リップルのテクニカル分析(2019年7月前半)

今回のセッションにおいても、6/22に53.50円を付けた2週間後の7/5に40.71円まで急落するなど、3度目の上値トライも失敗に終わりました。

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リップルのテクニカル分析(2019年7月前半)

リップルのテクニカル分析

1. はじめに

リップルの対円相場(以下、XRPJPY)は、昨年8月に付けた安値27.91円をボトムに底打ちすると、その後約8ヶ月間に亘る「三角持ち合い」からの「上放れ」を経て、心理的節目50円の突破に成功しました。6/22には、約7ヵ月ぶり高値となる53.50円まで上昇するなど、昨年11月の仮想通貨(暗号資産)大暴落前の高値64.60円を射程圏内に捉えつつあります。こうした動きの背景には、①世界的な金融緩和期待を背景にリスクアセットとしての仮想通貨(暗号資産)需要が高まっていることや、②改正資金決済法及び改正金融商品取引法の可決・成立を受けて仮想通貨(暗号資産)市場に健全化ムードが広がりつつあること、③機関投資家参入を想起させ得る潜在的な好材料が増えつつあることなど、市場全体に見られるマクロ的な側面に加えて、④xRapidの実用化への期待感や、⑤SBIグループをはじめXRPを用いたビジネス展開の取り組み開始など、XRP単体に見られるミクロ的な要因の増加も挙げられます。もっとも、50円前後では戻り売り意欲も根強く、50円台での定着には未だ至っておりません。

事実、5/16に52.45円を付けた翌日には、39.10円まで急落しましたし、5/30に51.89円を付けた翌日にも44.98円まで深めの調整が見られました。今回のセッションにおいても、6/22に53.50円を付けた2週間後の7/5に40.71円まで急落するなど、3度目の上値トライも失敗に終わりました。心理的節目50円を市場参加者が意識している証左と言えそうです。

リップルのテクニカル分析

本稿では、XRPJPY相場の先行きについて、テクニカル分析の観点で考察いたします。

2. 移動平均線

2.	移動平均線

XRPJPY相場は、5/14の急騰を経て、重要チャートポイントとして意識されてきた200日移動平均線の突破に成功しました(添付チャートの赤丸)。その後も21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスや、21日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロス、90日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスが実現するなど、短期・中期・長期全ての移動平均線で上昇モメンタムの強さが確認されます。足元反落に転じておりますが、90日移動平均線付近で下げ渋れば、底打ち→底入れ→持ち直しの循環で反発に転じる可能性もあり、41円台での攻防に注目が集まりそうです。

3. ボリンジャーバンド

3.	ボリンジャーバンド

トレンドの方向性を示唆するボリンジャーバンドのミッドバンドは、5/13以降、「右肩上がりの傾斜」を強めましたが、足元では再び「右肩下がり」へ下方シフトしました。但し、ボラティリティの大きさを表すバンドワイズチャートがスクイーズゾーンまで低下している他、%bも0付近(マイナス2シグマ)まで落ち込むなど、下げ止まりの兆候も確認できます。バンドワイズチャートが再び上放れするタイミングでXRPJPYが上昇する可能性もあり、暫くはボラティリティの動きに注意が必要です。

4. 一目均衡表

4.	一目均衡表

一目均衡表を確認すると、遅行線のローソク足下抜け、転換線の基準線下抜け、ローソク足の雲下限下抜けが全て揃う「三役逆転」が実現しました。「中立」から「下落」へのトレンド転換が警戒されます。今週はひとまず40円台前半で下げ渋る動きが見られましたが、同水準を維持できなかった場合、2ヶ月ぶりに30円台へ突入するリスクが出てくることから、安値圏での攻防に注意が必要です 。

5. RSI

5.	RSI

オシレータ系インジケーターのRSIに過熱感(買われ過ぎ感or売られ過ぎ感)は見られておりません。引き続き中立水準での推移が続いております。

6. 他通貨との相対比較

6.	他通貨との相対比較

今年初を100として時価総額上位6通貨を標準化すると、リップル以外の5通貨全てが年初来大幅プラスで推移する中、リップルのみ年初来ほぼ同水準に留まる冴えない状態が続いております。背景には、①2017年後半以降のXRPブームを経て、既に持ち値の悪いロング保有者が国内に多く存在すると考えられること、②送金業者を中心に既にXRPの在庫を大量に抱えている可能性があること、③ブリッジ通貨というユニークな性質上(送金側でXRP買い需要が生まれると同時に受取側でXRP売り需要が発生する為)、「価格押し上げ効果に乏しい」との見方が一部でくすぶっていること、④中央集権的な発行体の存在など需給以外の価格決定要因が存在すること等が挙げられます。XRPが他の仮想通貨(暗号資産)と既に無相関関係になっている可能性は否めませんが、同通貨を仮想通貨(暗号資産)として「一括り」に捉えた場合、リラティブ・バリューの観点でかなりの「割安」と判断できます。

7. まとめ

以上の通り、XRPJPY相場は、足元7カ月ぶり高値圏(53.50円)から振るい落されたものの、①移動平均線におけるゴールデンクロス、②ボリンジャーバンドでのスクイーズの発生、③40円近辺での下げ渋る動き、④他通貨と比べた相対的な割安感を考慮すれば、過去2度発生したパターンと同様、「50円トライ失敗→急落→50円再トライ」の繰り返しが見込まれます。当方では前々から、40円台前半を「押し目買いゾーン」と捉えており、同水準で底打ちした後、7月中に再度50円乗せに向けて上昇する展開をメインシナリオとして予想いたします。(7月の予想レンジ:38.0円-52.0円)

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