複雑な関係(19/7/5)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。

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リブラ(Libra)とフェイスブックの複雑な関係(19/7/5)

リブラ(Libra)とフェイスブックの複雑な関係

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:11679.0ドル(+2.33%)
イーサリアム:292.51ドル(-0.38%)
リップル:0.39244ドル(-1.71%)
ビットコインキャッシュ:411.86ドル(-0.15%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。米国は独立記念日の祝日で株式市場などは休場となっています。米雇用統計を控えていることなどをふまえ、市場全体が様子見ムードとなっています。そうした中でビットコインはしっかりとした動きを見せています。その他のコインは上値の重さが意識されています。大きな動きにはなっていませんが、上値の重い展開となりました。

さて、リブラ(Libra)のプロジェクトを率いるデビッド・マーカス氏が『ユーザーがリブラの恩恵を受けるためにフェイスブックを信頼する必要はない』と発言しています。これはリブラに対する批判はフェイスブックに対して懸念があるという批判をかわすためのものということができるでしょう。その中でフェイスブックはリブラのネットワークのメンバーの一つではあるが、特別な権利などを持たないとしています。

リブラに関してはここでも何度も書いていますが(6月21日『リブラ(Libra)』への懸念、他)、プライバシーの問題などが特に問題となっています。『フェイスブックは数十億人分のデータの保護を繰り返し軽視してきた』と米議会などから追及されており、リブラに対する開発を中断するように求められています。仮にリブラとフェイスブックとの間に特別な関係性がないということになれば、こういった懸念は和らぐ可能性はあるでしょう。

しかし、その一方でリブラがここまで注目されてきたのは『フェイスブックの仮想通貨(暗号資産)であるリブラ』という立ち位置があったことは否定できないでしょう。つまり、リブラ関連の報道でビットコインなどは一時上昇しましたが、その期待感が逆流する可能性を考慮する必要があるということができるのではないでしょうか。

ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授は『愚か者だけがフェイスブックの仮想通貨リブラを信頼する』とし、『フェイスブックは銀行分野への進出を非常に困難となる程の不信感をもたれている』と語ったっています。こうした状況はフェイスブックがいくらリブラに対して特別な権利などを持たないと主張しても当局はそういった目では見ないでしょうし、とは言ってもリブラもフェイスブックを切り離すことは出来ないでしょう。そして、かりに切り離すということになれば、フェイスブックのリブラではなくなることで市場からの評価は急落する展開にもなりかねないでしょう。

リブラは現状、『フェイスブックのリブラ』であることに価値がある一方で、『フェイスブックのリブラ』であることが非難されるという複雑な状況にあるように思われます。思った以上に難しい立ち位置にあり、現状において過度に期待するのは避けるべきではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σから調整の動きが入り、中心線をひげで抜けたものの、そこからは持ち直しています。10000ドルを割り込んだところで持ち直したことを考えると、10000ドルは下値として意識されそうですが、その他の節目としては中心線である10710ドル前後の水準とバンドの+2σである13040ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σを意識しての動きから調整が入り、バンドの中心線まで下落し、そこで支えられて持ち直すといった動きを見せています。バンドの+2σまで上昇する可能性も十分にありそうですが、現状+2σは直近の高値を下回る水準であり、そこで抑えられた場合は先行きに対する警戒感が強まりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは持ち直しの動きを見せ、ゴールデンクロスから上昇していましたが、%Kが腰折れする動きに転じています。このまま下落基調を強めた場合は再度バンドの中心線を目指す流れとなるでしょう。%Dに関してはしっかりとしており、この上昇基調が維持されれば底堅い動きから+2σを目指す展開が予想されるところでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σまで上昇したものの、そこで抑えられています。調整が意識される中でバンドの中心線を目指す展開となるのではないでしょうか。バンドの±2σは上昇基調であり、トレンドそのものは上向きです。一時的に下落基調が強まっても、バンドの中心線では支えられる可能性が高そうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下落基調が強まっています。デットクロスが意識されており、このまま下落基調を強めた場合は売り圧力が強まるでしょう。%Kは高値圏から転落しており、流れが悪化しています。下値余地も十分にあることから、目先は売り優勢といった展開となりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

14000ドル;心理的な節目
13040ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
12000ドル:心理的な節目

11680ドル:現在値

10710ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10000ドル:心理的な節目
8370ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

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