上昇基調を続けるハッシュレート(19/7/8)

先週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが土、日曜日と底堅い動きとなっています。

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上昇基調を続けるハッシュレート(19/7/8)

上昇基調を続けるハッシュレート

ビットコイン:11526.0ドル(+0.27%)
イーサリアム:304.58ドル(+4.47%)
リップル:0.39489ドル(-0.16%)
ビットコインキャッシュ:407.94ドル(-1.50%)

【概況】

先週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが土、日曜日と底堅い動きとなっています。ただ、全体的には大きな動きとはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなりました。その他のコインも大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが意識されています。注目された米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、労働市場の堅調さが伺えましたが、それが米国の早期利下げ観測を後退させる展開となり、米国債利回りの上昇やそれに伴うドルの堅調が意識される状況となっています。先行きに対する不透明感から仮想通貨(暗号資産)市場も方向感を見定めにくい局面となっています。

さて、今回はハッシュレートについてみていこうと思います。ハッシュレートとは仮想通貨(暗号資産)のマイニングの速度を表す言葉です。単位は『Hash/s』が用いられます。これは1秒間に何回の計算が行われるかを示しています。1秒間に10回の計算が行われれば10Hash/sとなるわけです。ただ、計算される回数はもっと多いため、1000回の計算は1KHash/s(キロハッシュ)、100万回の計算は1MHash/s(メガハッシュ)、10億回の計算は1GHash/s(ギガハッシュ)となります。

前置きはこの程度とさせていただきますが、現在ハッシュレートは上昇基調を強めています(グラフ参照)。先週末の段階で0.7ギガハッシュを超えており、これは過去最高水準です。先月の半ば頃に0.6ギガハッシュを突破して過去最高を更新しましたが、その後も上昇基調が維持されています。ハッシュレートの上昇はPCの進歩などによっても起こりますが、単純にマイナーが増加すれば計算の回数は増加します。マイニングにも電気代などのコストがかかりますが、コストを支払ってでも参加したいということになるわけです。つまり、価格が現段階で高いか、先行きに対する強気の見方が強まっているということになるわけです。

また、マイナーが増加するということは51%攻撃に対する懸念が低下することを意味します。つまり、ビットコインに対する信頼が高まるというメリットもあります。そういった観点からもハッシュレートの動向は現状だけでなく、今後を占う上でも重要ということができるでしょう。

上昇基調を続けるハッシュレート

ただ、注意すべき点としてハッシュレートの上昇が価格の上昇に直結するとは限らない、ということでしょう。これはグラフを見ていただければわかると思いますが、2018年のビットコイン急落局面においてもハッシュレートは上昇を続け、8月末に当時の最高水準である0.6ギガハッシュにまで到達しています。ビットコインはこの間も上げ下げはあったものの一貫して下落トレンドが形成されていました。これは恐らくビットコインの先行きに対する期待感が意識されたのではないかと思われます。しかし、期待に反してビットコインの価格は低迷しました。そして、マイニングから撤退する流れが強まったことでハッシュレートが下落といった展開となったのではないでしょうか。

現状においてハッシュレートの上昇と歩調を合わせる形でビットコインの価格も上昇しています。価格水準は高く、損益分岐点などを考えても問題ない水準ではないかと思われます。である以上、ハッシュレートは高水準が維持されるものと思われます。2018年のような動きとなる可能性がないとは言えませんが、現状においてはマイナーの先行きに対する期待感や、ビットコインに対する信頼性の高まりが意識される状況と言えそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線と+2σで挟まれたレンジを推移しています。底堅い動きではありますが、大きな動きにはなっておらず、しばらくはこのレンジでの推移となるのではないかとみています。現状のバンドの中心線は11010ドル前後、+2σは12890ドル前後の水準となっており、ここが節目として意識されるのではないでしょうか。

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σを意識しての動きから調整が入り、バンドの中心線で支えられる動きです。一時持ち直したものの再度下落し、中心線で支えられて持ち直すといった動きが展開されています。バンドの中心線で支えられていることから下値の堅さが意識されているものの、バンドの+2σまで戻せず上値の重さも意識されている局面です。狭いレンジでの動きとなる可能性も十分にあるため、方向感が出てくるまでは様子見といった流れとなりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは持ち直しの動きを見せています。下落基調が一服しており、ここから上昇基調を維持することができるかどうかに注目です。状況としてはゴールデンクロスが意識される状況であり、買い意欲が強まる可能性が高そうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識してのバンドウォークから調整の動きが意識されつつあります。このまま下落基調を強めるかどうかに注目です。バンドの-2σが下落基調からじり高基調へと転換しており、バンドの±2σが上昇基調となっています。この流れが継続するのであれば、トレンドそのものは上向きながらも一時的に調整の動きが意識されやすくなるでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは天井打ちから下落し、高値圏から転落しています。%Kは下落基調からじり高基調へと変化していますが、再度下落する可能性も十分にあるため、警戒すべきところでしょう。デットクロスからの下落であり、このまま下落基調を強めた場合は売り圧力が強まるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

14000ドル;心理的な節目
12890ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
12000ドル:心理的な節目

11530ドル:現在値

11010ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10000ドル:心理的な節目
9140ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

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