ビットコイン新高値
ビットコイン(対ドル)は、9月1日に高値5121ドル(数字はすべて丸めました。以下同様)を付けた後、急激な調整が入り9月14日には2769ドルまで、わずか2週間で46%もの下落を演じました。仮想通貨ならぬ架空通貨のICOを中国で禁止したことが最大の要因ですが、9月1日までの上げが急であったことから一気に利食い売りが入った結果とも言えるでしょう。通貨という名前は付いていますが、流動性は圧倒的に少なくドル円やユーロドルとは比較になりません。
そして、流動性が少ない上に流通量が少ないわけですから上がる時もまた急激で、先週10月12日には9月高値を上抜け、5815ドルの新高値を見るに至っています。その後は5054ドルまで下げ、昨日には5506ドルまで回復と実に荒っぽい値動きです。ここに至るまでの不安要因が落ち着いてきたことに加え、国内では9月29日に仮想通貨交換業者11社が金融庁に登録されたことで取引業者に対する信用力がついたことが大きかったと考えられます。現在も19社が継続審査中です。
今後ビットコインがどこまで上がる可能性があるのか、久しぶりにテクニカルな観点から分析してみましょう。今回は週足をご覧ください。
ビットコイン/ドル 週足
いかに急激に上昇しているかわかりますが、ここまで振れが大きいと通常のスケールよりも対数軸を用いた方が見やすいのではないかと思えるほどです。今回は7月安値1821ドルを起点に8月高値3300ドルまでの上げ、その後の9月の押し2769ドルまでの下げによるN波動を考え、そこからフィボナッチ・エクスパンションを計算します。すると、最も重要なターゲットとなる100%エクスパンションが6069ドル、次のターゲットとなる127.2%(161.8%の平方根)エクスパンションが6966ドルです。
現在は6000ドルと次の大台を視野に入れつつ、値動き次第では7000ドル前後をターゲットにしていると考えることが出来そうです。
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