ビットコインの価格分析『4度目の下値トライ失敗で反発なるか?米中対立激化もサポート要因』(8/24)

ビットコイン円相場は、計4度に亘り100万円割れをトライしましたが、下げても下げても反発する力強さを見せております。

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ビットコインの価格分析『4度目の下値トライ失敗で反発なるか?米中対立激化もサポート要因』(8/24)

4度目の下値トライ失敗で反発なるか?米中対立激化もサポート要因

1. ファンダメンタルズ分析

ビットコインの対円相場は、昨年12月に付けた安値35.4万円をボトムに切り返すと、その後の2度に亘る三角持ち合いからの上放れを経て、心理的節目100万円の突破に成功しました。6/26には、約1年5ヵ月ぶり高値となる149.5万円まで急伸するなど、コインチェック不正流出事件前の水準を射程圏内に捉えつつあります。7月中旬以降、反落に転じるも100万円割れの水準では下値も堅く、今週も結局、104万円をボトムに下げ渋る動きとなりました。本稿執筆時点(8/24の午前7時)では、110万円前後での底堅い動きが確認されます。

4度目の下値トライ失敗で反発なるか?米中対立激化もサポート要因

ビットコインの対円相場は、昨年12月に付けた安値35.4万円をボトムに切り返すと、その後の2度に亘る三角持ち合いからの上放れを経て、心理的節目100万円の突破に成功しました。6/26には、約1年5ヵ月ぶり高値となる149.5万円まで急伸するなど、コインチェック不正流出事件前の水準を射程圏内に捉えつつあります。7月中旬以降、反落に転じるも100万円割れの水準では下値も堅く、今週も結局、104万円をボトムに下げ渋る動きとなりました。本稿執筆時点(8/24の午前7時)では、110万円前後での底堅い動きが確認されます。

例えば、上記①で言えば、8/23に開催されたカンザスシティー連銀主催の年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)にて、パウエルFRB議長が「米経済は良好」と述べつつも、「FRBは足元の景気拡大を維持すべく適切に対応する」「FRBは著しいリスクに直面する経済の下支えに取り組む」との見解を示すなど、追加利下げを容認するスタンスを滲ませました。トランプ米大統領による大幅利下げを企図する批判ツイートも重なる中で、米長期金利低下→世界的な金融緩和→利下げドミノの流れが意識されます。
また、上記④についても、8/23に中国政府が米国からの輸入品約750億ドル相当に対し、9/1から最大10%の追加関税を課すと報復措置を発表し、すぐにトランプ米大統領が「本日(8/23)午後に、中国の関税に対応するつもりだ」と対抗措置を滲ませるツイートを行なうなど、米中貿易摩擦の激化が警戒されます。「米中貿易摩擦の激化→中国当局による人民元安容認」の動きは、中国本土からオフショアへの資金流出圧力を通じて、仮想通貨(暗号資産)市場においても、「CNY→QC→USDT→BTC」の経路でビットコイン価格を押し上げる効果が期待されます。

更に、上記⑤については、8/20にbitFlyerがTポイントと仮想通貨(暗号資産)の連携を発表した翌日(8/21)に、ディーカレットがnanacoなどへの電子マネーチャージの発表を行い、更に8/22にはコインチェックがIEO(Initial Exchange Offering)ビジネスの検討開始を発表しました。本邦仮想通貨(暗号資産)取引所の新サービス展開が相次いでいることも、ビットコインの下値余地を阻む一因と考えられます。

2. テクニカル分析(移動平均線)

2.	テクニカル分析(移動平均線)

2月下旬に達成した、21日移動平均線(青)と90日移動平均線(緑)のゴールデンクロスを皮切りに、ビットコイン・円相場はその後上昇トレンドに突入しました。4月上旬には、約1年ぶりに200日移動平均線(赤)を上抜けした他、4月中旬には、21日移動平均線(青)と200日移動平均線(赤)のゴールデンクロスも実現。5月2週目には、ついに90日移動平均線(緑)と200日移動平均線(赤)のゴールデンクロスも達成するなど、短・中・長期全てにおいて上昇モメンタムの強さが確認されます。足元、90日移動平均線割れを試す局面が見られますが、辛うじてサポートされており、同水準が維持されている限り、ビットコイン・円相場の上昇トレンドは継続中と判断できます。一方、同ラインをクリアに割り込んだ場合、21日移動平均線と90日移動平均線のデッドクロスが意識されることから、地合いが一気に悪化する展開が警戒されます。

3. テクニカル分析(ボリンジャーバンド)

3.	テクニカル分析(ボリンジャーバンド)

トレンドの方向性を示唆するボリンジャー・ミッドバンドは、「横ばい」推移を示唆しております。ローソク足もボリンジャー・ミッドバンドを挟んで上下するなど、方向感を見出し辛い「気迷い」が透けて見えます。

4. テクニカル分析(一目均衡表)

4.	テクニカル分析(一目均衡表)

ビットコイン・円相場は、一目均衡表雲下限を割り込んでいる他、転換線と基準線のデッドクロスも実現しました。遅行線がローソク足を下抜けし次第、強い売りシグナルを表す「一目均衡表・三役逆転」の再出現が警戒されます。

5. テクニカル分析(RSI)

5.	テクニカル分析(RSI)

オシレータ系インジケータのRSIは、6月下旬にかけて一時90.0%付近まで急騰しておりましたが、現在は46.0%近辺まで急低下するなど、過熱感(買われ過ぎ感)は無くなりました。急騰後に100万円割れの深い押し目を4度作ったことから、証拠金勢によるロングポジションはある程度一掃されたと考えられます。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン・円相場は、7月半ば以降、計4度に亘り100万円割れをトライしましたが、ファンダメンタルズ面での強さに下支えされる形で、下げても下げても反発する力強さを見せております。但し、テクニカル的に見れば、移動平均線以外のトレンド系指標が「弱気」に変化しつつあり、状況次第では、直近安値(7/18に記録した安値98.1万円)を割り込むシナリオも想定されます。とはいえ、ファンダメンタルズ面での強さを考慮すれば、そうした軟調な動きは一時的なものに留まりそうです。

市場が約1年に亘り注目してきたNY証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が運営するBakkt(バックト)のサービスローンチが9/23に決定したこともビットコイン価格をサポートする好材料と考えられます。足元で過熱する米中貿易摩擦の激化や、世界的に広がる利下げドミノもビットコイン価格を押し上げる一因となるでしょう。事実、オプション市場では、BTCコールの買いが活発化している他、ターゲットバイイング(下値余地は限定的と見越して)を目的としたBTCプットの売りも急増。カレンダー形状を見ても、期近より期先のコールにプレミアムが乗るなど(順イールド)、中長期的な上昇期待は日に日に強まりつつあります。当方では引き続き、8月後半から9月上旬にかけてビットコイン価格が120万円を突破する展開をメインシナリオとして予想いたします。(向こう1ヵ月のビットコインの予想レンジ 97.5万円-127.5万円)

以上

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