リスク回避的な動きにビットコインも急落(19/8/15)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅続落となって推移しています。

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リスク回避的な動きにビットコインも急落(19/8/15)

リスク回避的な動きにビットコインも急落

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:10268.3ドル(-5.97%)
イーサリアム:188.79ドル(-10.20%)
リップル:0.2691ドル(-9.84%)
ビットコインキャッシュ:316.61ドル(-8.87%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅続落となって推移しています。その他のコインも下げ幅を拡大しており、警戒感の強まる展開となっています。米国の株式市場などはダウが800ドル超の下落となり、債券市場では米2年債利回りと米10年債利回りの利回り格差が一時逆転するなど、経済の先行きに対する懸念が強まっています。

ここ最近、リスク回避的な動きの強まりを背景に、安全資産としてビットコインが意識されているといった話を書きました。そして先週の9日に『現状においてビットコインが安全資産となりうるか、という点には個人的にはまだ疑問を抱いている』とし、『安全資産である金と似た動きをしているという点で安全資産として機能しているように見えますが、こういった動きが今後も継続するのかどうかは慎重に見極めていくべき』と書きましたが、昨日の動きはまさにそういった動きだったのではないでしょうか。一方、金はしっかりとした動きが展開されています。

ビットコインに安全資産としての側面を見出す動きはないわけではないと考えています。しかし、株式市場の急落などの局面において、金融商品を現金化する動きが強まった場合はビットコインもまた売られるといった側面がある可能性は頭に入れておく必要があるでしょう。そういった観点からすると、やはりまだビットコインを安全資産といったくくりで考えるのは時期尚早ではないかとみています。

とはいえ一時的に金と似たような動きとなっていることは事実であり、昨日の動きが例外だった可能性も残ります。このあたりは今後の展開を慎重に見極める必要があり、安易な決めつけは良くないと思われます。

また、ビットコインに関しては独自の材料も出ています。それはSECがビットコインETFの本命といわれているVanEckのビットコインETFの審査を延期すると発表しています。これに関しては今までも度重なる延期で市場も想定内といった雰囲気がありますが、最大240日の審議期間が設けられており、10月18日が最終決定日ということになっています。SECはかなり慎重な対応をしていますが、このまま承認されないということも十分に考えられる状況です。仮にビットコインETFが承認されないということになれば、仮想通貨(暗号資産)市場にとってもかなりのネガティブ材料となり、価格が急激に押し下げられることになりかねないだけに、10月中旬の動きには注意を払うべきでしょう。リスクを回避したいのであればポジションを減らす、または持たないという対応も考えるべきでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σから調整の動きが意識されて下落していましたが、昨日の動きでバンドの中心線を下抜けています。このままバンドの-2σまで下落する可能性もあるだけに注意が必要です。目先は持ち直す可能性もあるので、バンドの+2σである12530ドル前後、中心線である10790ドル前後、そして-2σである9040ドル前後が節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンド+2σから調整の動きが意識されて下落し、バンドの中心線を抜けて下落しています。このままバンドの-2σまで下落する可能性もありそうです。バンドの+2σが上昇基調がじり安へと転じており、バンド幅が縮小傾向を強まています。徐々に市場にはエネルギーが蓄積されていくものと思われますが、目先はバンドの±2σで挟まれたレンジを動くのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは下落基となっています。デットクロスからの下落で%Kがそろそろ下値圏に入りそうです。売り優勢の流れが意識されており、下値を拡大しやすいでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしてそこからバンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークとなっています。現状バンドの上限は上昇基調を継続しており、バンド幅の拡大基調は継続しています。ここからさらに下値を拡大する可能性もあるだけに注意が必要でしょう。ただ、バンドの+2σの上昇の勢いは落ちており、これが横ばいから下落に転じた場合は調整の買い戻しが意識されるでしょう。とはいえ、トレンドは下向きですので、戻り売り優勢といった動きとなりそうです。

ストキャスティクスで見ると%Kは下値圏での動きです。目先は持ち直す動きを見せていますが、ここから上昇の動きを維持することができるかがポイントとなりそうです。一方、%Dは下値圏での動きを継続しています。ほぼ横ばいでの推移であり、上値の重さがを意識させる局面です。目先はまだ売り圧力が意識される状況といえそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

13000ドル:心理的な節目
12530ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
12000ドル:心理的な節目
10790ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

10270ドル:現在値

10000ドル:心理的な節目
9090ドル:7月17日の安値水準
9040ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
9000ドル:6月中旬に意識された水準

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