イーサリアムはアルトコインではない?(19/7/30)

様子見ムードが強まり、大きな動きにはなっていません。手掛かり材料難の中で買い戻しの動きが意識された展開ということができそうです。

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イーサリアムはアルトコインではない?(19/7/30)

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:9532.4ドル(+0.23%)
イーサリアム:211.42ドル(+1.74%)
リップル:0.31080ドル(+0.45%)
ビットコインキャッシュ:306.28ドル(+1.00%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に持ち直しての推移です。ただ、様子見ムードが強まり、大きな動きにはなっていません。手掛かり材料難の中で買い戻しの動きが意識された展開ということができそうです。テクニカル的に直近の安値が下値支持帯として意識されている可能性があり、ここからの動きに注目です。その他のコインも底堅い動きが展開されています。これらも買い戻しの動きが意識されているのではないでしょうか。

さて、機関投資家向け仮想通貨(暗号資産)取引所のSFOXがイーサリアムとビットコインの相関関係が他のコインと比べてはるかに高いことから、今後イーサリアムはアルトコインというカテゴリーに分類されなくなるかもしれないとのレポートを発表しています。イーサリアムとビットコインの相関関係の高さはイーサリアムがビットコインと同様に独立した資産として公に認められつつあることを示しているとし、この傾向が維持されればイーサリアムをアルトコインに分類すべきではないとしています。

個人的にはイーサリアムをアルトコインと呼ぼうが呼ぶまいが、それはあくまでも分類の話であってどちらでもいい話ではあるのですが、イーサリアムをより発展させようと考えている人にとってすれば、現状のビットコインとその他のコインの中の一つであるイーサリアムという立場から一つ上の立場へと進むことができるという思惑があるのかと思います。

しかし、ビットコインとの相関関係が高いことと独立した資産として認められつつあることに因果関係があるのかというと疑問を抱いています。しかも今回のデータをとったのが30日程度であり、期間としてはあまりにも短いといわざるを得ません。恐らくは違った30日間を切り取ればビットコインとイーサリアムの相関関係よりも高いコインも存在するでしょう。そもそも同じ動きをするのであれば、投資家にとってみればイーサリアムよりもビットコインへと資金を移動させる可能性もあるでしょう。

イーサリアムなどのアルトコインがもはやアルトコインではない、と認められるには時価総額や出来高などの増加やビットコインドミナンスの低下などを経て初めて議論される問題ではないかと思われます。現状でイーサリアムは確かに時価総額などでビットコインに次ぐコインではあります。しかし、ドミナンスを見るとビットコインが65%前後であるにもかかわらず、イーサリアムは10%に満たない水準です。この状況でビットコインとの相関関係があるからアルトコインではないというのはやはり乱暴でしょう。

もちろん、上述していますがイーサリアムがアルトコインであるか否かは分類の話であって、アルトコインではないと分類しても特に問題はありません。しかし、現状においてビットコインの仮想通貨(暗号資産)全体における影響力は圧倒的であり、ビットコインとアルトコインという分類で特に問題もありませんし、逆にイーサリアムをアルトコインではないというのは語弊があるのではないかと考えています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-1σ付近を推移しています。目先はやや方向感が見えにくいものの、バンドの中心線である10360ドル前後と-2σである8800ドル前後の水準が節目として意識されており、ここをどちらに抜けるかで展開が変わってきそうです。

【ビットコイン節目】

BTC/USD日足

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの-1σを意識して方向感の見えにくい展開となっています。問題はバンドの-2σが下落基調から上昇へと転じていることです。バンド幅の縮小傾向が意識される状況であり、この流れが継続すれば市場にエネルギーの蓄積が意識される局面となっていきます。目先はレンジ圏での動きが意識されやすくなってきており動きにくいところではありますが、バンドの中心線と-2σのどちらをブレイクするかがポイントとなりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%Kは底打ちから上昇していますが、上昇の勢いは弱まっています。一方、%Dは下落基調を継続しています。%Kが上昇基調を継続することができるかどうかに注目です。%Dはそろそろ下値圏に入りそうで、やや上値の重さが意識されやすい状況にはあるでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから中心線まで押し戻す動きとなりましたが、中心線では抑えられています。上値の重さが意識されており、バンドの-2σまで下落する可能性も十分にあるでしょう。バンドの±2σはじり安基調であり、トレンドそのものはやや下向きです。ただ、現状ではまだ大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはゴールデンクロスから上昇しています。%Kはそろそろ高値圏に入りそうで、しっかりとした動きが意識されています。%Dも上昇の勢いを強めており、目先は買い優勢の展開ということができるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

12000ドル:心理的な節目
11910ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
10360ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10000ドル:心理的な節目

9530ドル:現在値

9090ドル:7月17日の安値水準
9000ドル:6月中旬に意識された水準
8810ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
8000ドル:6月上旬に意識された水準

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