仮想通貨(暗号資産)週報 「短期的には底打ち、11000ドルを目指すか」(8月第1週)

米国で現物決済可能なビットコイン先物の取引が開始されたことや、英国で仮想通貨(暗号資産)に対する明確な規制が導入されたことを好材料としたようです。

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仮想通貨(暗号資産)週報 「短期的には底打ち、11000ドルを目指すか」(8月第1週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側にあるメニューのカテゴリ「その他」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。
算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時の間も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

先週は週末に水準を下げ週初の28日に安値の9175ドルをつけ、それ以降は買いが目立ち昨日には10462ドルの高値をつけました。買われた材料としては、米国で現物決済可能なビットコイン先物の取引が開始されたことや、英国で仮想通貨(暗号資産)に対する明確な規制が導入されたことを好材料としたようです。

また、テクニカルにも安値をトライした際に7月安値を試さずに反転上昇したことから買いから入りやすかった面もありますが、実際に大口の買いも出ていたようです。他にも米国の利下げを材料視する向きもありますが、こればかりは過去の比較材料が無いため、偶然の域を出てはいないと思われます。

7月中旬以降はトライアングル(三角もちあい)を形成中に見えますが、レジスタンスラインは長期の平行下降チャンネル(ピンク)の平行ラインに過ぎませんので、4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

*ここからの見通し(4時間足)

*ここからの見通し(4時間足)

レジスタンスと考えられるラインは7月13日からのレジスタンスライン(青)ですが、昨夜のNY市場で明確に上抜けています。米中通商協議決裂による制裁関税第4弾の発動が9月からというニュースでドル全面安となりましたが、ドル売りの動きがビットコインにも波及した動きと考えられます。

ただ、これまでの経緯から決裂してもおかしくはないと考える向きもあったことから、このままドル安が続くのかとなると微妙なところでしょう。当面は7月10日高値と17日安値とのフィボナッチ・リトレースメントから戻りの限界点を探ることとなります。これは38.2%戻しが10624、半値戻しが11105となっていて、後者の水準と7月21日の戻り高値が近いことから11000ドルの大台が当面のレジスタンスとなってきそうです。
一方で安値は着実に切り上げてきていますので、抜けたレジスタンスをサポートと考えると、現時点で9800ドル近辺を下降中です。長期的には、いまだ下降トレンドを抜けていないものの、来週は短期的な底打ち局面を考え9800ドルをサポートに、11000ドルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースから国内と海外それぞれ1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

7月30日(火)朝刊
*国内ニュース
「資金洗浄摘発、初の500件超」

*筆者コメント
警察庁が29日に公表した警察白書によると、2018年のマネーロンダリングの摘発が統計開始後の最多となる511件だったとのこと。前年の361件から急増した背景には国際的なマネーロンダリングについてとの言及がありますが、興味深いのは金融機関が疑わしいとして届け出た取引件数も41.7万件と過去最多だったことです。そして、そのうち仮想通貨(暗号資産)交換会社からの届け出は7096件と前年の10倍以上に増加したとのことです。匿名性の高さが逆に悪用されているとのことですが、流出にしてもマネーロンダリングにしても、最近は負の側面のニュースが多いような気がしてなりません。

7月31日(水)電子版08:44
*海外ニュース
「米、暗号資産規制の出遅れ鮮明」

*筆者コメント
30日の米上院銀行委員会で仮想通貨(暗号資産)の規制に関する公聴会が開かれ、委員長はデジタル通貨とブロックチェーンの技術普及は避けられず、米国が主導すべきであり、そのために明確な規則が不可欠と述べています。
フェイスブックが計画するリブラの公聴会で規制のための枠組みが無いことや、法定通貨を脅かす存在であることから、時間稼ぎと思われる動きがありましたが、リブラの拠点がスイスであることも米国内の規制が不備であることが理由のひとつでした。他社も米国から海外に移転する動きが見られ、ようやく各国とも明確な規制に本腰を入れ始めてきたようですが、なんだかんだ理由を付けて米国企業は米国内に拠点を置かざるを得ないような仕組みを作りそうな気もします。

今週のコラム「アルトコインの日足QQE」

先週はビットコインの日足QQEを紹介しました。本日時点で現在の水準からの大きな下げが見られなければQQEは陽転することとなりますので、QQEからもビットコインは底堅い動きを当面続けやすそうだと見ることが出来ます。

最近はビットコインに比べて主要アルトコインはやや勢いに欠ける感がありますが、アルトコインの日足QQEがどのような状態なのかを今週は紹介しましょう。

今週のコラム「アルトコインの日足QQE」

ビットコインが上段、中段がイーサリアム、下段がリップルです。

こうして並べてみるとイーサリアムは売りシグナル(赤)のままですが、意外とリップルは7月22日に買いシグナル(緑)へと転じていることがわかります。その後の動きはトライアングルの収束相場となっていますが、果たしてQQE通りに上抜けとなるのか、ここ数日のリップルの動きは気になるところです。

ディスクレーマー

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