ビットコインの価格分析『80万円台で底打ちするも戻りは鈍い、二番底に要警戒』(19/10/7)

ビットコイン円相場は、3ヵ月に亘り続いた三角保ち合いをついに下放れしました。足元やや反発に転じるも、戻りは鈍く、安易な逆張り(BTC買い)は危険と判断できます。

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ビットコインの価格分析『80万円台で底打ちするも戻りは鈍い、二番底に要警戒』(19/10/7)

1. 概況(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場は、約3ヵ月に亘り続いた弱気の三角保ち合い(6/26に記録した高値149.5万円と、7/17に記録した安値98.1万円を起点としたディセンディング・トライアングル)を9/24に下放れしました。9/30には、一時83.4万円まで急落するなど、6/10以来、約3ヵ月半ぶり安値を記録しております。足元87万円台まで反発するも戻りは鈍く、一巡後の更なる下落(二番底)が警戒されます。

1.	概況(ファンダメンタルズ分析)

ビットコイン急落の背景としては、①ニューヨーク証券取引所の親会社ICE(インターコンチネンタル取引所)が設立したビットコイン現物決済型先物取引所Bakkt(バックト)が9/23にローンチするも、期待とは裏腹に低調な滑り出しに留まったこと(Buy the rumor Sell the fact)や、②ビットコインのハッシュレートが急落したこと、③オプション市場における短期ポジションの偏り(ダウンサイドプットのボラティリティの急上昇)、④6月以降、蓄積されてきたロングポジションのロスカットを挙げております。当方では、①と②を切っ掛けに、プロ層が③を仕掛け、その結果④に波及したと推察しております。

事実、仮想通貨(暗号資産)オプション市場では、急落前の段階から、ダウンサイドプットの建玉が急増し、リスクリバーサルも短期物については、BTCプットオーバーに大きく傾くなど(※通常時はBTCコールオーバー)、いつもとは異なる不穏な空気が漂っていました。個人投資家やプロ層、マイニングファームによるダウンサイドプットの購入(=withoutデルタヘッジを好む投資家・実需層によるプット買い)は、引き受け手のマーケットメイカー(MM)のデルタヘッジ(BTC売り方向)を通じてビットコイン価格を押し下げる効果をもたらします。結果、100万円前後を持ち値とするビットコイン現物保有者のストップロスを巻き込む形で、大規模なポジション調整を引き起こしたと整理できます。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

約3ヵ月続いた弱気の三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)が下放れで終結したことを受け、①25日移動平均線(青)と75日移動平均線(緑)のデッドクロス、②25日移動平均線(青)と200日移動平均線(赤)のデッドクロス、③約半年ぶりとなるローソク足の200日移動平均線(赤)下抜けが実現しました。テクニカル的にみて、ビットコイン円相場の地合いは極めて弱いと判断できます。暫くは、200日移動平均線(赤)が走る93.5万円付近をバックに戻り売り圧力が強まりそうです。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

弱気の三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)・下放れを受け、①トレンドの方向性を示唆するボリンジャーミッドバンドが右肩下がりの傾斜を強めた他、②トレンドの始まりを表すバンド幅(バンドワイズチャート)のスクィーズゾーンからの上放れも実現しました。③強い下落トレンドの継続を示唆するバンドウォーク(※ボリンジャーバンド下限に張り付いた状態で下落を続ける現象)は終焉するも、ボリンジャーミッドバンドを下回っている限り、ビットコイン円相場のモメンタムは弱いと判断できます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

弱気の三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)・下放れを受け、①一目均衡表転換線の同基準線下抜け、②一目均衡表雲下限より下側での推移、③一目均衡表遅行線のローソク足下抜けが全て揃う、三役逆転(※強い売りシグナル)が実現しました。テクニカル的に見て、ビットコイン円相場のモメンタムは弱いと判断できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

ビットコイン価格の急落を経て、オシレータ系インジケータのRSIは売られ過ぎエリア(30%未満)に突入しました(27.6%)。バンドウォーク(※ボリンジャーバンド下限に張り付いた状態で下落を続ける現象)も終焉していることから、逆張り勢の参入が予想されます。下がったところでは逆張り勢によるロングエントリーがBTC価格をひとまず下支えすると考えられますが、トレンド系インジケータが極めて弱いことから、一巡後の反落が警戒されます(逆張り勢の参入で一時的にBTC価格が下げ止まるも、一巡後は逆張り勢のロスカット主導でBTC価格が押し下げられるパターン)。ロングエントリーは慎重になりたいところ。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン・円相場は、3ヵ月に亘り続いた三角保ち合いをついに下放れしました。足元やや反発に転じるも、戻りは鈍く、安易な逆張り(BTC買い)は危険と判断できます。移動平均線のデッドクロスや、ボリンジャーミッドバンド下側での推移、一目均衡表三役逆転など、テクニカル的な弱さを考慮すれば、一巡後の反落が警戒されます。200日移動平均線が走る93.5万円付近では戻り売りが強まると見られ、心理的節目100万円台の回復にはまだまだ時間がかかりそうです。ビットコイン価格の弱気なセンチメントは、マイニングファームのダウンサイドヘッジ意欲(先物売りや、ダウンサイドプットの買い、アップサイドコールの売り)を刺激することで、更に価格を押し下げる悪循環を生み出します。当方では、来週以降、二番底を探る動きが強まると見ており、6/4安値80.7万円や、5/17安値73.8万円付近への続落を視野に入れつつ、10月前半は徹底して戻り売り戦略(orプット買い戦略)で臨みたいと考えております。(10月前半のビットコイン・円相場の予想レンジ:70.0万円-95.0万円)

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