仮想通貨(暗号資産)週報「9000ドルを試す下降トレンドを継続」(7月第4週)

週を通してじり安の展開となり24日に週間安値をつけました

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仮想通貨(暗号資産)週報「9000ドルを試す下降トレンドを継続」(7月第4週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側にあるメニューのカテゴリ「その他」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。
算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時の間も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

今週は最近にしてはおとなしい値動きの一週間となりました。金曜執筆後に一時的に11000ドル台に乗せる場面も見られましたが、その後はほぼ週を通してじり安の展開となり24日に週間安値をつけました。24日も9500ドルを割り込むこともなく、日曜始値以降のレンジでは1300ドルに満たず、チャートを見ても日々のローソクが短い日が続いてます。
しかし取引所からの流出等、現状仮想通貨(暗号資産)を取り囲む環境は決して良いとは言えず、チャート内にピンクの平行線で示した下降チャンネル内での下降トレンドを継続していると考えられます。またこの平行線の補助線を先週金曜高値から引いたライン(青)がより短期的にはレジスタンスになっていると考えて良いでしょう。
4時間足チャートで拡大してみます。

*ここからの見通し(4時間足)

*ここからの見通し(4時間足)

日足チャートと同じ要素に加え、先週金曜からの更に短期の平行線による下降チャンネルを引いてあります。さすがに、ここまで狭いレンジでの取引を継続していくとは思えませんが、現時点での方向性は先週金曜高値を高値とする下降トレンドであることは事実です。そしてこの下降チャンネルを多少それて先週安値の9065ドルを試し、さらには9000ドルの大台を視野に入れる動きという見方は変えなくてよいでしょう。
そして、最終的には4週前高値を起点にした逆N波動の100%エクスパンションとなる8915ドルを目指す展開を考えておきます。来週も戻り売りの流れをメインシナリオとして、8900ドルをサポートに、10500ドルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったリブラ関連のニュースを2本取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

7月19日(金)電子版 01:31
*海外ニュース
「リブラ、革新かパンドラの箱か」

*筆者コメント
フェイスブックのリブラがG7(財務相中銀総裁会議)において規制対象とされることが確認された後も、仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの多くがリブラに関するものですが、なぜG7がそこまでリブラを敵視するのかをわかりやすく書いてある記事だと思います。
同記事では中南米の某国で202X年の架空の出来事というたとえ話を用いていますが、リブラ決済が日常の光景となり信用力が低い自国通貨を使わなくなったというところがスタートです。そうなると銀行預金は減り、預金による企業への貸し出しも減り経済は悪化。ハイパーインフレとなっても中銀には経済を立て直す手段が無いという、決してあり得ない話では無いたとえ話です。
G7はこうした従来の金融調節が使えなくなるようなことが起きた場合、現状ではどのような手段があるのか想定できないため、リブラを認めないか認めても強い制限を加えるということになりそうです。仮に海外との取引を認めないとか、自国通貨100%担保を要求する等といった制限をされたら使う魅力は無くなりますが、その位のことは行ってくるかもしれません。リブラに対しての危機感を政府や中銀が強く持っている事を感じさせます。

7月24日(水)朝刊
*海外ニュース
「リブラ VS 中央銀行」

*筆者コメント
こちらは金融面のコラムですが、リブラの流通量が増えた場合に中央銀行がなぜ困るのかを別の面から触れています。現在の世界の現金流通量は約3300兆円、フェイスブックの利用者が世界人口の37%にも達していることから、現金流通量も最大1200兆円くらい減る可能性があるという想定で書かれています。
中銀は現金と引き換えに国債を購入し、その国債の利子所得を得ているが、現金が減ると利子所得が減り中銀業務自体に支障が生じると話が発展していますが、さすがにそんなところまでいくのかという疑問はあるものの、可能性としてはあり得るとしか言えない以上、G7は敵視しているわけです。

21日の記事になりますが、実際にキャッシュレス決済が急速に普及して来たことで、世界的にATMが減少しているという統計が紹介されています。もしかしたら現金や銀行といった言葉が存在しない未来まで想定しておく必要もあるのかもしれません。

今週のコラム「日足QQE」

QQEはRSIをベースに複雑な計算を重ねたテクニカル指標ですが、毎朝の到達確率チャートにもサブチャートに表示しています。もちろん常にあてはまる訳ではありませんが、比較的早いタイミングで方向転換を的確に示すことが多いため、使い勝手のよいテクニカル指標と言えます。

ビットコインの日足チャートとQQEの転換のタイミングはいい感じなのですが、このQQEで見ても現在のビットコインは下降トレンドを継続中ということになりそうです。

今週のコラム「日足QQE」

サブチャートに示したQQEの色が赤から緑に変わるまで買うのは待つ方が良さそうと言えるでしょう。

ディスクレーマー

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