仮想通貨(暗号資産)週報 「下降トレンド継続、9000ドルを維持できるか」(8月第5週)

28日に10000ドルの大台を終値で割り込んできたことで、調整局面は終わり明確に下降トレンドが始まったと考えることができます。

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仮想通貨(暗号資産)週報 「下降トレンド継続、9000ドルを維持できるか」(8月第5週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側にあるメニューのカテゴリ「その他」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。
算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時の間も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

先週は「高値を切り下げる動きは続いていて、下降トレンドの中での調整局面入り」と考えましたが、28日に10000ドルの大台を終値で割り込んできたことで、調整局面は終わり明確に下降トレンドが始まったと考えることができます。
また本日の終値次第ではピンクのラインで示したトライアングルも下抜けする可能性があり、そうなると青の平行線で示した下降チャンネルの中での推移となり、7月安値(赤の水平線)を試しに行く流れとなってきそうです。
4時間足チャートで拡大して見てみます。

*ここからの見通し(4時間足)

*ここからの見通し(4時間足)

日足チャートに引いた平行下降チャンネル(青)と先々週安値からのサポート(水色)を示してありますが、10000ドルの大台を下抜いていくときに、この水色のサポートも下抜けたことで、平行チャンネルのレジスタンスと併せて形成された小さなトライアングルもまた下抜けた、長期的にも短期的にも下値トライパターンとなっていることがわかります。

次のターゲットとしては8月高値を起点とした逆N波動を考え、61.8%エクスパンションの9227ドル、そして7月安値の9066ドルを視野に入れる展開です。もし7月安値とトライし9000ドルを割り込む動きが出る場合には、逆N波動の78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションとなる8760ドルをターゲットとする動きになってくるでしょう。
来週は、大台10000ドルはいったん遠のいたと見て、先週安値圏となる9800ドルをレジスタンスに、上記低い方のターゲットに近い8800ドルをサポートとする下降トレンドが継続する展開を見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

8月23日(金)朝刊
*海外ニュース
「地域版リブラ誕生?」

*筆者コメント
仮想通貨(暗号資産)取引所大手のバイナンスがリブラ同様のステーブルコイン「ヴィーナス」を発行する計画を発表しました。リブラは世界各国の当局から監視の目が厳しく、実現できるかどうかわかりませんが、こうした同様の仕組みかつ小規模な計画は今後も出てくると思われます。
そして、今回の話で個人的に面白いなと思ったのは、占星術との関連です。リブラは天秤座です。天秤座のルーラー(支配する天体)は金星です。金星はヴィーナスで、お金を司る惑星でもあります。リブラを支配するという意味合いを込めてヴィーナスと命名したに違いないと思うのですが、どうでしょうか。

8月23日(火)電子版05:40
*国内ニュース
「仮想通貨投資の勝率は3割 半数が元手1000万以上」

*筆者コメント
日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」の昨年と今年の比較という、なかなか興味深い記事です。この1年で仮想通貨(暗号資産)市場における個人投資家が急減とありますが、回答者全体の17%から11%と妥当な数字に思えます。バブルとその後の急落を経て減ったことは間違いありません。そして、初心者が抜けてベテランが増加しているというのもわかります。
しかし、驚きなのは勝率が3割で低いとありますが、3割の投資家が利益を出しているのだとしたら、それは十分に高いです。前年4割いたことのほうが異常で、FXにしても株にしても勝っている投資家の割合はもっと低いです。元手の金額から考えてもベテランというのはわかりますが、これだけボラティリティが大きな相場で3割の人が勝っているというのは大したものです。

今週のコラム「週足QQEとHiLoアクティベータ」

最近トレンド転換系のテクニカル指標を紹介していますが、今週はQQEをさらに上位の週足で見たらどうなのか。またトレンド転換系のテクニカル指標として私が好んで使うHiLoアクティベータ(3期間高値安値移動平均線)も併せて見てみます。

以下のチャートには、上記2つのテクニカル指標を表示してあります。

今週のコラム「週足QQEとHiLoアクティベータ」

(BTC/USD 日足)

1時間足と日足のQQEは毎日の到達確率チャートに表示していますが、それが週足だったらどうかというのが下段の矢印です。8月最初の週に陰転(上向きから下向きの矢印に)していることがわかります。またその前の7月最終週にはHiLoアクティベータも陰転(サポートからレジスタンスに)しています。

ビットコインが中期的に下降トレンドに向かい始めたことを示唆するテクニカル指標が増えてきたことには注視したいと思います。

ディスクレーマー

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