ビットコインが7%弱の急騰
主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】
ビットコイン:10377.0ドル(+6.75%)
イーサリアム:178.89ドル(+5.53%)
リップル:0.26222ドル(+2.47%)
ビットコインキャッシュ:292.72ドル(+4.05%)
【概況】
昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく買い戻されて推移しています。10000ドルを割り込み上値を抑えられていましたが、昨日の大幅上昇により10000ドルを回復し、さらに上値を伸ばす展開です。米国はレーバーデーの祝日で、株式市場や国債市場が休場でしたが、その間隙を縫って仮想通貨(暗号資産)市場に資金が流れ込んだ格好になっています。その他のコインも上昇して推移しています。
さて、昨日の動きに関してUSDT(テザー)が大量に発行されたことが要因といった噂があります。ビットコインはテザーによって価格操作されているといった調査が1年以上も前に出されていますが、今回の上昇もその可能性が指摘されているといった状況です。
この噂の真偽に関してははっきりしないところもありますが、市場の心理としてこういった話がある状況ではその流れに乗っておきたいと考えるのもやむを得ないところでしょう。これに関しては株式市場で言うところの仕手相場と同じと指摘する声もあり、仮想通貨(暗号資産)に対する信認を著しく損なっているということができるでしょう。
また今回の急騰により、ビットコインは7%弱の上昇となっています。仮想通貨(暗号資産)市場において7%の変動はそこまで驚くことではないことは事実ですが、実際に通貨として考えた場合、ドル/円で100円が107円になることと同義です。もちろん、こういった動きが毎日起こっているわけではないものの、実生活での利用に耐えられるのかといえば、難しいといわざるを得ないでしょう。送金の手数料などを安く出来るのは仮想通貨(暗号資産)のメリットですが、価格変動により逆に高くつくということが実際問題として考えられるでしょう。
仮にハイパーインフレに襲われた国であれば、7%程度の変動であれば問題ないということになるかもしれません。しかし、日本などでの利用となるとまだまだ解決すべき問題が多そうです。
【ビットコイン節目】
ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σから持ち直し、そのままバンドの中心線を抜けて上昇しています。10000ドルの節目を抜けたことで、ここから買いの流れが強まる可能性もあるでしょう。目標としてはバンドの+2σである10880ドル前後の水準です。一方、ここから抑えられた場合はバンドの中心線である10160ドルと10000ドルが意識されることになりそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの-2σから上昇し、バンドの中心線を抜けて上昇しています。このままバンドの+2σまで上昇する可能性も十分にあるでしょう。バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの+2σまで上昇した場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きに注意でしょう。ただ、現状ではそういった動きにはなりにくいのではないかとみています。
またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスから上昇しての動きです。上昇の勢いが強まっており、%Kは近いうちに高値圏に入りそうです。目先は買い優勢の流れであり、バンドの上限までの上昇の可能性は十分にあるでしょう
ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクして上値を拡大しています。バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークが展開されており、ここからさらに上値を追う可能性もあるでしょう。ただ、目先はバンドの+2σからの乖離が大きくなっており、その修正が入る展開は頭に入れておいたほうが良さそうです。ただ、買いの流れは根強く、バンドの-2σが横ばいから上昇に転じない限りは安易な戻り売りは危険でしょう。
ストキャスティクスで見ると%K、%Dは高値圏での推移です。ただ、天井打ちから下落となり、デットクロスが意識されています。このまま下落基調を継続した場合は売りの流れが強まる可能性はありそうです。方向感に注意しながらの対応となりそうです。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
13000ドル:心理的な節目
12000ドル:心理的な節目
10880ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
10380ドル:現在値
10160ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10000ドル:心理的な節目
9430ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
9090ドル:7月17日の安値水準
9000ドル:6月中旬に意識された水準
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