ビットコインの価格分析『上放れか下放れか?三角保ち合いの賞味期限は残り20日』

約3ヵ月に亘る膠着相場でエネルギーが溜まっていることから、大きなトレンドが形成される可能性は高いと言えます。

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ビットコインの価格分析『上放れか下放れか?三角保ち合いの賞味期限は残り20日』

1. 概況(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場は、昨年12月に付けた安値35.4万円をボトムに切り返すと、心理的節目65万円及び100万円の突破に成功しました。6/26には、約1年5ヵ月ぶり高値となる149.5万円まで急伸するなど、コインチェック不正流出事件に端を発した長期下落トレンドの終焉に期待が集まりました。しかし、150万円乗せが阻まれると、仮想通貨(暗号資産)リブラに対する風当たりの強さや、本邦仮想通貨(暗号資産)取引所ビットポイント・ジャパンの不正流出事件を契機に下落に転じ、7月中旬にかけては、一時98.1万円まで急落しました。その後は、6/26高値149.5万円と、7/17安値98.1万円を起点とした弱気の三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)が形成される中、上下どちらにも動きづらい膠着状態が続いております。三角保ち合いのサポートとレジスタンスが交差する日付は10月3日。上放れか、下放れか、残り20日間の攻防に注目が集まります。

1.	概況(ファンダメンタルズ分析)

ファンダメンタルズ的に見ると、ビットコイン価格の押し上げに繋がる好材料は少なくありません。①世界的に広がる金融緩和期待を背景にリスクアセットとしてのビットコイン需要が高まっていることや、②改正資金決済法及び改正金商法の可決・成立、FATF(金融活動作業部会)による規制強化の明確化を経て仮想通貨(暗号資産)市場に健全化ムードが広がりつつあること、③ビットコインETFやBakkt、ErisXやLedgerX、SeedCXやCMEなど機関投資家参入を想起させ得る潜在的な材料が増えつつあること、④米中貿易摩擦やグローバルに広がる地政学的リスクを背景にリスク逃避資産としてのビットコイン需要が高まっていること、⑤本邦仮想通貨(暗号資産)取引所で様々な新サービスが開始されつつあること等が挙げられます。

上記①については、9/12のECB理事会にて市場予想を上回る包括的な緩和パッケージが示されました。また、同日開催されたトルコ中銀・金融政策決定会合でも325bpの大幅利下げが実施されました。9/17-9/18に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)では25bpの利下げが確実視されている他、9/19の日銀金融政策決定会合でも追加緩和期待が俄かに強まりつつあります。
また、上記③については、米CMEによるビットコイン・オプション市場への参入(年内)が報じられた他、NY証券取引所の親会社ICE(インターコンチネンタル取引所)の子会社Bakktによる取引所サービスのローンチ日(9/23)まで残り10日を切りました。Bakktのローンチは、ビットコインETFと共に、昨年来注目されてきた重要材料の一つであり、短期的にも中長期的にもビットコイン価格を押し上げる好材料と考えられます。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

2月下旬に達成した、25日移動平均線(青)と75日移動平均線(緑)のゴールデンクロスを皮切りに、ビットコイン・円相場はその後上昇トレンドに突入しました。4月上旬には、約1年ぶりに200日移動平均線(赤)を上抜けした他、4月中旬には、25日移動平均線(青)と200日移動平均線(赤)のゴールデンクロスも実現。更に5月2週目には、75日移動平均線(緑)と200日移動平均線(赤)のゴールデンクロスも実現しました。8月中旬以降、25日移動平均線(青)と75日移動平均線(緑)のデッドクロスが一時的に見られましたが、足元では再び短・中・長期移動平均線が順番に並ぶパーフェクトオーダーが出現。テクニカル的に見て「上昇リスク」が意識されるチャート形状となっております。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

トレンドの方向性を示唆するボリンジャー・ミッドバンドは、「右肩下がり→横ばい」へと傾斜を上方シフトさせました。ローソク足も13日連続で同ラインの上側を推移するなど、上昇リスクが期待されます。バンド幅がスクィーズゾーンまで低下するなど、ボラティリティが近い将来急拡大するリスクを孕んでいる点にも注意が必要でしょう(=三角保ち合いの上放れor下放れの時期が近いことを示唆)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

一目均衡表を確認すると、強い売りシグナルを表す三役逆転が終了しました。一目均衡表「雲」が垂れ下がってくることを考慮すれば、向こう数日以内に三役好転が実現する可能性は高いと言えます(既に転換線の基準線上抜けは実現。後は遅行線のローソク足突破と、ローソク足の一目雲上限突破が条件)。一目均衡表を見る限り、「下落→中立」へのトレンド転換が意識されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIに過熱感は見られません(51.9%)。また、ビットコイン価格とRSIダイバージェンス(逆行)も発生しておりません。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン・円相場は、6/26高値149.5万円と、7/17安値98.1万円を起点とした弱気の三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)が続いております。三角保ち合いの賞味期限は10月3日となる為、向こう20日以内に上放れか、下放れかが決まることとなります。約3ヵ月に亘る膠着相場でエネルギーが溜まっていることから、大きなトレンドが形成される可能性は高いと言えます。Bakktローンチ(9/23)などファンダメンタルズ的な好材料に加えて、テクニカル的にも、①移動平均線のパーフェクトオーダー、②ボリンジャー・ミッドバンドの上方シフト、③バンドワイズチャートのスクィーズゾーンへの低下、④一目均衡表・三役逆転の終了など、三角保ち合「上放れ」を示唆する材料が増えつつあります。事実、仮想通貨(暗号資産)オプション市場では、BTCコールを物色する動きが続いており、米国の仮想通貨(暗号資産)オプション取引所LedgerXでは9/27行使期日の15,000ドルCALLが計500BTC取引されました。当方では引き続き、ビットコイン価格の上昇をメインシナリオとして予想いたします。(9月後半の予想レンジ:100.0万円-130.0万円)

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