通貨安競争と仮想通貨(暗号資産)(19/9/12)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。

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通貨安競争と仮想通貨(暗号資産)(19/9/12)

通貨安競争と仮想通貨(暗号資産)

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:10361.0ドル(+1.70%)
イーサリアム:180.23ドル(+1.80%)
リップル:0.25277ドル(+0.10%)
ビットコインキャッシュ:300.62ドル(+1.11%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。その他のコインも堅調地合いとなっており、市場全体に買い意欲が強まる展開です。ECBが中銀預金金利を0.10%引き下げ、さらに国債買い入れを再開したことが意識される展開です。その決定後からビットコインなどに買い意欲が高まる展開となっています。

利下げは株式市場などにはポジティブ材料となりますが、債券に対する買い意欲を強め、通貨の下落をもたらす可能性が高い政策です。通貨安競争が激化することで、資金の避難先として仮想通貨(暗号資産)が意識されるのでは、といった思惑は米国の利下げの際も見られました。これに関してはまだはっきりしないところが残っており、一概には言えないと思っています。ただ、市場全体の雰囲気として仮想通貨(暗号資産)に対する注目度が高まり、それが価格を押し上げるといった流れが起こる可能性はありますので、その点は注意すべきでしょう。

問題は今月末に行われるFOMCでしょう。現状では利下げはほぼ確実とみられており、注目されているのは利下げ幅ということになるでしょう。今のところ25bpと予想されています。そうした中でトランプ米大統領が金利をゼロ、もしくはそれ以下にするべきだとツイッターで述べています。

このツイッターに反応して仮想通貨を買うべき、と主張する著名仮想通貨(暗号資産)投資家もいるようですが、はっきり言ってしまえばこれは疑問です。トランプ大統領がどれほどツイッターで利下げに関して発言しようが、FRBは独立しており、現状で急激な利下げの可能性は極めて低いでしょう。

というのも、ここ最近は米中貿易摩擦に対する警戒感が和らいでいます。もちろん、今後また激化する可能性は十分あるだけに安心は全くできませんが、株価の持ち直しや米国債利回りの長短金利差の正常化といった動きがみられていることも事実です。市場はリスク志向の動きを意識しており、急激な利下げには動きにくい局面ということができるでしょう。

ECBの緩和に関しても0.20%を期待する向きもありましたが、実際は0.10%となっており、さらに量的緩和の再開に関してもドイツ・フランスなどを含めた5か国の中銀総裁が反対しており、規模も各月200億ユーロとなり300~400億ユーロとの予想を下回っています。ECB内の足並みの乱れから、追加緩和に対する期待感は後退しています。下落していたユーロが持ち直す動きを見せたことから考えても、金融緩和に対する期待感は高いものの、そこまでの緩和は難しい状況を表しています。

こういった流れはFEDにも引き継がれるのではないでしょうか。となると、利下げに関しては市場予想通り0.25%に抑えられる可能性が高そうです。そうなった場合、仮想通貨(暗号資産)に対する買い意欲は高まるとは思われますが、積極的に上値を追うといった展開にはなりにくいのではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線を挟んでの動きです。昨日の上昇により中心線で支えられて持ち直す、といった展開となる可能性も出てきています。バンドの+2σは10850ドル前後でありここが上値の目標、中心線は10170ドル前後でここが下値の目標となりそうです。バンドの中心線を再度ブレイクした場合はバンドの-2σである9490ドル前後の水準まで押し込まれそうです。あと、10000ドルを割り込んだ水準では買いが意識されている点も頭に入れておきたいところでしょう。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの中心線で支えられる動きが展開されています。一時割り込む動きを見せていますが、そこから持ち直しています。このままバンドの+2σまで上昇する可能性も十分にあるでしょう。バンドの±2σが横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい局面です。バンド幅は比較的狭いのでバンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意が必要ですが、現状では方向感が見えにくく、大きな動きにはなりにくいでしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはデットクロスから下落していましたが、ここにきて反転上昇となっています。ゴールデンクロスが意識されており、ここから上値を拡大することができるかどうかに注目です。目先は買いの流れが強まっており、このままバンドの+2σまで上昇といった動きとなる可能性が高まっている局面と言えそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直し、一時バンドの中心線で抑えられたものの、再度上昇してバンドの中心線を抜ける動きが展開されています。現状はバンドの+2σを意識しての動きであり、ここをブレイクすることができるかどうかに注目です。バンドの±2σは横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンドの+2σでは抑えられる可能性が高そうです。ただ、バンドの-2σの方向感には注意したいところです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dが上昇基調となっています。ゴールデンクロスからの上昇で高値圏に入っています。これが天井打ちとなるのか、この水準を維持するのかで流れが変わってくるものと思われます。特に%Kの動きに注意しながらですが、下落して売り圧力が意識され、バンドの+2σで抑えられるといった動きとなる可能性が高いとみています。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

13000ドル:心理的な節目
12000ドル:心理的な節目
10850ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準

10360ドル:現在値

10170ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10000ドル:心理的な節目
9490ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
9090ドル:7月17日の安値水準
9000ドル:6月中旬に意識された水準

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